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CPUクーラーはどう選んだらいい?比較の仕方やおすすめも解説!

「CPUクーラーがどのようなものか知りたい」 「CPUクーラーの選び方を知りたい」 「CPUクーラーの種類やおすすめを知りたい」 ゲームや動画編集を楽しむために、PCの自作・カスタムを行うユーザーは年々増えています。 し

「CPUクーラーがどのようなものか知りたい」

「CPUクーラーの選び方を知りたい」

「CPUクーラーの種類やおすすめを知りたい」

ゲームや動画編集を楽しむために、PCの自作・カスタムを行うユーザーは年々増えています。

しかし、ハイスペックにすればするほどCPUが高熱に。その対処に、社外品のCPUクーラーの購入を検討していらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

この記事では、そのような方に向け「CPUクーラー」の概要や選び方のコツを解説します。

CPUクーラー選び・取り付けに専門知識は必要ありません。この記事を読めば、自分の用途に合ったCPUクーラーを選べるようになります。丁寧に解説しますので、お時間のあるときにお読みください。

CPUクーラーとは?

「パソコンのCPU(プロセッサー)を冷やすためのパーツ」です。

CPUの表面からの熱を吸収して、CPUの温度を一定以下に保ちます。

パソコン内部のマザーボードに取り付けるパーツで、自作PCやBTO(受注生産)パソコンでのカスタムで人気があります。

CPUクーラーの重要性

CPUはOS・アプリの処理負荷により発熱するパーツです。高い負荷が掛かると90℃前後になることもあります。

電源オフで何も負荷が無い状態では、「気温(40℃前後)」程度、ホーム・ビジネス用途なら50~60℃付近まで温度が上昇します。

ハイエンドゲームや動画編集を長時間行うと90℃以上まで温度は上昇し、冷却しないとパソコンが「熱暴走(オーバーヒート)」してしまいます。

高温状態のまま放置すると、CPUやマザーボードが損傷・劣化するためCPUクーラーでの冷却はPCにとって非常に重要です。

リテールクーラーでは不十分な理由

IntelやAMDのCPUを「箱買い」すると、純正品(リテールクーラー)が付属されています。

コストパフォーマンスに非常に優れたクーラーで、ホーム・ビジネス用途ならリテール品で十分とされています。

しかし、長時間の動画編集・ゲーミングなどでは十分に冷却できないことがあります。

元々の性能がそれほど高くないため、高負荷時はファンの音も激しくなり夜間の仕様では耳障りとなることもあります。

CPUファンの音が激しい、PC本体が熱を帯びている際は、サードパーティー製のCPUクーラーの導入を検討しましょう。

以下のような診断ソフトを使用すると、CPU温度を簡単に確認できます。

CPUクーラーのタイプ

CPUクーラーは、大きく2タイプに分かれます。

ひとつは、小型ファン(扇風機)で通風させ冷やす「空冷」。もうひとつは、冷却液でCPUの熱を吸収して冷やす「水冷」です。

それぞれの特徴を知り、自分に合ったものをチョイスすることが重要です。

空冷式クーラー

ファンからの送風によりCPUを冷やす方式です。構造がシンプルなので壊れにくく、値段もリーズナブルです。

市販のデスクトップパソコン・ノートPCのほとんどが空冷式クーラーを採用しています。空冷式クーラーは、風を送る向きで「トップフロー型」「サイドフロー型」に二分化されています。

トップフロー型

CPUのトップ(上部)から下に向けて風をフロー(流動)させるタイプです。市販品リテールクーラーのほとんどで採用されています。

始めに、CPUの熱をヒートシンク(放熱板)で吸収し、熱くなったヒートシンクに風を当てて冷却します。上部から風を当てることにより、CPUだけでなくマザーボードも冷やせるのが特徴です。

