自作PCを組むときに、ぴったりのメモリ容量がわからない
メモリを増設したいが選び方がわからない
と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
メモリは、データを一時的に保存する場所で、容量が大きいほど複数の作業が同時にできるため処理速度も向上します。
メモリ不足になれば、パソコンが不具合を起こし快適に作業できません。用途や目的に合った容量のメモリを選ぶことで快適にパソコン作業ができるようになります。
そこでこの記事では、メモリの選び方や用途別のおすすめの容量をわかりやすく解説します。メモリの選び方が詳しくわかりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
【この記事でわかること】
メモリとは、パソコンのデータを一時的に保存する場所でRAMとも呼ばれます。
CPUはメモリからデータを取り出し処理するため、メモリの速度が速いほどパソコンの速度も速くなります。
またメモリがいっぱいになると、CPUはハードディスクからデータをコピーして使用します。ハードディスクはメモリよりも処理速度が遅いため、CPUの待ち時間が発生しパソコンが重くなります。
例えるならメモリは作業机。同様にデータを本、ストレージを本棚、CPUを作業する人に例えることができます。
本棚から本を取り出し、机に並べて作業するとき、作業机が広いほうが一度のたくさんの本を置けるため、作業効率も上がります。
同様にパソコンでもメモリ容量が大きいほうがたくさんのデータを置けるため、マルチタスクをこなせるようになり、パソコンの処理速度も上がります。
パソコンがメモリ不足になると、次のような不具合が起こるようになります。
パソコンを購入する際には、余裕のあるメモリ容量を選ぶことがおすすめです。パソコンのメモリが不足して不具合が起こる場合は、メモリ交換や増設で不具合が解消する可能性もあります。
パソコンのメモリに関しては下記記事でも詳しく紹介しています。
パソコンのメモリとは?ハードディスクとの違いもわかりやすく解説>>
メモリ交換や増設前には確認することもあります。
パソコンによっては、メモリの増設ができない端末もあり、特にモバイルノートパソコンの中には、メモリがマザーボードに組み込まれ、交換や増設ができないこともあります。
まずは、メモリの増設や交換ができることをメーカーの公式サイトや取扱説明書で確認しましょう。
メモリの増設、交換ができることを確認したら、次の点を確認しましょう。
順番に解説します。
まずは、搭載しているメモリ容量と使用状況を確認します。増設や交換するメモリを選ぶ場合は、搭載しているメモリよりも容量の大きいメモリを選びましょう。
メモリの使用状況を確認すれば、パソコンの不具合の原因がメモリ不足によるものかがわかり、本当にメモリの交換や増設が必要かも判断できます。
Windows10の場合、メモリの確認は次の手順で行います。
メモリの使用状況の確認は、次の手順です。
参考:NEC Windows 10で、メモリの使用状況を確認する方法について教えてください。
メモリの使用状況は100%に近いほど、メモリをたくさん使用していることになります。常に90%など100%に近い数値の場合はメモリ不足の状態です。
パソコンのOS、マザーボードによって搭載できるメモリの最大容量が決まっており、その少ない方がパソコンに搭載できるメモリの最大容量です。
例えば、Windows10 32bitが搭載できる最大のメモリ容量は4GBで、それ以上のメモリを搭載しても、OSの仕様で認識しません。
そのため、Windows10 32bitを使用している場合は、メモリを4GB以上に増設しても無意味です。
64bitは、各エディションによって最大容量が異なりますが、HOMEで最大128GB、Proで最大2TBのメモリを認識できます。
最大容量を超えるメモリを搭載しても、OSは認識できないため過剰なメモリ容量は無駄になります。マザーボードの最大容量を超えた場合は、動作不良を起こす可能性もあります。
使用しているパソコンにメモリスロットの空きがなければ、メモリの増設はできません。基本的にデスクトップパソコンには4つ、ノートパソコンには2つのメモリスロットがあります。
ただしモニター一体型や超小型デスクトップの場合は、スロットが2つしかないこともあるため注意しましょう。
メモリスロットは、タスクマネージャーから簡単に確認できます。
タスクマネージャーのパフォーマンスから、表示されている情報をメモリに切り替え、メモリ情報の「スロットの使用」を確認します。
画像のパソコンは、2つのスロットを両方使用しているためメモリの増設はできません。
現在のメモリ容量は16GBのため、8GBのメモリが2枚ささっていることになります。メモリ容量を増やすためには、8GBのメモリを2枚とも16GBのメモリに交換する必要があります。
2/4、2/6のように表示されていれば、メモリの空きスロットがあることを表しており、メモリの増設が可能です。
パソコンを購入する場合、将来的にメモリを増設する予定であれば、空きスロットにも注目してパソコンを選ぶといいでしょう。
パソコンにメモリが搭載できることを確認したら搭載するメモリを選びます。
パソコンのメモリは、次のポイントに注目して選んでいきましょう。
順番に解説します。
メモリモジュールの形状は、DIMMとSO-DIMMの2種類が主流で、それぞれに互換性はありません。
基本的にデスクトップパソコンにはDIMM、ノートパソコンにはSO-DIMMが使用されていますが、液晶一体型パソコンやスリムなデスクトップには、SO-DIMMが使用されていることもあります。
パソコンによってメモリの形状が異なるため、メモリ購入前に取扱説明書やメーカーサイトで確認し、間違えないようにしましょう。
メモリの形状 | パソコンの種類 | 特徴 |
---|---|---|
DIMM | デスクトップ | 中央部に切り欠きあり |
SO-DIMM | ノートパソコン液晶一体型 | DIMMの半分のサイズ |
メモリは基本的に容量が多くなるほど、価格も高くなります。
過剰なメモリを搭載しても、処理速度が大幅に上がることはないため、必要な容量のメモリを購入することが費用を抑えるポイントです。
OSが動作する最低メモリでは、動作が遅くなります。例えば、Windows10の必要最低メモリは、32bit版で2GB、64bit版では4GBのメモリが必要です。
しかし、前述のとおりWindows10 32bitが搭載できる最大のメモリ容量は4GBで、それ以上のメモリを搭載しても、OSの仕様で認識しません。
64bitは、各エディションによって異なりますが、HOMEで128GB、Proで2TBのメモリを認識できます。自作PCでOSをインストールする場合は、搭載できるメモリ容量が大きい64bitがおすすめです。
使用しているOSがWindows10 32bitの場合はメモリ容量は4GB、64bitの場合は8GB以上を選ぶといいでしょう。
用途別のおすすめのメモリ容量の目安を、一覧表にまとめてみました。
メモリ容量 | 用途 |
---|---|
4GB | ・低価格帯のパソコンに搭載されていることが多い ・インターネット閲覧(単体) ・Officeソフトでの文書作成(単体) |
8GB | ・迷ったら8GBがおすすめ ・Officeソフトで文書作成 ・インターネット閲覧 ・複数のタブを開く |
16GB | ・3Dゲーム ・複数のソフトの起動 ・画像編集・イラスト作成 ・動画編集 ・複数のアプリを開くことがある |
32GB | ・ゲーム実況 ・4K動画編集、高画質の画像処理 ・3Dモデリング制作 ・本格的なクリエイティブ作業 |
64GB | ・サーバーの構築 ・大きい画像の編集 |
メモリ容量ごとに、詳しく解説します。
4GBのメモリは低価格帯のパソコンに搭載されていることが多く、パソコンに搭載されているメモリとしては最低のラインです。
インターネット閲覧などの軽い作業のみで、ビデオ通話なども単体の処理であれば、問題ありません。
しかし、インターネットを閲覧しながら動画を閲覧する、ブラウザで複数のタブを開くなど、複数のアプリを立ち上げたり、データ容量の大きいアプリを立ち上げるだけでメモリ不足に陥りやすくなります。
8GBは最低限ほしいメモリ容量になります。
インターネット閲覧やメールのやり取り、Officeを使ったデータ作成なども問題なくこなせます。例えば、ビデオ会議をしながらプレゼンをする、動画を見ながらOfficeで文書作成をするなど同時に複数の作業をすることが多い方は8GBがおすすめです。
しかし、複数のアプリの立ち上げや解像度の高い画像編集などをする場合は、メモリ不足になりやすいでしょう。簡単な画像編集であれば8GBでも足りますが、扱う画像や動画のサイズが大きいとメモリ不足になります。
ほとんどの動画編集や3Dゲームも問題なくプレイできるので、大抵のパソコン作業が快適にこなせます。8GBのメモリ容量はコスパがいいため、メモリ容量に迷ったら8GBを選ぶのもいいでしょう。
16GBのメモリはハイスペックのパソコンに搭載されていることが多くなります。ほとんどのゲーミングPCでは、基本的に16GBのメモリが搭載されていることが多いです。
16GBの容量があれば複数のアプリの立ち上げも問題なく、オンラインゲームや動画の編集も可能です。
ゲームの推奨メモリは8GBとしているものも多いのですが、最近では16GBを推奨しているゲームも増えておりスムーズにゲームを進めるためには16GBの容量があると安心です。
ゲームをしながらチャットをする場合なども、16GBのメモリ容量があれば問題ありません。
ただし4K動画の編集や、高画質の画像処理をする場合には、メモリ不足を感じることもあります。
メモリ容量が32GBあれば、ほとんどの作業を快適にこなせるため、メモリ不足になることはほとんどありません。
4K、長時間の動画や高解像度の動画編集をしたい場合やゲームの推奨スペックが16GBの場合も、余裕をもって32GBのメモリ容量があれば安心です。
ゲーム配信や、3Dモデリングの制作、本格的なAI学習などの重い作業も32GBのメモリがあれば、サクサクと作業できます。
64GBのメモリは、多くのユーザーにはオーバースペックになります。メモリは容量が大きければいいというわけではなく、使用していないメモリは無駄になります。
メモリは、容量が大きいほど価格も上がります。多少の余裕は必要ですが、あきらかに容量が多すぎるメモリは不要です。予算を別のパーツへまわす方がいいでしょう。
ただし、プロのクリエイター作業やサーバー構築をする場合などは、64GBのメモリ容量が必要になります。
同じ容量のメモリを2枚挿すことにより、処理速度を向上できます。2枚のメモリを挿すことをデュアルチャンネルといい、シングルチャンネルよりもスペックが高くなります。
例えば、8GBを2枚と16GBを1枚であれば、どちらもメモリ容量は16GBで同じですが、8GBを2枚挿す方が動作が高速になります。
2枚のメモリを搭載することにより、2つのデータを同時にメモリに転送できるようになり、理論上2倍の速さになるためです。
CPUとメモリでデータをやり取りする、データの解凍、動画のエンコード、3Dシミュレーションなどの処理速度が向上します。
メモリとハードディスク間では、データ転送速度は変わらないため、OSの起動やファイルのコピー、ゲームデータのロードなどは高速化しません。
基本的には、2枚のメモリを挿すデュアルチャンネルがおすすめです。デュアルチャンネルにする場合は、同じ容量のメモリを2枚挿す必要があります。
4GB×2、8GB×2などがありますが、4GB×2は選択肢が少ないため、8GB×2が主流となっています。
メモリには、規格があります。
規格を間違えると搭載できないため、しっかり確認しましょう。
「DDR3」「DDR4」が多く流通しており、最新は「DDR5」です。主流は「DDR4」のため、これから選択するなら「DDR4」がおすすめです。最新のCPUには「DDR5」が搭載できることもあります。
メモリ規格は互換性がなく、「DDR3」の差し込みに「DDR4」のメモリは搭載できません。そのため、古いパソコンのメモリを交換、増設する場合はメモリ規格をしっかり確認する必要があります。
メモリ規格は「DDR4 DIMM」や「DDR4 SO-DIMM」のように表記されます。マザーボードのメモリスロットに合う規格を選びましょう。
チップ規格やモジュール規格は、メモリの周波数を表す規格です。この規格の違いで動作周波数や転送速度が異なります。
DDRの後の4桁の数字がチップ規格を表しています。モジュール規格は、型番のPCに続く数字です。
チップ規格とモジュール規格はそれぞれ対応しており、片方の速度がわかればメモリの速度がわかります。
基本的にチップ規格で、メモリの速度を確認しましょう。数値で見ると、動作周波数や転送速度に違いがありますが、パソコンに搭載してみると違いを体感できるほどではありません。
古いメモリと新しいメモリでのチップ規格を比較すると違いはありますが、同じメモリ規格であればそれほど性能差はありません。
増設するメモリを決める場合は、マザーボードを確認しマザーボードに搭載できるメモリを選ぶ必要があります。
マザーボードとは、メモリやCPU、ハードディスクなどを搭載した電子回路基板です。
マザーボードに対応したメモリを選ばなければ、パソコンがメモリを認識せず増設後に動作しなくなる可能性があります。
マザーボードに搭載できるメモリは、パッケージや取扱説明書、マザーボード、パソコンのメーカーサイトからも確認できます。どうしてもわからない場合は、搭載しているメモリの規格に合わせて選びましょう。
一般的にマザーボードは、複数のメモリ規格に対応しています。少しでもスペックを上げたい場合は、対応しているメモリ規格の中で動作周波数や転送速度が速いものを選ぶのがいいのですが、ほとんど性能差を感じないため、あまり気にする必要はありません。
