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携帯電話のレアメタル

レアメタルとは工業製品に利用されている金属の中で、簡単に手に入らないタングステンやモリブデン、ニッケル、白金やパラジウムなどのことを言います。金・銀やプラチナは貴重な金属なので貴金属と呼ばれています。レアメタル(貴重な金属)と同じ意味です。レアメタルとの違いは、古くから知られている金属かどうかというだけです。

レアメタルと呼ばれている金属は、近年になって産業的に必要になった金属をまとめて定義したものです。

携帯電話に含まれるレアメタル

携帯電話の電子部品や、液晶、小型磁石などに多種多様なレアメタルが使用されます。一般的な家電製品より重量あたりではレアメタルを多く含んでいます。レアメタルリサイクルの現状 - 経済産業省によると携帯電話の主な部品だけで以下の金属が使用されています。ただし、個々のレアメタルの使用量は、数mg程度です。

携帯電話とリサイクル

リサイクルされる携帯電話は分離、回収、精製処理を行うことで金属として再生します。電気分解や還元といった化学の組み合わせです。

例えば、携帯電話に使われているようなリチウムイオン電池は以下の順でコバルトやリチウムを回収します。

  1. 電池を放電
  2. 分離選別
  3. 粉砕
  4. 塩酸浸出
  5. ろ過
  6. アルカリ沈殿によるコバルトの分離回収
  7. 膜分離によるリチウムの濃縮回収

だたし、この技術のコバルトやリチウム回収率は60%程度です。(参照:環境省 - 有価廃棄物からのレアメタルの統合的抽出分離回収システムの開発)

携帯電話1台あたりの個々のレアメタルの使用量は、数mg程度です。少量しか集まらずに回収コストもかかってしまうと、リサイクルは成り立ちません。家庭で使用されなくなった家電製品をレアメタルの都市鉱山と言います。これは本当に日本でレアメタルを掘り当てるよりかは、使わなくなった携帯電話などを回収した方がまだ安くレアメタルが手に入るという意味です。