サイドフロー型

CPUのサイド(横)方向に風をフロー(流動)させるタイプです。PCケースの前→後ろ方向に効率よく排気できるのがメリットとされています。

部品構成はトップフローと同じですが、サイドフローのほうが大型化しやすいのがメリットです。

大型化できる分、放熱性が高まるためトップフローよりも高い冷却効率が魅力です。

水冷式クーラー

水冷式クーラーは市販のパソコンではほぼ採用されておらず、自作PCやBTO(受注生産)パソコンで人気のタイプです。

冷却液で熱を吸収して排熱をする構造で、空気(空冷)より何倍も熱伝導効率が高い冷却液の特性を利用しています。

空冷式よりも冷却効率が高いのですが反面、構造が複雑なためやや高価で耐久性に劣るのがデメリットです。

CPUクーラーを選ぶ時のポイント

以下のようなポイントを押さえると、自分に合ったクーラーが見つかります。

空冷式か水冷式か?

はじめに、空冷か水冷かを決めましょう。人によって重視するポイントは違いますが、おおよそ以下のような考え方で選択すれば大丈夫です。

  1. とにかく冷やしたいのであれば「水冷」
  2. コストパフォーマンス重視なら「空冷」
  3. 初心者には「空冷」がおすすめ
  4. 「空冷」で効果を測定してから「水冷」を検討もアリ

トップフロー型かサイドフロー型か?(空冷式の場合)

どちらも風で冷やすという基本原理は同じです。しかし、初心者はトップフローから試してみるのが得策かもしれません。

  • 入門編であればトップフロー
    • サイズが小さいので、スリムなPCケースに収まる
    • リテールクーラーからの付け替え作業が簡単
    • 比較的安価で購入できる
  • 中級者はサイドフロー
    • 大型化できるので、トップフローよりも冷却性能が高い
    • トップフローに比べ、スペースの確保が必要
    • 小型ファンに比べ大型ファンは音が静か

PCケースの大きさとの関係

CPUクーラーがPCケースに収まらないこともあります。CPUクーラーの寸法を事前に確認しましょう。

また、PCケース内の空きスペースの確認も重要です。PCケースのサイズは主に3種類あります。

  • スリムタイプ
  • ミドルタワー
  • フルタワー

PCケースメーカーの多くは、対応CPUクーラーのサイズを明示しています。ホームページや説明書を事前に確認しておきましょう。

冷却性能

おおまかではありますが、冷却性能を高い順に並べると以下のようになります。

  1. 水冷
  2. 空冷サイドフロー
  3. 空冷トップフロー

一般的な使い方であれば「空冷」で対応できます。しかし、長時間のゲームプレイなど、ハードユーザーは「水冷」をチョイスしてください。

また、上記3種類とも大型になるほど冷却力が高くなる傾向にあります。

音の静かさ

CPUクーラーのノイズは「ファン(扇風機)」で決まります。

大型ファンは回転数を下げられるので静か、小型ファンは回転数を上げるのでうるさい傾向にあります。

製品ごとの「ファン回転数」「ノイズレベル」で比較するとノイズの違いを確認できます。参考までに、人気CPUクーラー3つの静音性を掲載します。

【虎徹 Mark Ⅱ】

最大ノイズ:24.9dBA

ノイズレベル:4.0~24.9dBA

最大ファン回転数:1200rpm

【Deepcool AS500】

最大ノイズ:24.2dBA

ノイズレベル:24.2dBA

最大ファン回転数:1200rpm

【NH-U12A】

最大ノイズ:22.6dBA

ノイズレベル:22.6dBA

最大ファン回転数:2000rpm

参考:amazon

取り付け方

タイプによって取り付け難度が異なります。

  • 「空冷トップフロー」は取り付けが簡単
  • 「空冷サイドフロー」はPCケース内の空きスペースの確認が必要
  • 「水冷」の巨大ラジエター・ファンの取り付けに苦戦する人もいる

いきなり「水冷」を選ぶと取り付けミスにもつながります。ネット動画などを参考に、取り付け方を確認すると良いかもしれません。

CPUクーラーを選ぶ時に気をつけるべき点

欲しい製品が見つかったら、以下の点を確認してください。

  • CPUソケットの規格
  • CPUグリスの塗りなおし

CPUソケットの規格に合っているか?