オーバークロックは、メモリやCPUの動作周波数を低格以上の周波数で動かし、本来の性能以上の能力を発揮します。
メモリをオーバークロックするとCPUの処理能力は向上し、動画のエンコード時間の短縮やフレームレートの上昇、Photoshopなど一部ソフトの動作速度の向上などの効果があります。
しかしオーバークロックメモリは、手動で設定する必要があり、その設定で動作する保証もありません。上記の用途以外ではあまり利点もないため、初心者は選ばないほうが無難です。
メモリのオーバークロックは自己責任になり、パソコンに負担もかかるため注意しましょう。
ヒートスプレッダーやヒートシンクは、メモリを冷却するために取り付けられています。
現在のメモリはヒートスプレッダー付きのものも多いのですが、メモリはそれほど高温にならないためついていなくても問題がありません。
メモリにヒートスプレッダーやヒートシンクがついている理由は、メーカーのロゴをあしらう、他社製のメモリとの外観の差別化を測るなど、見た目によるところが多いです。そのため、あえてヒートシンク付きのメモリを選ぶ必要はありません。
ただし、メモリをオーバークロックしたい場合は、高温になりやすいため冷却機能がついたものを選ぶといいでしょう。
メモリには、動作保証がついているものがあります。
マザーボードに対応するメモリを選んだにも関わらず、増設後にパソコンが動作不良を起こすことがあります。
メモリの初期不良の可能性もありますが、マザーボードとの相性が悪い可能性があります。
相性は取り付けてみないとわからない部分もあり、特に素人には判断がしにくいことです。そこで役に立つのが、メモリの保証です。
相性で不具合が起こった場合に返品や新品のメモリと交換してくれる「相性保護」という保証がついているメモリがあります。
保証は安価なメモリにはついていなかったり、条件が付いていることがあります。購入時に保証の内容を確認し、相性保護がついているメモリを選びましょう。
明るい外装が好みであれば、LED付きのメモリもおすすめです。
LEDメモリはさまざまな色に発色するメモリで、ゲーミングPCを自作したい人に人気です。パソコンの色を統一したり、明るく光らせたりと好みの色を選べるため、自分好みのパソコンを作りたい方や見た目重視の方に最適です。
メモリメーカーは多数ありますが、初心者は価格の安いメーカーやノーブランドのものは避けた方が無難です。
ここでおすすめするメーカーのメモリを選べば問題なく使用できるでしょう。
順番に解説します。
世界最大級のメモリメーカーで、愛用者も多く人気のメーカーです。品質の信頼性も高く、価格も安いことからユーザー評価も高く、メモリメーカーで迷ったらクルーシャルを選べば問題ありません。
メモリには永久保証がついており、安心して購入できます。メモリと言えば、クルーシャルというほど定番のため、定番のメモリが欲しい方におすすめです。
メモリメーカーとして有名メーカーで、特にオーバークロックメモリの人気があります。
メモリだけでなく、電源などのパーツやキーボードなどのデバイスも製造しています。ゲーミングに特化した性能で、LED搭載モデルはデザインもおしゃれです。
ただし、他のメーカーと比較すると、価格は高めの傾向ですが、永久保証もついており安心です。価格よりも性能や速度、デザインを重視する方におすすめです。
愛知県名古屋市に本社を構える、日本のメーカーです。メモリのほかに、CPUなどのパーツやキーボードなどのデバイスなども取り扱っています。
シーエフデーのメモリは装飾が少なくシンプル。価格は安く、動作の安定性があり、永久保証つきのためユーザーの評価も高いです。コスパ重視でメモリを選びたい方におすすめです。
メモリの増設作業は、初心者でもそれほど難しい作業ではありません。
ホコリや静電気に弱いパーツのため、作業前には手を洗い、金属部分に触れ静電気を逃しましょう。できれば、静電気防止手袋を付けての作業が安心です。
メモリ増設の手順は次の通りです。
【メモリ増設の手順】
パソコンのメモリは、用途や目的に合わせて容量を選びましょう。
用途別のメモリ容量の目安をまとめると、次のようになります。
メモリ容量 | 用途 |
---|---|
4GB | ・低価格帯のパソコンに搭載されていることが多い ・インターネット閲覧(単体) ・Officeソフトでの文書作成(単体) |
8GB | ・迷ったら8GBがおすすめ ・Officeソフトで文書作成 ・インターネット閲覧 ・複数のタブを開く |
16GB | ・3Dゲーム ・複数のソフトの起動 ・画像編集・イラスト作成 ・動画編集 ・複数のアプリを開くことがある |
32GB | ・ゲーム実況 ・4K動画編集、高画質の画像処理 ・3Dモデリング制作 ・本格的なクリエイティブ作業 |
64GB | ・サーバーの構築 ・大きい画像の編集 |
これらの目安を参考に、用途に合ったメモリ容量を選びましょう。
ただし、OSやマザーボードの種類によっては最大容量に決まりがあり、最大容量を超えるメモリは認識しません。事前に搭載できる最大容量を確認しましょう。
メモリの選び方は、容量だけでなくメモリの形状や規格も重要です。マザーボードによって搭載できるメモリ規格が異なるため、間違えないようにしましょう。
メモリスロットに空きがない場合も、メモリを増設できません。
メモリが増設できない場合は、パソコンの買い替えがおすすめです。購入時に余裕のあるメモリ容量のパソコンを選べば、パソコンの作業も快適になります。
パソコンを買い替えたら、古いパソコンは無料で処分できるパソコン処分.comでの処分がおすすめです。事前連絡不要で、24時間365日いつでもパソコンを箱に詰めて配送するだけでパソコンを処分できます。データ消去も無料のため面倒な作業は一切ありません。
パソコンのメモリって何?
ハードディスクとは違うの?
このように疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
パソコンのメモリは、パソコン内のデータを一時的に記録する場所。長期的にデータを保存するハードディスクとは異なります。
メモリ容量によって同時に作業できる量が異なり、パソコンの処理速度を左右する重要なパーツです。
この記事では、パソコンのメモリについてやハードディスクとの違いや確認方法などをわかりやすく解説します。
【この記事でわかること】
パソコンのメモリとは、データを保存するパーツのことです。
メモリとはRAMとも呼ばれ、パソコンにおいてはメインメモリのことを指します。RAMは、電源を切るとデータが消える揮発性メモリです。
パソコンやスマホのスペックで〇GBなどと示されているのは、RAMの容量を表しています。
メモリは、パソコンのデータを一時的に保存する場所です。
OSを立ち上げ、プログラムを起動させたとき、ファイルやフォルダを開いたときなどのデータはハードディスクから読み込まれ、一時的にメインメモリ上に置かれます。
CPUはメモリに置かれたデータを指定して呼び出し、データを処理します。
ハードディスクなどの補助記憶装置は処理速度が遅く、CPUの処理速度に追いつけないため、データを読み書きするたびにハードディスクとやり取りすると、処理速度が遅くなります。
そのためパソコン起動中に使用しているデータを、一時的にメモリに置いておくことでCPUは高速にデータの読み書きが可能になります。
メモリの役割をわかりやすく例えると、作業机。CPUを作業する人、ハードディスクは本棚と例えられます。
本棚(ハードディスク)から本(データ)を取り出し、作業机(メモリ)で作業します。作業机が大きいほど机の上にたくさんの本を広げられるため、作業効率も上がります。
このようにメモリ容量が大きいほど、タブをたくさん開く、複数のアプリを立ち上げるなどのマルチタスクが可能です。
そのためメモリ容量は、パソコンの動作速度に大きな影響を与えます。
メモリには種類があり、その代表がRAMです。さらにRAMは次の2つに分類できます。
順番に解説します。
DRAMは、Dynamic Random Access Memoryの略で、パソコンやスマホ、デジタル家電などにも広く利用されている半導体メモリです。
パソコンのメインメモリとして使用されており、CPUとハードディスクなどのストレージとの橋渡しの役割をしています。
DRAMは、電源を切るとデータが消える揮発性メモリ。DRAMはコンデンサに電力を蓄えデータを保持しますが、時間の経過とともに放電し記憶している内容が薄れていきます。
そのため、データを失わないように定期的にデータを読み出し、再度書き込む、リフレッシュ作業が必要になり、消費電力も大きくなります。
SRAMは、Static Random Access Memoryの略です。
リフレッシュ作業は不要で、電源があればデータが消えることはありません。データの読み書き速度が高速で、消費電力が少ない利点もあります。
SRAMは、主にCPUのキャッシュメモリとして使用されます。処理速度が高速のため、メインメモリに代わりデータの読み出しや書き込みを行うことで、データの処理速度を高めています。
メモリには、データの読み書きができるRAMと読み出し専用のROMがあります。
ROMはRead Only Memoryの略で、RAMなどのメインメモリとは異なり、電源を切ってもデータが消えない不揮発性メモリです。
不揮発性という特性から、BIOSやハードディスク、ルーターなどの周辺機器に内蔵されたファームウェアを記録するために使用されています。
ROMはデータの書き込みができず、読み出し専用のメモリで、書き換え不可のゲームソフトなどに長く使用されてきました。
しかし近年、スマホのスペックなどではROMを内蔵ストレージ容量として記載されています。
メモリの規格は「DDR」で表され、現在DDR4が主流の規格です。
「DDR4-4266」のように表示され、DDRの次の数字の「4」が世代、ハイフンに続く数字「4266」が動作周波数を表しています。
数字が大きいほど世代が新しくなり、高性能でデータ転送速度も速くなります。
メモリの規格には次の種類があります。
メモリの規格 | 発売時期 |
---|---|
DDR5 | 2021年末発売 |
DDR4 | 2014年9月発売 |
DDR3 | 2007年6月発売 |
DDR2 | 2003年9月発売 |
DDR | 1996年発売 |
SDRAM | 1993年から普及 |
メモリのDDR規格が異なるとピンの形状や切り欠きの位置が異なるため、装着することができません。
パソコンによっては、DDR2全てのメモリが対応していることもあります。この場合は、DDR2-○○のメモリは全て取り付け可能です。
メモリは世代間の互換性が低く、DDR4対応のマザーボードにはDDR3規格のメモリは取り付けできません。
そのため、メモリを購入前には、マザーボードの対応規格を確認する必要があります。
マザーボードに関しては、下記記事でも詳しく解説しています。
ハードディスクには、写真や動画、文書などのデータを保存しています。
メモリとの違いは、ハードディスクはパソコンの電源を切ってもデータが消えない不揮発性のメモリであること。そのため、データを長期保存することに適しています。
メインメモリに対して、ハードディスクなどの装置を補助記憶装置と呼びます。
一方メモリは、通電していなければ保存したデータを保持できません。パソコンの電源を切るとデータが消える揮発性のメモリです。
パソコンは、メモリとハードディスクを使い分けデータを保存しています。ハードディスクは、データを保存する際、物理的な動作があるため処理に時間がかかります。
例えば、全てのデータをハードディスクに保存すると、パソコンの動作は重く不安定になってしまいます。
そこで起動している間は、データをメモリに一時的に保存することで、ハードディスクにデータを書き込む必要がなくなります。
ハードディスクにデータを保存する場合は、データをメモリから読み出し保存します。
メモリがいっぱいになり、パソコンの動作が遅くなった場合は、電源を切り再起動することでメモリがリセットされます。
パソコンのSSDに関しては下記記事でも詳しく解説しています。
現在使用中のパソコンのメモリは、次の手順で確認できます。
メモリ使用状況も確認できるため、現在メモリが不足している状況であるかを判断できます。
Windows10の場合のメモリの確認方法は、次の通りです。
メモリの使用状況は次の手順で確認できます。
参考:NEC Windows 10で、メモリの使用状況を確認する方法について教えてください。
画像では、メモリの使用量が52%であるとわかります。
メモリはアプリを起動する数が多いほど使用量が増え、メモリ使用量が100%に近いほどメモリが不足した状態となります。
メモリ使用量が常に100%に近い状態の場合は、メモリの増設を検討しましょう。
パソコンに必要なメモリ容量の目安は、次の通りです。
メモリ容量 | 用途 |
---|---|
4GB | ・インターネット閲覧 ・Officeソフトでの文書作成 |
8GB | ・Officeソフトで文書作成 ・インターネット閲覧 ・メールやSNSのやり取り ・複数のタブを開く |
16GB | ・3Dゲーム ・複数のソフトの起動画像編集 ・イラスト作成 ・複数のアプリを開く |
32GB | ・ゲーム実況 ・映像編集 ・3Dモデリング制作 ・本格的なクリエイティブ作業 |
64GB | ・サーバーの構築 ・データ容量の大きい画像の編集 |
メモリ容量が多いと高性能なパソコンであると言えますが、メモリ容量が多くなると価格も上がります。
メモリ容量が多いほど、マルチタスクをこなせるようになり、メモリ不足になることも少なくなります。
しかし、必要以上のメモリを搭載しても全てを使いきれるわけではなく、過剰なメモリは宝の持ち腐れになります。
上記の表を参考に、必要なメモリ容量を選びましょう。
パソコンのメモリが不足すると次のような症状が現れます。
パソコンの動作中にメインメモリが足りなくなると、自動的にハードディスクなどの補助記憶装置の一部を使用するようになります。
しかし、ハードディスクはメインメモリと比較するとデータの読み書きが遅いため、ハードディスクとのやり取りを頻繁に行うことでパソコン全体の速度も遅くなります。
メモリ容量が不足したまま使い続けると、画面が白くなる、表示されないなどの異常が起こることがあります。容量が大きいデータを使用すると、クラッシュ(強制終了)も発生しやすくなります。
このような症状を放置しておくとデータを喪失するだけでなく、パソコンの故障にも繋がります。
メモリ不足の場合は、メモリの増設もおすすめです。
デスクトップパソコンの場合は、空きスロットがあれば増設可能ですが、ノートパソコンの場合は増設できない可能性が高いです。
ほとんどのノートパソコンは、メモリスロットが2つあり、2つのスペースにメモリが取り付けられています。例えば、4GBの場合、2GBのメモリが2枚ついています。
8GBにグレードアップする場合は2GBのメモリを取り外し、4GBのメモリを2枚取り付ける必要があるため、2GBのメモリが無駄になります。
そのためノートパソコンの場合は、購入時に余裕のあるメモリを選ぶのがおすすめです。
またメモリの増設は、メーカー保証の対象外になります。パソコンの種類によっては、空きスロットがあっても増設できない場合もあります。
メモリの増設は自己責任で行いましょう。
パソコンの動作が遅い原因がメモリ不足の場合は、メモリを増設することで改善します。
メモリを増設すると次のようなメリットがあります。
メモリを増設する1番のメリットは、パソコンの処理スピードが向上することです。
作業机が広くなれば、たくさんの資料や本を並べて置けるため、作業効率が上がります。パソコンも同様に、メモリ容量が増えることでハードディスクからの情報をたくさん一時保存できるようになるため、CPUの処理速度も向上します。
より多くの情報をCPUが一度に処理できるようになるため、フリーズなどの不具合も解消し、結果的にパソコンのスペックも向上します。
パソコンは、メモリ増設ができない端末もあります。まずは、メーカーの公式サイトや説明書でメモリの増設が可能なことを確認します。
基本的にメモリスロットに空きがあればメモリ増設可能です。パソコンによっては、搭載できるメモリの最大容量が決まっていることがあります。
最大容量を超えるメモリを搭載すると、正常に動作しない可能性もあるため、事前に確認が必要です。
用途やスペックに合わせて、必要なメモリの容量を決定し購入します。
メモリは水分やホコリ、静電気に弱いパーツのため、作業する前には手を洗い、水分をしっかりふき取り、金属部分などに触れ静電気を逃してから作業しましょう。
はじめてメモリの増設作業をする場合は、パソコンの取扱説明書がある方が安心です。できるだけ用意しておきましょう。
【メモリ増設に必要な道具】
【メモリ増設の手順】
メモリの増設は、比較的簡単に作業できますが、メモリは静電気に非常に弱いパーツのため、静電気の対策を万全にしましょう。
たとえメモリの増設をしても、パソコンの動作が改善しないことがあります。
メモリは作業机に例えると、CPUは作業する人です。どんなに作業机が大きくても、作業する人の能力が低ければ、作業スピードは上がりません。
同様にCPUのスペックが低ければ、どんなにメモリ容量を大きくしても、処理速度は向上しません。
例えば、5GBの容量が必要なソフトを動かすには、4GBのメモリでは不足しますが、8GBのメモリがあれば問題なく動作します。
16GBのメモリにすれば、2倍の処理速度になるかと言えばそうではなく、十分なメモリがある場合の処理速度はCPUのスペックに依存します。
そのため、必要以上に過剰なメモリの搭載は無意味になります。
メモリを増設しても、パソコンの処理速度が上がらない場合や、メモリに余裕があるのにパソコンが遅い場合は、CPUのスペックが低い可能性があります。
その場合は、思い切ってパソコンの買い替えがおすすめです。
購入時から余裕のあるメモリ容量のパソコンを購入すれば、快適に作業できるようになります。
パソコンを買い替えた場合は、古いパソコンの処分が必要です。パソコンを処分するなら、無料で処分できるパソコン処分.comがおすすめです。
24時間365日、いつでもパソコンを箱に詰めて配送するだけで事前連絡も不要。データ消去も無料のため、事前に面倒な作業は一切ありません。
メモリは作業机に例えることができます。作業机が広いほど効率よく作業でき、処理速度も向上します。
パソコンのメモリ容量が不足すると、フリーズしたり、ファイルが開けなくなったりと不具合が起こります。
メモリ容量が不足した場合は、メモリを増設することも可能。
メモリ容量は大きいほどスペックも高いと言えますが、CPUのスペックが低い場合は増設しても期待以上に処理速度が上がりません。
CPUのスペックが低い場合は、パソコンの買い替えも検討しましょう。
パソコンを買い替えたら、無料で処分できるパソコン処分.comでの処分がおすすめです。
パソコンのストレージにはHDDとSSDがあります。
パソコンを購入する際やBTOパソコンを選ぶ際には、ストレージを選ぶ必要がありますが、どちらを選べばいいのかわからないと悩む方もいるのではないでしょうか。
HDDとSSDにはそれぞれ特徴が異なり、用途に応じて選ぶ必要があります。
そこで、この記事では、SSDとHDDの違いをわかりやすく解説します。SSDに換装する方法や故障についても紹介していますので、パソコンのストレージ選びの参考にしてください。
【この記事でわかること】
HDDは、写真や動画などのデータやプログラムを保存する記憶装置で、OSやアプリケーションの保存にも活用できます。
HDDは大容量のデータ保存に優れ、パソコンだけでなく、家庭用ゲーム機器やHDDレコーダー、外付けハードディスクなどにも使用されているため馴染みのある方も多いのではないでしょうか。
HDDはプラッタと呼ばれる磁気ディスクをモーターで高速回転し、磁気ヘッドの下を通過する際にデータを記録したり、読み出したりします。容量が多いHDDほどプラッタの枚数が多くなります。
このプラッタと磁気ヘッドの隙間がわずかなため、衝撃や落下により接触するとデータ消失や故障の原因となります。
HDDのデータは、パソコンの電源をオフにしてもデータが消えない不揮発性のデバイスのため、長期間データを保存することが可能。システムメモリは揮発性メモリのため、電源を落とすとデータが消失します。
例えば、Wordで「名前をつけて保存」したときに、メモリ上にある作業中のデータがHDDに保存されます。
HDDをパソコンの内蔵ドライブとして使用する場合は、サイズに注意が必要です。
一般的には2.5インチがノートパソコン用、3.5インチがデスクトップ用で、同じ容量であれば2.5インチのほうが価格が高くなります。
HDDのスペックには回転数もあり、「5400rpm」や「7200rpm」と表記されています。回転数が大きいほどデータの読み書きのスピードが速くなりますが、消費電力も高くなります。
HDDは大容量の製品が多く、20TBを超える大容量のモデルもあります。パソコンを長期間使用していると、保存するデータがどんどん増えるため大容量のデータが必要になります。
SSDにも大容量のものが増えていますが、HDDほど大容量のものは少なく4TBを超えるとラインナップも少なくなります。
SSDと比較すると容量に対する単価が安いため、大容量のHDDでも比較的安価で購入できます。価格を重視する場合は、HDDを選びましょう。
パソコンに衝撃が加わると、プラッタと磁気ヘッドが接触しHDDが故障するリスクがあります。動作パーツがあるため使用中でなくても衝撃に弱く、移動には向いていません。
データの読み書きの速度は、SSDと比較すると遅くなります。HDDは磁気ヘッドを目的のトラックまでヘッドを移動させ、トラック上で目的のセクターが来るまで待つという、物理的な待ち時間があるためです。
消費電力が高いためデスクトップでは問題ありませんが、ノートパソコンに搭載すると、バッテリーの消耗が早くなります。
高速でディスクを回転させるため、動作音もあります。使用期間が長くなるほど動作音が大きくなり、作業中に音が気になることも。
HDDには寿命があり、耐久性はSSDよりも劣ります。機種や使用年数によってモーター音も大きくなります。
SSDは、HDDと同様にデータを保存する記憶装置です。HDDと同じ役割のため代替的に使用できますが、HDDと比較するとデータの読み書き速度が速いためパソコンの起動も速くなります。
SSDとHDDの最大の違いは、可動するパーツがなくフラッシュメモリによってデータを読み書きしていることです。プラッタがないため、サイズの自由度も高く、1.8インチや2.5インチだけでなく、mSATA、M.2などの小さいサイズもあります。
そのためHDDよりも軽く、動作音が静か、低消費電力、低発熱などの特徴があります。
SSDのデータもパソコンの電源をオフにしても消えることがない不揮発性のデバイスのため、HDD同様にデータを長期間保存が可能です。
SSDはHDDより最大容量が少なく、容量当たりの単価が高いことがデメリットですが、発売当初と比較すると容量単価の差は少なくなっており、現在ではHDDに変わるパソコンのメインストレージとなっています。
SSDには動作パーツがないため、衝撃を受けても故障や破損が起こりにくく、持ち運びにも向いています。機械的な待ち時間が存在しないため、データの読み書きが高速になります。プラッタがないためサイズの自由度が高く、小さいサイズのものも多いです。
動作パーツがないためモーター音などの動作音がほとんどなく、作業中に動作音でストレスを感じることもありません。
ディスクを高速回転することがないため消費電力が低く、増設する際や換装する際に消費電力を抑えたい場合におすすめです。
SSDに用いられるフラッシュメモリのデータを記憶する最小単位をセルと呼び、セルへの書き込みが絶縁体を徐々に劣化させます。
一般的なNANDフラッシュメモリの場合、セルの寿命はおよそ1,000〜100,000回のデータの書き換えをすると上限に達すると言われています。
SSDの寿命は約5年と言われており、使い方によって5年経過しても上限回数に達しないこともあります。動作パーツが少ない分、HDDよりも耐久力が高く寿命も長くなります。
SDDは発売当初と比較し、値段が下がってきているものの、HDDほど値段が安いとは言えません。
同じ容量のHDDとSSDであれば、SSDのほうが価格が高くなっています。
SSDはフラッシュメモリを使用しているため、HDDよりも最大容量が少なくなっています。SSDの主流は128GB~512GBのため、それ以上のストレージが欲しい場合はHDDを検討するのもいいでしょう。
SSDの選び方に関しては下記記事でも詳しく紹介しています。
HDDとSSDの特徴やメリット・デメリットをざっくりと見てきましたが、ここではHDDとSSDの大きな違いを3つ取り上げ詳しく比較していきます。
比較するのは次の3つです。
それぞれ解説します。
HDDの寿命は平均3~4年、使用時間にすると約26,000~35,000時間です。それに対し、SSDの平均寿命は5年程度とSSDのほうが圧倒的に寿命が長いと言われています。
HDDはモーターを回転させ、プラッタにデータを読み書きするため、使用しているうちに経年劣化が起こり最終的に故障します。
高温な室内やホコリ、起動やシャットダウンの繰り返しなどでHDDに負担をかけすぎると、寿命も短くなります。
一方SSDには物理的な動作パーツがなく、電子的な動作のみのためHDDよりも寿命が長いことが特徴。
ただし、SSDにはデータの書き換え回数に上限があり、上限に達すると寿命を迎えます。
SSDの製品の仕様書には、データの書き込み総量を表すTBWが記載されており、数値が大きいほど書き込み可能回数が多く寿命が長くなります。
データの空き容量は大きいほど耐久力が上がり、空き容量が少ない場合は前のデータを削除してデータを書き込むため寿命が縮む原因となります。
SSDの使用時間が長い場合も寿命が縮みますので、パソコンを使用しないときはシャットダウンがおすすめです。
HDDはプラッタを高速回転させ、磁気ヘッドを動かしデータを読み書きします。物理的な動作があるため待ち時間が発生し処理速度が遅くなってしまいます。
HDDは回転数によって処理速度が異なり、5,400rpmよりも7,200rpmのほうが処理速度が速いです。さらに高速回転する10,000rpmのHDDもありますが、高速回転によるモーター音や発熱が気になり、速度差も体感できるほどではありません。
一方SSDはデータを直接書き込むため、処理速度はHDDよりも高速です。処理速度にこだわる場合はSSDを選びましょう。
記憶容量は、HDDとSSDの大きな違いの1つです。
HDDの記憶容量は、1TB以上のものが当たり前になっており、中には10TBを超える大容量のものもあります。
価格もSSDと比較すると安く、大容量のハードディスクが購入しやすくなっています。
それに比べてSSDは、以前と比べて容量が大きく安価になりつつありますが、主流は128GB、256GB、512GBの3種類です。
SSDにも1TBを超える大容量のものもありますが、高価なためあまり一般的ではなく、4TBを超えると一気にラインナップも少なくなります。
価格を抑えて大容量のストレージが欲しい場合は、HDDを選ぶといいでしょう。しかし、価格よりも速度を重視する場合は、1TBなどの大容量のSSDを検討するのもいいでしょう。
以上を踏まえて、HDDとSSDそれぞれおすすめの方は次の通りです。
HDDがおすすめ | SSDがおすすめ |
---|---|
・価格を重視する ・価格を抑えて大容量のストレージが欲しい | ・処理速度が速いストレージが欲しい ・ノートパソコンで使いたい |
とにかく安くパソコンを手に入れたい、安いストレージが欲しい方は、HDDを選択しましょう。
大容量のSSDは少ないため、大容量のストレージが欲しい場合もHDDがおすすめ。
しかし、とくに理由がない限りはSSDがおすすめです。