  • マザーボードのCPU取り付け部分を「CPUソケット」と呼ぶ
  • マザーボードとCPUクーラーのCPUソケットが同一規格であること確認

ここでも参考に、人気CPUクーラー3つの対応ソケットをご紹介します。

【虎徹 Mark Ⅱ】

Intelソケット:LGA775,1150,1151,1155,1156,1366,2011,2011-v3

AMDソケット:AM2(+),AM3(+),FM1,FM2(+),AM4

【Deepcool AS500】

Intelソケット:LGA2066,2011-v3,2011,1200,1151,1150,1155

AMDソケット:AM4,AM3(+),AM(+),FM2(+),FM1

【NH-U12A】

Intelソケット:LGA2066,2011-3,2011,1151,1150,1155,1156

AMDソケット:AM4,AM3(+),AM2(+),FM2(+),FM1

参考:amazon、各製品ページ

CPUクーラーの冷却力にはグリスも重要

ほとんどのCPUクーラーには「グリス」が付属されています。グリスにより、熱伝導率が大幅アップするため非常に重要なアイテムです。また、さらに高性能なグリスも市販されています。

CPUクーラー交換の際には塗りなおすことをおすすめします。CPUとCPUクーラーの接地面にグリスを塗布するだけですので非常に簡単です。

CPUクーラーでおすすめのメーカー

最後に、人気のCPUクーラーメーカーをご紹介します。

SCYTHE(サイズ)

  • 千葉県松戸にある国産PCパーツメーカー
  • CPUクーラー・PCケース・PCケース用ファンなどを製造
  • 空冷では「虎徹」「白虎」「ARCTIC」「ProArtist」が人気
  • 水冷では「SAMA」「ARCTIC/LIQUID FREEZER」が人気

Thermaltake(サーマルテイク)

  • 海外PCパーツメーカー
  • 「TOUGHLIQUID」「TOUGHAIR」が人気
  • LED発光でのドレスアップに最適

Cooler Master(クーラーマスター)

  • 海外PCパーツメーカー
  • 空冷では「Hyper」「Master Air」シリーズが人気
  • 水冷では「Masterliquid」シリーズが人気
  • 幅広い価格帯が魅力

NZXT

  • 海外PCパーツメーカー
  • 空冷は「T120」シリーズ
  • 水冷は「KRAKEN」シリーズ
  • ノーマルタイプと発光タイプの2種類から選べる

CORSAIR(コルセア)

  • 海外PCパーツメーカー
  • 空冷式は「A500」のみ
  • 水冷式のラインナップが豊富

まとめ:PCの規格や用途に合わせて最適なCPUクーラーを選択しよう

今回は、CPUクーラーの概要や選び方のコツについて解説しました。

  • ゲームなどを快適に楽しみたい場合、CPUクーラーの交換を検討
  • CPUクーラーが自分のPCに適合するかしっかり確認

CPUクーラーはこまめに清掃すると、寿命を延ばすことができます。しかしクーラーをはじめ、PC全体が古くなった場合は適切な方法で処分しましょう。

一般的に、デスクトップPC・自作PCは粗大ごみとして処分できません。

『PCリサイクルマーク』があるPCは、メーカーに回収を依頼することができます。

しかし、マークの無いもの・自作PCは自治体ごとのルールに従い処分する必要があります。

処分費用やデータ消去なども自己責任で行わなければならないため、不安がある方は専門業者の利用をおすすめします。

パソコン処分.com』では、以下のようなパソコンの処分を無料で受け付けています。

  • デスクトップPC(故障・古くてもOK)
  • 自作パソコン(故障・古くてもOK)

日本全国どこからでも送れ、データ消去も安全に行います。申し込みも不要ですので、お気軽にご利用ください。

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