価格が高いことを除いては、SSDのメリットのほうが大きく使用した時の満足感も大きくなります。
特にノートパソコンならHDDよりもSSDがおすすめです。衝撃に強く、コンパクトなため、持ち運びをするノートパソコンに適しています。
ただし、SSDとHDDの価格差は、少しずつ縮まりつつあります。価格よりも速度を重視する場合は、大容量のSSDも検討してみましょう。
パソコンは買い替えたくないけど、SSDが欲しい場合はHDDをSSDに換装する方法もあります。
HDDをSSDへ換装すると、パソコンの速度が速くなり快適に作業できるメリットがありますが、デメリットもあります。
ここでは、HDDからSSDに換装する方法やメリット、デメリットを解説します。
まずSSDに換装するメリットは、次の5つです。
SSDに換装する一番のメリットは、データの読み書きの速度が速くなること。そのため、パソコンの起動も速くなります。
消費電力が少なく、発熱しにくいため、パソコンに負担がかかりにくく、発熱によるパソコンのトラブルが起こりにくくなります。
消費電力も少ないため、とくにノートパソコンではバッテリーの持ちも向上。HDDの動作音が気になる方は、SSDに換装すれば動作音も静かになります。
このように、HDDからSSDに換装することで多くのメリットがあります。しかし、SSDに換装することでデメリットがあることも事実。
次に、3つのデメリットを解説します。
大容量のSSDは、HDDよりも容量当たりの単価が高額。
SSD搭載のパソコンも増えてきており、以前よりも安価にはなっていますが、まだまだHDDと比較すると高額です。
SSDの接続規格には「SATA」「mSATA」「M.2」などがあり、大きさやコネクタの形状や性能が異なり、互換性もありません。HDDからSSDへ換装する場合は、SATA規格のSSDを選ぶ必要があります。
SSDへの交換作業はパソコンの種類によっては、難易度が高いものも。HDDが取り出せないものや、メーカーの独自規格があり純正品しか対応していないものもあります。
手持ちのパソコンがSSDに換装できるかは、事前にメーカーサポートに問い合わせましょう。
ここからは、HDDからSSDへ換装する手順を解説します。
SSDに換装したい方は参考にしてください。
順番に見ていきましょう。
HDDを交換できることを確認したら、SSDを購入します。
SSDを購入する場合は、容量の大きいものを選びましょう。また、HDDと同じ規格サイズのSSDを選ぶ必要もあります。
新しいSSDをパソコンに認識させるためには、SSDをフォーマットする必要があります。
例えば、Windows10では次のようにフォーマットを行います。
以上でフォーマットが開始されます。正常と表示されたらフォーマットは完了です。通常は数時間かかるため、気長に待ちましょう。
HDDのデータをSSDに移行します。
HDDのデータをそのまま移行することをクローンを作成するといい、クローンを作成すれば通常のデータだけでなく、プログラム、レジストリ情報やOSなども複製できるため、それまでと全く同じ状態でパソコンを使用できるようになります。
SSDにクローンを作成する場合は、無料のソフトの使用がおすすめです。ソフトを使用して指示通りにデータ移行を進めれば、問題なくクローンを作成できます。
クローンを作成したら、HDDをSSDに換装します。
手順は次の通りです。
ノートパソコンの場合は、ケースに入れるだけのため比較的簡単に作業できます。手持ちのパソコンによって手順が異なるため、取扱説明書などで確認しましょう。
SSDに換装したら、SSDを起動ディスクに設定します。起動ディスクに設定しなければ、パソコンが正常に起動しない可能性があります。
起動ディスクは、BIOS設定から次の手順で変更できます。
パソコンが問題なく起動すれば、SSDへの換装は完了です。
HDDやSSDには寿命があり、寿命に達すると故障します。
HDDやSSDが故障すると次のような症状が現れます。
HDDの故障 | SSDの故障 |
---|---|
・パソコンが起動しない ・ブルースクリーンが頻繁に出現する ・異音がする ・焦げ臭いにおいがする ・フリーズする ・突然再起動する ・起動時にメッセージが現れる | ・パソコンが起動しない ・動作が重い ・データの読み書きができない ・突然電源が落ちる ・容量が少なく表示される |
これらの症状が現れたら、HDDやSSDの故障を疑いましょう。
HDDやSSDが故障した場合は、データが復旧できなくなる可能性があります。できるだけ早めにメーカーや修理業者で修理するのがおすすめです。
HDDやSSDには寿命があり、使い方によっては突然故障する可能性もあります。大切なデータを守るためにも、データのバックアップを普段から取っておくようにしましょう。
HDDやSSDが故障した場合の症状は、パソコンの他のパーツの不具合でも起こりやすいものです。
HDDやSSDを交換しても、次々に他のパーツが故障するのもよくあることです。SSDやHDDが故障したらパソコンごとの買い替えがおすすめです。
パソコンを買い替えたら、古いパソコンの処分が必要。パソコンを処分するなら、無料で処分できるパソコン処分.comがおすすめです。
24時間365日、事前連絡も不要でいつでも配送できます。データ消去も無料のため、事前に面倒な作業は一切ありません。
HDDとSSDの違いは、価格や速度差、記憶容量です。
HDDは安価で大容量ですが、速度が遅めで衝撃に弱く動作音がうるさい特徴があります。
SSDは価格が高めですが、速度が速く衝撃に強く音が静かな点がメリット。消費電力も少ないため、ノートパソコンにも最適です。
HDDとSSDの価格差は縮まっており、今選ぶならよほどの理由がない限りSSDがおすすめです。
HDDは大容量のストレージがほしい時に最適。SSDの主流は128~512GBですが、HDDなら1TB以上の種類も豊富です。
HDDはSSDに換装することも可能ですが、作業が難しいためパソコンの買い替えも視野にいれて検討しましょう。
パソコンを買い替えた際には、古いパソコンはパソコン処分.comでの処分がおすすめです。
apexやフォートナイトなどの話題のゲームをパソコンで遊んでみたいと思ったときに必要になるのがゲーミングPCです。
しかし、ゲーミングPCをはじめて購入する場合、何を基準に選べばいいのか選び方がわからない人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、初心者にもわかりやすくゲーミングPCの選び方を解説します。遊びたいゲームタイトルが決まっている人のために、ゲームタイトル別推奨スペックもまとめています。
ゲーミングPCを購入したい人は、ぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
ゲーミングPCは、主にゲームを快適にプレイするために設計されたパソコンです。近年ではSteamなどのゲームのダウンロード販売も充実し、パソコンでも多くのゲームをプレイできます。
一般的なパソコンとの違いは、スペックの高いCPUやグラフィックボードを搭載していること。
3Dの美しい映像やオンラインによる通信対戦を快適に行うため、マシン性能は一般的なパソコンと比べ物にならないほどハイスペック。
処理能力も高いため、文書作成やインターネットの閲覧なども快適です。高いグラフィック性能を活かし、イラスト作成や動画編集などもサクサクです。
ゲーミングPCに搭載されたスペックの高いグラフィックボードは発熱量も多いため、高い冷却性能も持っていることも特徴の1つ。
CPUとグラボを同時に冷却できるダブル冷却機能など優れた冷却機能により、高熱によるパフォーマンスの低下を防いでいます。
ゲーミングPCは外観もスタイリッシュ、カラフルで派手なデザインや内部パーツのLEDが光るなど独特なデザインも多くあります。
一方シンプルなデザインのゲーミングPCもあり、スペックや用途、デザインなどを好みによって選べることも魅力です。
ゲーミングPCに関しては下記の記事でも詳しく紹介しています。
ゲーミングPCとは?一般的なPCとの違いや必要性を初心者向けに解説>>
ゲーミングPCを選ぶ際には、次の5の点を確認しましょう。
順番に解説します。
ゲーミングPCでプレイしたいゲームが決まっている場合は、ゲームの公式サイトにある推奨スペックを確認しましょう。
推奨スペックギリギリのパソコンでは、状況によっては快適にプレイできない可能性もあるため、できれば推奨スペックよりも少し上のグレードのパーツを搭載したゲーミングPCを選びましょう。
推奨スペックで特に重要なのが、CPUとグラフィックカードです。プレイしたいゲームが決まっていない場合は、CPUは「Core i7以上」または「Ryzen 7以上」、グラフィックカードは「搭載チップの末尾2ケタが”70″以上」であれば、まず問題ないでしょう。
以下の表にゲームタイトル別にCPUとGPUの推奨スペックをまとめました。これらを参考に、ゲーミングPCのスペックを決めましょう。
各ゲームの公式サイトでは、そのほかにもOS環境やメモリ容量などもチェックできます。
ゲームタイトル | 推奨CPU | 推奨GPU |
---|---|---|
apex | Intel Core i3-6300 3.8GHz AMD FX-4350 4.2GHz. | NVIDIA GeForce GT 640 Radeon HD 7730 |
ファイナルファンタジーXIV | Intel i5 2.4GHz以上 | NVIDIA Geforce GTX750以上 AMD Radeon R7 260X 以上 |
ドラゴンクエストX | Intel Core i3 2.0GHz Intel Core m2.0GHz相当など | NVIDIA Geforce GT 220 VRAM 256MB 以上 ATI Radeon HD 5550 VRAM 256MB 以上 Intel HD Graphics 4000 VRAM 256MB 以上 |
NieR:Automata | Intel Core i3 2100 AMD A8-6500 以上 | NVIDIA GeForce GTX 770 VRAM 2GB 以上 AMD Radeon R9 270X VRAM 2GB 以上 |
THE CREW 2 | Core i5-2400s 2.5 GHz以上 | GTX660 |
Minecraft | Intel Core i3-3210 | GeForce 2xx Series |
モンスターハンターワールド | Intel Core i5-4460 AMD FX-6300 | NVIDIA GeForce GTX 760 (2GB以上) AMD Radeon R7 260x (2GB以上) |
三國志14 | Intel Core i3-3220(3.0GHz以上) | NVIDIA GeForce GTX 660以上 |
黒い砂漠 | Core i7-8700K | GTX 1080 Ti(HIGH) |
It Takes Two | Intel Core i3-2100T AMD FX 6100 | NVIDIA GeForce GTX 660 AMD Radeon R7 260x |
New World | Intel i5-2400以上 | NVIDIA GeForceGTX670 |
フォートナイト | Core i7-8700 | GTX 1080 |
ゲーミングPCを購入する場合は予算も決める必要があり、予算に応じて選べるゲーミングPCの種類が変わります。
ただし、覚えておきたいのは格安のゲーミングPCはないこと。10万円未満の安いゲーミングPCを購入した場合、スペックが追いつかずまともにゲームができない可能性がありどこかを妥協してゲーミングPCを購入することになります。
さらに15万円未満のパソコンは、画質やリフレッシュレートにこだわらない初心者向けです。
ゲーミングPCの売れ筋モデルの価格は15~20万円程度。ほとんどのゲームを高画質でプレイ可能です。
20万円以上のゲーミングPCになると、4K出力やVRゲームなど多くのゲームを最大限に楽しめます。
ゲームを楽しみたいだけの場合は、ゲームの推奨スペックを満たしていることのみに注目しますが、ゲームの録画や配信もしたい場合は高めのスペックを選びましょう。
ゲーミングPCの性能は、それぞれのパーツのスペックによります。ここからは、それぞれのパーツの選び方を解説します。
CPUはパソコンの頭脳にあたる重要なパーツで、パソコン全体の演算処理や他のパーツの制御を行います。
CPUのスペックが高いほどパソコンの処理能力も上がります。CPUの種類は一般的なパソコンと同じで、Intel Core i 〇シリーズやAMD Ryzen 〇シリーズなどがあり、〇の数字が大きいほどCPUのスペックも上がります。
ゲーミングPCではグラフィック処理をするGPUのスペックのほうが重要と言われていますが、CPUのスペックが低い場合いくらグラフィックボードの性能が高くても十分発揮できません。
迫力ある映像の3Dゲームを楽しみたい場合は、Intel Core i 7、AMD Ryzen 7またはそれ以上のモデルがおすすめ。
ゲーミングPCの場合、Atom、Celeron、Penitiumでは性能が不十分です。
Core i 3もスペック不足になる可能性があり、Core i 5ならやっとゲームを最低限遊べるスペックになります。
予算に余裕がある場合はハイエンドのCore i9やRyzen 9のCPUを選べば、ほとんどのゲームタイトルを快適にプレイできます。
パソコンのCPUに関しては下記記事でも詳しく紹介しています。
パソコンのCPUとは?性能や種類、見方をわかりやすく解説>>
グラフィックボードは、GPUを搭載した基板のことでパソコンの映像に関する処理を行う拡張パーツです。
グラフィックボードメーカーは、「NVIDIA」と「AMD」がありますが、一般的なゲーミングPCには「NVIDIA」がおすすめ。映像処理能力が高く、高負荷にも耐えられる設計のためあらゆるゲームを楽しめます。
NVIDIAのGPUの名称はGTX16〇〇 →RTX20〇〇→RTX30〇〇の順に新しく、スペックも高くなります。
ゲーミングPCはNVIDIAのGeForce RTX 3000シリーズを搭載したモデルが人気。
高画質の映像で思う存分ゲームを楽しみたい場合は、RTX 3060がおすすめです。ミドルクラスのGPUでありながら12GBもの大容量のビデオメモリを搭載しておりゲームだけでなく動画や映像の編集がしたい人にも適しています。予算を抑えたいなら、GTX 1600シリーズもおすすめです。
グラフィックボードの性能は、ゲームの滑らかさを決めるフレームレートに大きく影響します。
フレームレートとは、映像を滑らかに映し出す数値のことでfpsで表されます。パラパラ漫画のように例えられ、フレームレートの数値が大きいほど滑らかに映像が流れます。
120fps以下でいい場合はGTX1660SUPERなどのローエンド、144fps程度のフレームレートが欲しい場合はRTX2060SUPERなどミドルクラス、240fpsを楽しみたい場合はRTX3080などハイエンドのGPUを選びましょう。
快適にゲームをプレイするためには、フレームレートは144fps程度は欲しいところです。
GPUはスペックが上がるごとに、2~3万円程度価格が上昇します。必要なスペックを見極め、無駄な出費にならないようにしましょう。
ただしGPUの寿命は長く、数年買い替える予定がない場合は、あえて性能の高いGPUを搭載したゲーミングPCを選ぶのもおすすめです。
パソコンのグラフィックボードに関しては下記記事でも詳しく紹介しています。
パソコンのグラボ(グラフィックボード)とは?役割などを簡単に解説>>
一般的なパソコンのメモリは4~8GB程度のものが多いのですが、ゲーミングPCではもっと多くのメモリが必要になります。
メモリは作業台のようなもので、容量が大きいほどスムーズにマルチタスクをこなせます。ゲーミングPCの場合、8GBのメモリは最低限必要で、16GB以上のメモリを搭載していることが理想です。
ゲーミングPCのメモリの目安を下記表にまとめたので、参考にしてください。
4GB | ネット閲覧程度 ゲーミングPCには不向き ゲームプレイ中にクラッシュするおそれあり |
8GB | 動画閲覧には問題ない 動画編集は難しい 軽めのゲームならプレイ可能 |
16GB | ゲーミングPCの人気スペック 簡単な動画編集も可能 負荷のかかるゲームは重いこともある |
32GB | ゲーミングPCの中でもトップクラス 動画編集も問題なく可能 重いゲームのプレイも問題なし |
メモリはゲーミングPCを購入後に増設も可能です。
増設するには購入したパソコンのマニュアルやタスクマネージャーから、メモリの空きスロットがあることを確認しましょう。
メモリの増設は比較的簡単な作業のため、費用を抑えて大容量のメモリを搭載できることもあります。しかしメモリをうまく認識しない、動作不良を起こすなどの不具合が起こる可能性もあります。
必要なメモリ容量をしっかり吟味し、十分なメモリを搭載したゲーミングPCの購入がおすすめです。
ストレージはSSDを選びましょう。ゲーミングPCの場合、最低500GBは必要です。大容量のゲームをたくさん遊びたいなら1TBあれば余裕が生まれます。
動画編集したい場合は、大容量のデータの保存場所が必要になるため外付けHDDの利用も検討しましょう。外付けHDDがあれば、必要な場合のみ使用でき、データの持ち運びも簡単です。
SSDの選び方に関しては下記記事でも詳しく紹介しています。
ゲーミングPCは、高い映像処理能力を持っているため、動画のエンコードや編集なども快適にこなせます。
趣味程度の動画編集であれば、基本的にどんなゲーミングPCでも問題なく使用可能です。
ただし、本格的にゲーム動画の撮影やゲーム実況配信をしたい場合は、ゲームプレイ用よりもさらにスペックが必要になります。
動画編集をするためには、Quadroなどのグラボが搭載しているパソコンが人気です。CPUはゲーム系の動画編集ならCore i7、Ryzen 7シリーズのスペックがあれば十分です。
ゲーミングPCには、ノートまたはデスクトップがあり、用途に合わせて選びましょう。
ノートPCとデスクトップの違いをざっくり解説すると、ノートPCは携帯性に優れ省スペースですが、デスクトップと比較すると価格が高くスペックは低めです。
それぞれのメリットやデメリットを表にまとめると、次のようになります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
ゲーミングノートPC | 省スペース 持ち運びできる 電源に接続する必要がない | デスクトップよりもコスパが悪い キーボードやモニターを交換できない 拡張性に劣る 発熱しやすい |
デスクトップ | スペックが高い 熱対策が十分されている 拡張性が高い コスパがいい | 大きい 別途モニターの購入が必要 |
自宅用で使用する場合はデスクトップがおすすめ。コスパがよくスペックも高めのうえ、後にもっとスペックが必要になった場合に拡張もしやすくなります。
一方、持ち運びをしたいなら、ゲーミングノートPC一択。それぞれの特徴を理解し、自分に合ったゲーミングPCを選びましょう。
ゲーミングPCで快適にゲームをするためには、周辺機器も合わせて用意するといいでしょう。
一般的なデバイスでもプレイできますが、ゲーミング用のデバイスがあれば、よりゲーミングPCのスペックを活かせます。
ゲーミングマウスはゲームを快適にプレイするために作られたマウスで、読み取り精度が高く速い動きに対応できます。
特にセンサーの精度が高く、10000DPIなどの高い解像度を持つものもあります。マウスのDTIとは、マウスを1㎝動かす時に画面上のポインタが動くドット数のこと。数値が高いほうが、ゲーム内で円滑に動けます。
ゲーミングマウスには一般的なマウスにはない独自のボタンがあり、自由に機能を割り振りできます。ゲーム場面に応じて機能を割り振りできるため、高いパフォーマンスが期待できます。
選び方の基準は次の5つ。
これらの要素を自分が遊びたいゲームに合わせて選びましょう。
ゲーミングヘッドセットがあれば、周囲の環境を気にしないでゲームに集中できます。
立体音響で音の方向を判断しやすいため、敵の足音や弾丸が飛んでくる場所を把握しやすくなります。専用ソフトで音のカスタマイズも可能で、ゲームを有利に進められます。
ボイスチャット用のマイクも備えているため、通話しながらゲームをする人にも必須のデバイスです。
ゲーミングヘッドホンは、長時間装着するもののため装着感の良いものを選びましょう。夏場の利用を考慮し、蒸れにくい素材であることも重要です。
選び方の基準は次の4つ。
プレイしたいゲームに合わせて、好みのものを選びましょう。
ゲーミングモニターがあれば、残像感が少なく滑らかな動きを表現できます。映像にこだわりたい人や、きれいな映像でゲームを楽しみたい人は、ゲーミングモニターにもこだわりましょう。
ゲーミングモニターの人気サイズは24~27インチ。画面全体が視野に収まりやすく、多くのゲーマーやeスポーツプレイヤーに支持されているサイズです。
ゲーミングモニターの選び方のポイントがリフレッシュレート。単位はHzでリフレッシュレートが高いほど滑らかな映像を表示できます。
一般的なモニターは60Hzが主流ですが、ゲーミングモニターの主流は144Hz。さらに高性能な240Hzに対応したモデルもあります。
ゲーミングモニターを購入するなら主流の144Hzがおすすめです。240HzはハイエンドのゲーミングPCでなければ、性能を発揮できません。
そのほか確認する項目は次の4つも挙げられます。
予算や性能を吟味し、バランスの良いモニターを選びましょう。
PCモニターに関しては下記記事でも詳しく紹介しています。
PCモニターの選び方!ゲームやテレワークなど用途別おすすめを紹介>>
ゲーミングPCには、多くのメーカー・ブランドがありますが、おすすめは次の5つです。
順番に解説します。
マウスコンピューターは、品質や価格のバランスが取れています。5つのシリーズを展開しており、シリーズごとにCPUとグラフィックボードの組み合わせが異なります。
ハイエンドモデルから10万円を切るエントリーモデルの取り扱いもあり、価格が安いことも特徴。ラインナップも充実しており、プロeスポーツチームが推奨するプロメーカーモデルのゲーミングPCの取り扱いもあります。
マウスはサポートも手厚く、24時間365日の電話対応を受けられます。
別途加入できる「安心パックサービス」は、初期不良時に修理や新品交換したり、加入者専用ダイヤルで電話が繋がりやすくなるため、不安な場合は加入を検討するのもいいでしょう。
ドスパラのゲーミングPC「GALLERIA」は、好みのパーツを自由にカスタマイズできるBTOパソコンでありながら、最短2日で出荷できることが強みです。
BTOメーカー中ではゲーム推奨モデルの数が圧倒的に多く、eスポーツ大会でも採用されているモデルが多いです。
ハイエンドなゲーミングPCから、低価格で購入できるエントリーモデルまで取り扱いも豊富で、ゲーミングPCをはじめて購入する初心者でも選びやすいことが特徴です。
ドスパラはサポートも手厚く、通常の1年保証はもちろん、3年で保証を延長することも可能。「セーフティサービス」では、ユーザー過失の保証や中古買い取り10%アップなどのサービスも受けられます。
ゲーム配信者とのコラボモデルも販売しており、好きな配信者がいるなら必見のメーカーです。
ツクモは現在ヤマダ電機子会社で、実店舗が多くありPCパーツショップとしても有名です。自然故障以外の損害には3年の延長保証があるなどサポートも充実しており、初心者も安心して購入できます。
ケースサイズが異なるモデルを展開しており、好みに合わせてパーツを選べることも特徴です。コスパのよい製品が多く、Ryzen、Intelどちらのラインナップも豊富です。
他社では品薄になっているパーツの取り扱っている場合があり、希少なパーツを探している場合はねらい目です。
パソコン工房「LEVEL∞」は多くのゲーマーに愛用され、プロゲーマーとのコラボPCも販売しています。
全部で6種類のシリーズを展開しており、性能によってクラスが細かく分かれており、好みのスペックのゲーミングPCを購入できます。
多くの実店舗を構えており、セールも頻繁に開催されコスパのよい価格も魅力です。
デルの「Alienwere」はLEDのイルミネーションが美しい個性的なデザインのデスクトップ。コンセプトはその名の通りエイリアンで、近未来感のあるデザインです。
もともとゲーミングPCのメーカーだけあって、ゲーマーの心をつかむデザインや機能に優れており、圧倒的なスペックを誇っています。
価格は高めで、取り扱いの種類も少なめですが、その分スペックは多くのゲーマーが満足できるものになっています。頻繁に行われるセールも要チェックです。
通常のサポートは中国人が対応しますが、Premium 5 supportに加入すれば、日本人が24時間365日電話サポートを受けられます。
ゲーミングPCをはじめて購入する場合は注意点もあります。
ゲーミングPC選びに失敗しないために、次の2つの点には注意しましょう。
順番に解説していきます。
ゲーミングPCは一般的なパソコンよりも高価格。そのため、できるだけ格安で購入したいと思う人も多いかもしれません。
しかし、ゲーミングPCは一般的なパソコンよりもスペックが高く、まず5万円以下で購入することはできません。
多くのゲームを快適にプレイしたい場合は、15~20万円程度の予算で選ぶのがおすすめです。
できるだけ価格を抑えたい場合は、プレイしたいゲームをしぼり、それにあった必要最低限のスペックのPCを選ぶ方法もあります。
余裕をもって推奨スペックよりも少し高めを選びましょう。
予算の関係から中古ゲーミングPCを検討している人もいるかもしれませんが、中古ゲーミングPCはトラブルも多いため避けた方が無難です。
中古ゲーミングPCを購入するためには新品を購入するよりもチェック項目が多く、見極めが重要になります。
特にメルカリやヤフオクなどの個人売買で購入すると、外見だけ美しいジャンク品を購入するリスクもあります。
ゲーミングノートPCはバッテリー寿命があり、使い物にならないものもあります。中古ゲーミングPCを購入する場合は、信頼できる中古ショップで購入しましょう。
中古パソコンの選び方に関しては下記記事でも詳しく紹介しています。
中古パソコンの選び方!CPUやノートPCのチェックポイント>>
ゲーミングPCを購入する場合でプレイしたいゲームが決まっている場合は、ゲームの推奨スペックに合わせましょう。
推奨スペックギリギリでは、快適にゲームができない可能性があるため、少し上のスペックがおすすめです。
プレイしたいタイトルが決まっていない場合、下記のスペックを参考に選びましょう。
CPU | Intel Core i 7 AMD Ryzen 7 |
グラフィックボード | GeForce RTX 3000シリーズ GTX 1600シリーズ(予算を抑えたい場合) |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB |
一般的なパソコンはグラフィックボードを搭載しておらず、ゲームを快適に遊べない可能性があります。快適にゲームをしたい場合はゲーミングPCへの買い替えを検討しましょう。
手持ちのパソコンをゲーミングPCに買い替える場合は、古いパソコンの処分が必要です。
パソコンを処分する方法はさまざまなありますが、無料で簡単に処分するならパソコン処分.comがおすすめです。
利用方法は、不要になったパソコンを段ボール箱に詰め、着払いで配送するだけ。事前の連絡は一切不要のため、パソコンを処分したいときにすぐに処分できます。
データ消去も行ってくれるため、手間なく安全に処分できることもメリットです。
新品のパソコンがほしいけど、高い。中古パソコンなら安いけど、選び方がわからない。
と悩んでいませんか?
中古パソコンは価格が安く、スペックの高い数十万円のパソコンを数万円で購入できるなどコスパの高さも魅力です。
しかし、中古パソコンは選び方を間違えると失敗するリスクもあります。
そこでこの記事では、絶対に失敗しない中古パソコンの選び方を紹介します。人気の高い中古ノートパソコンの選び方のポイントも紹介しますので、参考にしてください。
【この記事でわかること】
中古パソコンの選び方で失敗しないためには、次のポイントをしっかりとチェックすることが大切です。
順番に解説します。
中古パソコンのおすすめスペックはこちらです。
CPU | 第6世代以降のCore i 5以上 |
OS | Windows10(最新バージョン) |
メモリ | 8GB以上 |
ストレージ | SSD(256GB以上) |
中古パソコンの発売時期は、2年前~現在までに発売されたモデルを選べば現行モデルと同様の使い心地でパソコンを使用できる場合が多いでしょう。
中古パソコンを購入する際、細かくパーツの性能をチェックするのがおすすめですが、簡単に性能を知るためには、パソコンが販売された時期を確認してみましょう。
購入したいパソコンの発売時期を確認すると、おおよそのパソコンのスペックを確認できます。
現行モデルに近い性能が欲しい場合は、約2年前~現在までのモデルを選びましょう。
3~5年程度前のモデルは用途により、ネットサーフィンや文書作成などのライトユーザーであれば問題なく使用できる可能性が高いでしょう。
しかし5年前になると、かなり古いモデルになるため性能不足を感じることも多くなります。
6年以上前のモデルであれば、当時のハイエンド機種を選べば使用できるものもありますが、基本的に選ばないほうがいいでしょう。
中古パソコンの種類は多く入れ替わりも激しいため、発売時期である程度線引きをして絞り込み、スペックをチェックしていくと中古パソコン選びがスムーズに進みます。
中古パソコンのCPUは第6世代以降のCore i 5、Core i 7以上がおすすめです。CeleronやPentiumはスペックが低く、中古パソコンではおすすめしません。
新品のパソコンの場合、パソコンのライトユーザーであればCeleronやPentiumでも十分使用できますが、長年使用を続けると保存データが増えパソコンにかかる負荷が重くなり、スペック不足になる可能性が高くなります。
CPUはパソコンの頭脳ともいわれるパーツで、ハイスペックであるほどパソコンのあらゆる作業が効率よく行えます。CPUは基本的に交換できないため、慎重にチェックしましょう。
CPUはスペックだけではなく、世代もチェックする必要があります。CPUのスペックは、パソコンに貼ってあるステッカーなどの型番で確認できます。
CPUの世代は、型番のCore i 3などの数字の後に続く数字を確認すると世代がわかります。
例えば、下記の型番の場合は太字の数字を確認しましょう。
Intel Core i5 12400F(Core i 5の後ろの数字の先頭が12のため、第12世代のCPUだとわかる)
CPUの世代の見方は、以下の通りです。
世代 | 型番の見方 | 例 | 発売時期 |
---|---|---|---|
第1世代 | 後ろの数字が3桁 | Core i 5 870など | 2010年 |
第2世代 | 後ろの数字の先頭が2 | Core i 5 2●●●など | 2011年 |
第3世代 | 後ろの数字の先頭が3 | Core i 5 3●●●など | 2012年 |
第4世代 | 後ろの数字の先頭が4 | Core i 5 4●●●など | 2013年 |
第5世代 | 後ろの数字の先頭が5 | Core i 5 5●●●など | 2014年 |
第6世代 | 後ろの数字の先頭が6 | Core i 5 6●●●など | 2015年 |
第7世代 | 後ろの数字の先頭が7 | Core i 5 7●●●など | 2016年 |
第8世代 | 後ろの数字の先頭が8 | Core i 5 8●●●など | 2017年 |
第9世代 | 後ろの数字の先頭が9 | Core i 5 9●●●など | 2018年 |
第10世代 | 後ろの数字の先頭が10(第10世代から数字が5桁に) | Core i 5 10●●●など | 2019年 |
第11世代 | 後ろの数字の先頭が11 | Core i 5 11●●●など | 2020年 |
第12世代 | 後ろの数字の先頭が12 | Core i 5 12●●●など | 2021年 |
Core i 5などの後に続く数字が大きいほど世代が新しくなり、古い世代のCore i 7は新しい世代のCore i 3よりもスペックが劣る場合もあります。
新品のパソコンには最新世代もしくは、1~2世代前のCPUを搭載していますが、中古パソコンでは、かなり古い世代のCPUを搭載していることもあります。
メルカリやヤフオクなどの出品者は、CPUの世代を書かずに出品していることもあります。CPUの世代がわからないパソコンは選ばないほうがいいでしょう。
Windows11を使いたい場合は、Intelなら第8世代以降のCore、AMDはRyzen 2000以降のCPUが必要です。
対応しないCPUを搭載したパソコンでは、Windows11にアップグレードできないため注意しましょう。
CPUの選び方やCPUに関しては、下記記事でも詳しく解説しています。
CPUの選び方!初心者にもわかりやすく性能や用途別に解説>>
パソコンのCPUとは?性能や種類、見方をわかりやすく解説>>
OSのバージョンは、最新のWindows10を選びましょう。
OSとは、パソコンを動かすための基本のソフトウェアで、世界中のパソコンの約8割をシェアしているのがWindowsです。
OSにはサポート期間があり、OSのサポート期間中は定期的な更新が行われ軽微な不具合の修正やセキュリティの更新などが行われます。
Windowsを提供するMicrosoft社の公式サイトには、以下の記載があります。
マイクロソフトの製品は発売後、最低 5 年間のメインストリーム サポートと最低 5 年間の延長サポート (合計最低 10 年間) が提供されます。サポートの終了をもって無償および有償のサポート、セキュリティ更新プログラムの提供、仕様変更、新機能のリクエストなどが終了いたします。有償サポートを含むすべてのサポートが受けられなくなりますので、最新の Windows 環境への移行をご検討ください。
サポートが受けられなくなったOSはセキュリティが脆弱になり、ウイルス感染などのリスクもあるため購入の際には、OSのバージョンをしっかりと確認しサポートが切れたOSを搭載したパソコンは選ばないようにしましょう。
Windowsのサポート期限一覧は下記の通りです。Windows Vista、7、8は2022年6月現在すでにサポートが終了しています。
OSの種類やバージョン | メインサポート期間 | 延長サポート期間 |
---|---|---|
Windows8.1 | 終了 | 2023年1月10日 |
Windows10 | 終了 | 2025年10月14日 |
Windows10の場合は細かくバージョンごとにサポートが設定されており、例えば、2015年7月に発売された「Windows10の初期リリース1507」は2017年5月にサポートが終了しています。
OSのバージョンは次の方法で確認できます。ここではWindows10を例に挙げて、バージョンの確認方法を紹介します。
【Windows10のバージョン確認方法】
バージョン | リリース | サポート |
---|---|---|
1507 | 2015年7月29日 | 終了 |
1511 | 2015年11月12日 | 終了 |
1607 | 2016年8月2日 | 終了 |
1703 | 2017年4月11日 | 終了 |
1709 | 2017年10月17日 | 終了 |
1803 | 2018年4月30日 | 終了 |
1809 | 2018年10月2日 | 終了 |
1903 | 2019年5月21日 | 終了 |
1909 | 2019年11月12日 | 終了 |
2004 | 2020年5月27日 | 終了 |
20H2 | 2020年10月20日 | 終了 |
21H1 | 2021年5月18日 | 2022年12月13日 |
21H2 | 2021年11月16日 | 2023年6月13日 |
Windows10搭載のパソコンであれば手動でアップデート可能ですが、バージョンが古い場合はWebから最新版をダウンロードする必要があります。
更新にも時間がかかり、1~2日程度の時間が必要でパソコンに詳しくない場合は難しい作業になります。
そのため中古パソコンのOSは、最新バージョンのWindows10がおすすめです。
WindowsOSには、32bit、64bitがありますが、32bitではメモリ容量を十分に活用できないため、できるだけ64bitを選びましょう。
メモリ容量は8GB以上がおすすめです。画像や動画編集やオンラインゲームなどの重い作業をする予定がある場合は、16GB以上のメモリを選びましょう。
メモリは作業中のデータを一時保存する場所で、容量が大きいほど一度に多くのソフトを展開したり、たくさんのタブを開いたりするパソコン作業が快適になります。
かつてメモリは4GBが主流であったため、中古パソコンの中には2~4GBのメモリを搭載したものもありますが、8GBのメモリのパソコンと比較するとパソコンの動作性が全く異なります。
できるだけ長くパソコンを使用するためには、余裕を持って8GBのモデルを選びましょう。
パソコンによっては、2GBのメモリを8GBや16GBに増設や換装が可能です。一度メモリを購入すれば別のパソコンで使用できる、価格を安く抑えられるなどのメリットがありますが、ノートパソコンや小型のデスクトップでのメモリの増設や換装は難しい場合があります。
保証の対象外にもなるため、パソコンの知識があり保証の対象外になっても問題ない場合にはおすすめです。中古パソコンショップによってはオプションでメモリ増設に対応している場合もあります。
ストレージはHDDとSSDがありますが、SSDが必須といってもいいでしょう。
ストレージの種類や容量によって、保存できる容量やパソコンの速度が大きく変わります。
SSDは起動やデータの読み書きの速度が速く、快適にパソコンを使用できます。衝撃にも強いこともメリットで、持ち運ぶことが多いノートPCや子ども用のPCにも最適です。
最新のパソコンでは、SSD搭載モデルがほとんどですが、中古パソコンではまだまだHDD搭載モデルも多く流通しています。
ストレージの容量に関しては、256GB以上がおすすめです。128GBではすぐに容量不足となり、64GBでは満足に使用できない可能性が高いです。
ストレージは比較的寿命が短めのパーツのため、新品に換装したパソコンがおすすめです。中古パソコンショップによっては、ストレージを新品へと置き換えできるオプションも選べます。
SSDの選び方に関しては、下記記事でも詳しく解説しています。
最新のパソコンには、ほとんどの場合HDMI端子とUSB Type-AとUSB Type-C端子がついています。
USB端子は中古パソコンにも搭載していますが、HDMI端子は古いパソコンには搭載していないことがあります。
HDMIがない場合は、外部モニター類との接続が難しい場合があるため、必要な場合は事前に確認しましょう。
また、USB3.0を搭載していれば、高速のデータ通信も可能です。大量のデータを高速で送受信したい場合は搭載しているUSBの種類にも注目しましょう。
中古ノートパソコンの場合は、中古パソコンのチェックポイントに加えて次の3つの点にも注意しましょう。
それぞれ解説します。
キーボードの刻印がかすれていたり、キートップが摩耗しているノートパソコンは、元の持ち主がハードユーザーの可能性が高いです。
一般的に中古パソコンは傷や汚れはきれいに掃除されてから販売されますが、修復できないのがキーボードのかすれです。
特に「S」や「K」は使用頻度が高いキーのため、その文字が消えている場合は使い込まれたノートパソコンと判断できます。
キーボードがかすれるほど使い込まれているためパソコン内部の消耗も激しく、CPUやモニターなど他のパーツも状態が悪いケースが多くなります。
キーボードのかすれがある場合は、パソコン内部の状態も悪いと判断し、選択肢から外しましょう。中古パソコンを選びに失敗しないためには、少しでも状態の良いものを選ぶことがポイントです。
中古ノートパソコンの場合、バッテリーの消耗の状態をチェックしましょう。
店頭でノートパソコンをチェックできる場合は、コンセントに挿さずにノートパソコンを起動させてみてどれくらいバッテリーが持つのかを確認してみましょう。
消耗しきったノートパソコンは、すぐに充電を促すメッセージやバッテリーが少ないことが表示されます。
ノートパソコンのバッテリーの状態は、元の持ち主の使用状況に大きく左右されますが、バッテリーの寿命は2~3年と言われており、発売から1年以内のものはほとんど問題なく使用できるでしょう。
中古ノートパソコンを室内で使用する場合は、ACアダプターにつなげば問題なく使用できます。外出先で利用する場合は、バッテリー交換も検討しましょう。
テレワークで使用する中古ノートパソコンを選ぶ場合は、WEBカメラの有無も確認しましょう。
WEBカメラ搭載のノートパソコンであれば、zoomやTeamsを使ったビデオ通話も可能です。中古パソコンショップでは、WEBカメラ付きのパソコンに絞って選ぶこともできます。
特に、ビジネスの用途でノートパソコンを選ぶ場合は、WEBカメラがあれば外付けのカメラを購入する必要もありません。
中古パソコンの選び方には次の注意点もあります。上記のチェックポイントと合わせて、次の点にも注意しましょう。
それぞれ解説します。
個人売買の場合、パソコンが改造されていたり、ノートパソコンのバッテリーを非純正品に交換していたりと通常の範囲外の改造がされていることがあります。
非純正品は発火事故や故障のリスクが高くなり、危険なこともあります。パソコンの改造や非純正品の使用は判断しにくいため、メルカリやヤフオクなどの個人売買は利用しないほうがいいでしょう。
また、個人売買の場合は、万が一パソコンがうまく動作しない場合も保証されません。事前にパソコンの不具合などを全て知らせてくれるとは限らないため、見極めも難しくなります。
安心してパソコンを購入するなら、個人売買よりも中古パソコンショップでの購入がおすすめです。
中古パソコンショップで購入する場合は、ショップ独自の保証がついていることがあります。中古パソコンは、すでにメーカー保証の対象期間を過ぎていることがほとんどのため、保証がありません。
中古パソコンには当たり外れがどうしてもあり、状態が良いパソコンに見えても使ってみると不具合が起こったというトラブルも珍しくありません。
中古パソコンに対する保証があれば、万が一パソコン正常に動作しない場合でも保証を受けられるため、はじめて中古パソコンを購入する場合でも安心です。
保証される内容に関しては、購入する場所によって異なるため事前に確認しましょう。
中古パソコンにはジャンク品として販売しているものがありますが、極力避けましょう。
ジャンク品とは動作保証されていない商品のことで問題なく動作する場合もありますが、多くの場合は何らかの故障があります。
パソコンに詳しい人であれば、パーツを抜き取り別のパソコンに使用したり、故障したパーツを新品に交換して使用したりもできます。
しかし、素人や初心者では、故障しているパーツが判断できない、パーツ交換ができないなどうまく扱えない可能性が高いです。
ジャンク品と記載がある中古パソコンは選ばないようにしましょう。
オーバークロックとは、パソコンの定格を上回るクロック周波数でパソコンを駆動させ、処理能力を大幅に向上させることです。
オーバークロックは故障のリスクがあり、パソコンの寿命を縮めます。良心的な中古パソコンショップや出品者の場合は、事前にオーバークロックについて知らせてくれます。
オーバークロックしたパソコンは、故障のリスクが高く寿命が短い可能性が高いため選ばないようにしましょう。
ここからは中古パソコンのメリットやデメリットを紹介します。
中古パソコンのメリットは次の3つがあります。
順番に解説します。
中古パソコンは、新品のパソコンに比べ価格が安いことがメリットです。
新品のパソコンは安いものでも3万円程度、スペックが上がると10万円を超えるものもありますが、中古パソコンの場合は1万円程度で購入できるものもあります。
とにかく価格の安いパソコンが欲しい場合は、中古パソコンがおすすめです。しかし、中古パソコンを価格だけで選ぶと失敗するリスクもあります。
スペックが低い、バージョンが古いなど、安い中古パソコンには理由があるためパソコンの状態をよく確認し納得した上で購入しましょう。
中古パソコンの場合、Core i 7などのスペックの高いパソコンを安い価格で購入できるメリットがあります。
CPUの世代やメモリ、OSのバージョンなどを正しく確認し、選び方を間違えなければ、スペックが高く価格の安いパソコンに出会うこともできます。
ただし購入する場所によっては保証がつかなかったり、使用してみるとバッテリーの状態が悪かったりと実際に使用してみないとわからないこともあります。
メーカー製のパソコンの場合、メーカーのPR用のアプリなどが購入時にインストールされていることがあり、それらの常駐アプリの影響で本来の性能を発揮できないことがあります。
中古パソコンの場合はドライブが初期化された状態で販売されているため、常駐アプリなどは削除されています。
不要なアプリがインストールされていないため、パソコンが重くなるような不具合も起こりにくくなります。
中古パソコンには次の2つのデメリットもあります。
購入前にはこれらのデメリットも確認しておきましょう。
中古パソコンは、状態の悪いパソコンに当たることもあります。
目に見える傷などは確認できますが、内部パーツの状態が悪い場合はほとんど確認できません。例えばノートパソコンのバッテリーは充放電回数に上限があり、上限回数を超えるとバッテリーがどんどん劣化しますが、見た目では判断できません。
中古パソコンショップなどでは、パソコンの状態をランクで分けて販売していることがあります。なるべく状態のいいパソコンを購入するためには、できるだけランクの高いパソコンを選びましょう。
中古パソコンショップの中には、保証期間を設けているショップもあります。初期不良の場合は、保証期間が1週間程度のこともあるため、中古パソコンを購入したらできるだけ早めにパソコンの状態を詳しくチェックしましょう。
ただし、バッテリーや液晶などの消耗部品は保証の対象外のことが多いため、保証対象については事前に確認しておきましょう。
中古パソコンの場合は、ほとんどの場合メーカーの保証期間が終了しているため、故障した際にもメーカー保証での修理などのサービスを受けられません。
中古パソコンショップの中には、独自の保証サービスを設けているショップもあります。故障や不具合が心配な場合は、独自の保証が付いた中古パソコンショップで購入するのも1つです。
最後におすすめの中古パソコンショップを4つ紹介します。
いずれのショップも中古パソコンの品揃えが豊富で、保証もしっかりしています。
中古パソコンは購入するショップを選ぶことも重要のため、迷ったらここで紹介するショップでの購入がおすすめです。
デジタルドラゴンはパソコン工房が運営している、中古パソコンショップの大手です。
デジタルドラゴンの中古パソコンにはパーツによって永久保証がついていることが魅力。永久保証がついているのは、次のパーツで1年に1回まで無償修理や交換が可能です。
その他のパーツにも180日保証や60日保証がつき、購入から1週間以内であれば初期不良保証もついているため、安心して購入できます。
バッテリー残量70%以上のカテゴリーで販売しているパソコンもあり、バッテリー残量が気になる中古ノートパソコンの購入も安心です。
OraOrA!は秋葉原に店舗を構える、日本有数の中古パソコンショップです。
中古パソコンの品揃えが豊富で品質がよく、購入した人の満足度も高いことが魅力です。
OraOrA!の中古パソコンには90日間の保証が付き、保証期間内に通常使用で不具合が起こった場合は、OraOrA!内で動作確認を行い、修理もしくは同等商品を交換の対応をしてもらえます。
中古ノートパソコンの最大容量は70%以上を保証しているため、ノートパソコンのバッテリー劣化の問題もクリアできます。
中古パソコンは、一般的にバッテリーの保証はない場合がほとんどです。中古ノートパソコンを購入したら、バッテリーが使い物にならなかったということもよくあることですが、OraOrA!なら安心して中古ノートパソコンを購入できます。
JUNKWORLDは東京に2店舗を展開する、低価格の中古パソコンを数多く取り扱う中古パソコンショップです。
リースで貸し出されていたリユースアップ品が多く入荷されているため、複数台同じスペックのパソコンが欲しい場合にも適しています。低価格帯のパソコンの品揃えが豊富で安いパソコンがほしい方におすすめです。
サポート体制が万全で初期不良の場合でも丁寧に対応してもらえますが、保証が30日間と短い点には注意が必要です。ノートパソコンのバッテリーは保証の対象外のため、交換することを考慮してパソコンを選ぶのがおすすめです。
イオシスは、東京の秋葉原や大阪の日本橋など全国に9店舗を展開し、中古パソコンやタブレット、スマホを販売するショップです。
中古パソコンの取り扱いが多く、周辺機器の取り扱いもあります。MacBookの品ぞろえも豊富なため、中古のMacを探したい場合はチェックしてみるのがおすすめです。
中古パソコンの保証期間は3ヶ月間で、保証期間内であれば初期不良、動作不良などに対して交換や返金で対応してもらえます。
中古パソコンは選び方を間違えなければ、スペックの高いパソコンを格安で購入できるためコスパが高くおすすめです。
最後にもう一度、中古パソコンのおすすめスペックをまとめます。
CPU | 第6世代以降のCore i 5以上 |
OS | Windows10(最新バージョン) |
メモリ | 8GB以上 |
ストレージ | SSD(256GB以上) |
上記のスペックを参考に中古パソコンを選べば、失敗することも少なくなります。
中古パソコンを購入する場合は、購入場所も重要。メルカリなどの個人売買は、信頼性に欠け保証もないため、中古パソコンショップで購入するのがおすすめです。
中古パソコンショップは保証も充実しており、品揃えも豊富で、パソコンの状態を示すランクの表示もあるため、初心者でも購入しやすいでしょう。
中古パソコンに買い替える場合は、古いパソコンの処分が必要です。パソコンの処分方法には決まりがあったり、データ消去の必要があったりと手間や時間がかかります。
パソコン処分.comなら、無料で不要になったパソコンを処分できます。事前に連絡も不要でパソコンを送るだけのため、すぐに簡単にパソコンを処分可能。データ消去も無料のため、安心してパソコンを処分できます。
HDDは、長期間使用することによって、データが保存できなくなったり、パソコンの動作が遅くなったりと快適に使用できなくなります。
パソコンのストレージは、SSDが主流になりつつありますが、大容量のデータを保存したい場合や、データ復旧の手軽さからまだまだHDDのメリットも十分あります。
パソコンのHDDは交換や増設ができ、交換することでパソコンの動作が速く快適になるなどのメリットもあります。
この記事では、内蔵HDDや外付けHDDの選び方をわかりやすく解説します。HDDの交換方法や増設方法、注意点なども解説しますので、参考にしてください。
【この記事でわかること】
パソコンを長期間使用していると、HDDの劣化により動作が遅くなったり何度もフリーズしたりと不具合が多くなります。
HDDは使用開始から5年経過したら交換の目安と言われており、交換することでデータの消失や故障などを未然に防げます。
HDDを交換することでパソコンの不具合が改善し読み書きの速度の向上などにより、パソコン全体の速度アップが実現するメリットもあります。
HDDが故障した場合、パソコンを買い換える方法もありますが、HDDを交換するだけで改善すれば、多くの費用をかけずにパソコンの動きが改善できます。
HDDの寿命も延びるためしばらくは動作不良の心配が減り、容量の大きいHDDを選べばこれまで以上にたくさんのデータを保存できるようになります。
HDDの容量が増えることにより、データ整理やデータ削除などの面倒な作業から開放されます。ただしHDDを増設する場合は、パソコン内に専用のスペースが必要です。
HDD増設用のスペースがない場合は、外付けHDDの購入を検討しましょう。
HDDと同じようにパソコンのストレージとして使用できるものにSSDがあり、どちらを使用すべきか迷う方もいると思います。
ここでは、HDDとSSDの特徴をまとめ、違いを解説します。
HDDとSSD、それぞれのおすすめの人をまとめると次の通りです。
ストレージの種類 | おすすめの人 |
---|---|
HDD | ・データを大容量保存したい(1TB以上) ・性能よりも価格を重視する ・パソコンの速度にはこだわらない ・デスクトップPCを使用している ・交換の目安は3~5年 |
SSD | ・データの読み書きを高速化したい ・パソコンが遅いと感じている ・大量のデータを高速で処理したい ・小型PCを使用している ・交換の目安は5~10年 |
HDDはHard Disk Drive(ハードディスクドライブ)の略で、写真や動画などのデータを保存する大容量の記憶装置のことです。電源を落としてもデータが消えない不揮発性メモリで、大切なデータを長期間保存できます。
HDDは内部にプラッタと呼ばれる円盤状の磁気ディスクが複数入っており、磁気ヘッドにより直接データを読み書きします。
磁気ヘッドとプラッタにはほんの少し隙間があり、衝撃が加わると磁気ディスクとプラッタが接触し破損やデータ消失など、故障の原因になることがあります。
【メリット】
【デメリット】
SSDはSolid State Drive(ソリッドステートドライブ)の略で、HDDと同様にデータを保存する記憶装置です。SSDも不揮発性メモリで、HDDと同じく長期間データを保存できます。
SSDは、データの読み書きをフラッシュメモリーで電気的に行う、半導体デバイスです。この内部構造の違いから、SSDはHDDよりも小型で軽く、動作音も静かで、データの読み書きが高速という特徴があります。
大容量のデータの保存場所としては、長年HDDが使用されてきましたが、SSDの容量が大きくなったことから急速に普及が進んでいます。
【メリット】
【デメリット】
SSDの選び方に関しては下記記事でも詳しく紹介しています。
HDDには、外付けタイプと内蔵タイプの2種類があります。
自作PCを組む、HDDの不具合で交換する場合は、内蔵HDDを使用します。内蔵HDDはパソコンに取り付ける必要がありますが、外付けHDDと比較すると安価です。
まずは、内蔵HDDの選び方を解説します。
HDDには、「IDE」「SATA」の2種類の接続方式があります。
交換や増設する場合は、取り付けするPCがどちらの接続方式に対応しているかを事前に確認しましょう。確認方法は、目視または「CrystalDiskInfo」などのフリーソフトを使用します。
接続方式は、PCメーカーサイトや、取り扱い説明書などで確認可能です。最近のPCはほとんどがSATA対応となっており、WindowsXP以前のOSがプリインストールされているパソコンや10年以上古いパソコンの場合はIDEの可能性が高くなります。
HDDのサイズは、2022年現在3.5インチ、2.5インチが主流です。
サイズを間違えると、取り付けできない、パソコンが読み込めないなどの不具合が起こる可能性があります。
比較的新しいデスクトップには、ほとんど3.5インチのHDDが搭載されています。3.5インチはNASなどでも使用される大き目のHDDで、1GBあたりの容量単価が2.5インチよりも安く約1.6円です。
本体に記録できる容量も大きく、最大容量は20TBと大容量。今後も最大容量は増加していくと予想されており、大容量のHDDが欲しい方におすすめです。
通常、3.5インチはデータ転送速度も2.5インチよりも高速です。常時稼働性にも優れているため、パソコンを長時間稼働する場合にも最適です。
2.5インチは、ノートPCや省スペースのデスクトップPC用です。古いパソコンに使用されていたり、PS4などの据え置き型ゲーム機の容量拡張用にも使用できる薄型でコンパクトなサイズのHDDです。
最近では新製品の開発はされておらず、1GBあたりの容量単価も3円前後にとどまっています。2.5インチは、3.5インチ用の変換マウンターを使用すれば、3.5インチ対応のパソコンにも使用できます。
2.5インチHDDはSSDと同じサイズで、HDDからSSDへの交換が容易です。また、USBアダプタを利用すれば、ポータブル外付けとしても利用できます。
2.5インチはそもそもノートPC用に作られたHDDで、省電力、低発熱、小型化されたHDDです。3.5インチよりも、衝撃に強い特長がありますが、全体的に性能としては劣ります。
HDDの容量は、500GBなどの小型のものから、20TBなどの大容量のものまで存在します。HDDの容量は、パソコンの用途で選びましょう。
1TBで保存できるデータは以下の通りです。
用途 | 保存できる量 |
---|---|
1200万画素で撮影した写真 | 約25万枚 |
映画 | 約250本 |
HD画質の動画 | 約500時間分 |
Officeファイル、PDF、プレゼンテーション方式で保存されたドキュメント | 約650万ページ |
上記の1TBで保存できる容量の目安を参考に、自分に必要なデータ容量を選びましょう。
写真や文書などのデータのバックアップ用には1~3TBモデルでも十分ですが、4K動画などデータ容量の大きいデータを多数保存する場合は、より大きな容量が必要になります。
容量と価格は比例せず、広く普及している容量のコスパがよくなる傾向があります。2022年6月現在、1GBあたりの容量単価が最も安いのは、6~8TBのHDDです。
コスパを重視する場合は、6~8TBの容量がおすすめです。
PS4内蔵用に使用できるHDDがほしい場合は、容量は160GB以上のものが必要です。システムデータだけで約100GBが利用され、残りの容量でゲームのダウンロードや録画ができます。
データをほとんど保存しない場合は500GBでも問題ありませんが、容量の大きなゲームをダウンロードしたり、オンラインゲームを楽しんだりするためには、1TB以上のHDDを選ぶといいでしょう。
データの転送速度を重視する場合は、HDDの回転数やキャッシュに注目しましょう。
データを読み書きするときのディスクの回転数のことで、1分当たりの回転数を「rpm」で表します。
数値が高いほど高速に回転し、データの読み書きが速くなります。重いソフトや OS のインストールや動画編集など容量の大きいデータを保存することが多い場合は、7,200rpmの高回転型を選びましょう。
データの読み書きでは7,200rpmには劣りますが、低回転型の5,400rpmは省電力で低発熱で静音性が高いメリットがあります。そのため、デスクトップPCでは、7,200rpm、ノートPCでは5,400rpmのHDDがよく使用されています。
5,400rpmは、省電力、低発熱のため耐久性も高くなるため、耐久性を重視する場合はおすすめです。
キャッシュとは、HDDに搭載されているメモリです。
HDDから読み込んだデータを一時的に保存し、次回データを読み込むときにはキャッシュから読み込むことで、データの転送速度が速くなります。
HDDの容量が大きいほどキャッシュの容量も増え、容量が大きいほど速度も上がります。1回目のデータ転送には時間がかかりますが、2回目以降はキャッシュからデータを取り出すため転送速度が上がります。
しかし、現在発売されているHDDのほとんどにキャッシュメモリが搭載されており、速さの違いは体感できるほどではありません。
容量や回転数が同じ製品を比較する場合は、キャッシュの大きさに注目してみましょう。
NAS(ネットワークHDD)とは、Network Attached Storage(ネットワークアタッチストレージ)の略でネットワーク上に設置するストレージのことです。
ルーターに接続して使用し、同じルーターを使用しているパソコンであれば、HDDに保存したデータを複数で共有できます。
NASに使用するHDDは通常の使用に比べ、読み書き頻度が上がります。24時間365日稼働しているため耐久性の高いHDDを選ぶ必要があります。
各メーカーでは、耐久性や安定性に優れたNAS専用HDDを販売しています。NASのためにHDDを購入する場合は検討しましょう。
外付けHDDはパソコンのデータ容量が不足した場合に、接続するだけで簡単にストレージ容量を増やせます。
パソコン内部のHDDを交換する必要がないため、パソコンに詳しくない場合でも増設が可能。大容量のデータを、簡単に持ち運びできることもメリットです。
外付けHDDは、たくさんの種類があるため選び方に迷うこともあります。ここからは、外付けHDDの選び方のポイントを見ていきましょう。
外付けHDDには次の2種類のタイプがあります。
それぞれの特長をまとめると次のようになります。
タイプ | 特長 |
---|---|
据え置き | ・容量単価が安い ・6TB以上の大容量タイプがある ・ACアダプターで電源に接続する必要がある ・サイズが大きく持ち運びできない |
ポータブル | ・容量単価が据え置きタイプよりも高い ・小型で持ち運びに便利 ・パソコンとUSBケーブルなどで接続するだけで使用可能 ・給電不足になることがある ・衝撃に強い |
据え置き型は、パソコンの横などに置いて使用します。
ポータブルと比較すると転送速度が速く、容量単価も安いため大容量のファイルなどを保存するのに向いており、パソコンのバックアップなどの用途におすすめです。
ポータブルタイプはコンパクトで持ち運びしやすく、パソコンとUSBなどで接続するだけで給電され使用できます。
据え置きと比較すると容量単価が高く、容量も少ないため、大容量のデータ保存には不向きですが、ノートパソコンと一緒にデータを持ち運べるメリットがあります。またテレビに接続して、録画できるものもあります。
外付けHDDは、内蔵型と比べ価格が高めの傾向があります。大容量のものはその分価格も高くなるため、必要な容量をよく考えて選びましょう。
現在、外付けHDDの主流の容量は2~4TB。この容量が最もコスパもよくなります。
WordやExcelなどのファイルや、写真・音楽ファイルなどのデータ保存が中心の場合は、2TBもあれば十分です。
動画データは容量が大きいため、動画を大量に保存する場合や、テレビ番組を録画して保存する場合は、3~4TB程度の容量があれば安心でしょう。
インターフェースとは、パソコンと外付けHDDを接続する規格のことです。
インターフェースによって、転送速度が異なります。現在の主流はUSB2.0とUSB3.0です。USB3.0は最大転送速度5Gbpsと高速データ通信が可能です。
コネクタ形状が対応している場合は、主流になりつつある「USB type-C」のインターフェースがおすすめです。
USB type-Cの転送速度は最大10Gbpsと超高速。USB3.0と比較しても2倍の転送速度のため、大容量のデータ転送も高速です。
またMacBook向けの外付けHDDを購入する場合、「Thunderbolt 3」に対応していれば、8倍の最大40Gbpsの高速データ通信が可能です。USB type-Cと同じコネクタですが、USB type-Cよりも高機能です。
HDD交換や増設は手間や知識が必要ですが、パソコンのデータ保存容量を増やしたり、パソコンの動作を速くしたりするメリットがあります。
ここからは、内蔵型HDDの交換方法や増設方法を紹介します。
ノートPCの場合は、底面やキーボード下のHDDが収納されている箇所のふたを外して新しいHDDと交換します。
正しく取り付けできていることは、電源を入れてBIOS画面で確認します。ビープ音が鳴るなどの問題なく起動すれば、HDDの交換は成功です。
HDD交換後は、Windowsのインストールを行います。パソコンの初期化後の作業と同様に、Windowsをインストールします。
自作パソコンの場合、HDDを増設することで、データやバックアップの保存先を増やせます。PCケースによっては増設に対応していないものもありますが、基本的に自作パソコンやBTOパソコンは増設可能なことが多いです。
データが書き込まれたHDDを初期化すると、データが全消去されます。すでにフォーマットされた状態で販売されているHDDもあり、フォーマットの手間を省くためには選択するのもいいでしょう。
パソコンは精密機械のため、HDD交換は故障のリスクもあります。
内蔵HDDを交換する場合は、次の点に注意して慎重に作業しましょう。
交換後の新しいHDDには、OSがインストールされていないため、パソコンの電源を入れてもWindowsが起動しません。
そのため、HDD交換後にはOSをインストールする必要があるため、リカバリメディアを用意しておきます。リカバリメディアが手元にない場合は、HDD交換前に作成するか、購入しておきましょう。
使用しているHDDのデータをそのまま使用したい場合は、データ移行する必要があります。データ移行しなければ、HDD内のデータを消失してしまいます。
基本的にHDD交換をする場合は、事前に新しいHDDでクローンを作成するのがおすすめです。クローンとは、HDD内のデータやプログラムだけでなくOSそのものも含めてコピーすることです。
クローンHDDを作成しておけば、HDD交換後OSのインストール不要ですぐに使用できます。
HDDのクローン作成は失敗することもあります。クローン作成に失敗する原因は、HDDの故障や規格の違いなどがあります。クローンの作成に失敗すると、データ移行の難易度が上がるため、データ移行業者などへ相談しましょう。
またHDD交換すると、パソコンの電源が入らないなど故障のリスクもあります。HDD交換は自己責任で行いましょう。
超薄型のノートPCの場合は、HDD取り外しできず交換できない場合があります。
HDDが交換できる場合でも、ノートPCにはデスクトップPCよりも小さいネジが使用されているため、精密ドライバーが必要な場合もあります。ノートPCのネジは非常に小さいため、慎重に作業しましょう。
自分でHDD交換をするとメーカー保証の対象外となります。HDD交換作業によってパソコンが故障した場合はメーカー保証の対象外となり、例えメーカー保証期間であっても無償修理はしてもらえません。
パソコンを自作する場合はストレージとして安価で大容量のHDDも選択肢の一つになります。また、HDDを交換すればパソコンの動作改善やデータの保存容量を増やせるメリットもあります。
HDDは用途によって、内蔵、外付けなどの種類や必要な容量を選びましょう。データ転送速度を重視する場合は、回転数やキャッシュにも注目。高速通信を求める場合は、より高速回転の7,200rpmがおすすめです。
外付けHDDの場合は、USB type-Cのインターフェースのものを選べば高速のデータ通信が可能になります。
とはいえ、HDDの交換は素人には難しい作業でもあります。メーカー保証の対象外となるため自己責任で行う必要もあります。
HDD交換の自信がない場合や、接続方式が古く新しい規格に対応していない場合は、パソコンの買い替えも検討しましょう。
パソコンを買い替えた場合は、古いパソコンの処分が必要です。パソコンを処分するなら、無料で処分できるパソコン処分.comがおすすめです。
24時間365日、いつでもパソコンを箱に詰めて配送するだけで事前連絡も不要です。データ消去も無料のため、事前に面倒な作業は一切ありません。
パソコンが重い場合や、データの容量不足を感じる場合は、SSDを利用することで改善します。パソコンを自作する場合も、記憶媒体となるSSDの選択が必要です。
SSDは選び方を間違えると、うまくパソコンに取り付けできなかったり、性能を十分に発揮できなかったりします。
しかし、SSDは種類も多く性能も大きく異なるため、選び方がわからないと悩む人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、初心者にもわかりやすくSSDの選び方やおすすめメーカーを解説します。
SSDの選び方で悩んでいる人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
【この記事でわかること】
SSDはパソコンのストレージとして、内蔵ドライブや外付けの装置として使用されており、従来のHDDに代わる記憶媒体として、主流になりつつあります。
SSDは記憶媒体としてフラッシュメモリを用いており、パソコンの電源を切っても消えることはない不揮発性のデバイスです。
パソコンが容量不足の場合、パソコンにデータ保存できなくなったり、動作が遅くなったりしますが、SSDを換装する、外付けSSDを使用することで解消できます。
またパソコンのデータ移行をする際にも、大容量のSSDがあればデータの取り込みや取り出しも素早く行えます。インターネット接続の必要もないため、通信環境がない場所でもデータ移行できます。
SSDはパーツ単体としての価値もあり一度購入すれば、パソコン本体が故障した場合でも、他のパソコンに使用できるメリットもあります。
SSDは、HDDとはデータの記録方式が異なり、HDDが内部の円盤に磁気で記録するのに対して、SSDはフラッシュメモリーで半導体チップに電子を閉じ込める形で記録します。
SSDはHDDと比較し、データの読み書きが高速で静音性も高く、衝撃にも強いメリットがあるため、ノートパソコンに使用するのも適しています。
SSDはHDDよりも消費電力や発熱が少ないため、熱に弱いパーツが多いパソコンに最適です。
ストレージの主流は、SSDになりつつありますが価格が高く、容量が大きくなるにつれて急激に価格も上がります。
そのため、大容量のストレージがほしい場合は、価格の安いHDDを選択するのも1つです。
SSDを選ぶ際に最初に知っておきたいことが、SSDの規格サイズと接続インターフェースです。
規格サイズとは、SSDのサイズなどを定めた規格のことで、接続インターフェースとは、パソコンと接続する際の規格のことです。
SSDの規格サイズや接続インターフェイスが異なると取り付けできないため、事前によく確認しましょう。
SSDには種類や規格がありますが、2.5インチが主流です。1.8やU.2などのサイズもありますが、現在ではほとんど流通していません。
主な規格サイズは次の3種類です。
この中でも主流なのが、2.5インチ、M.2です。順番に解説します。
2.5インチはノートパソコンで使用されているHDDと同じサイズで、ほとんどのドライブへ設置できます。互換性があるため、HDDからSSDへの換装が容易にできます。
デスクトップパソコンの場合は、主に3.5インチのハードディスクが使用されていますが、交換マウンタを使用することで、2.5インチのSSDを取り付け可能です。種類が豊富で、外付け用ケースが付属しているものも販売されています。
厚さに違いがあり、現在はほとんどが7㎜厚ですが、かつては9.5㎜厚のものも多く販売されていました。
接続インターフェースは、基本的にはSerial ATA(SATA)ですがPCI-Express GEN3などが採用されていることもあります。
mSATAは、基板形状でコンパクトなことがメリットで、2.5インチよりもサイズが小さくわずか1/8の大きさです。
マザーボード上のmSATAソケットに差し込むように設計されており、超薄型のデバイスやデスクトップパソコンのサブドライブとして使用されます。
mSATAは旧規格のため、古いノートパソコンに搭載されていることが多いです。販売されている製品も少ないため、交換する場合は新しいパソコンの購入を検討するのもおすすめです。
mSATAの後継規格で、最近使われ始めたインターフェースです。
通常のSSDとは異なり基板形状でSSDの中でも最も小さく、ガム1枚ほどのサイズです。マザーボードのスロットに直接差し込み使用するため、ケーブル配線が不要な点もメリットです。
M.2は、Intel9シリーズ以降のマザーボードに採用された新しい規格で、Serial ATA(SATA)やPCI Expressに対応するなど、機能性や柔軟性に優れています。
「2242」、「2260」、「2280」、「22110」の4種類があり、それぞれの数字で長さや幅を確認できます。例えば、「2242」の場合は、横幅22㎜、長さ42㎜を表しています。自作PC用のSSDは、2280サイズがほとんどです。
接続インターフェースは「Serial ATA (SATA)」のほか、より高速な「PCI-Express Gen3」や「PCI-Express Gen4」が採用されているものもあります。
M.2を選ぶなら、NVMeタイプがおすすめです。
NVMeは読み書きが非常に速く、高速データ通信が可能です。NVMeは、PCI-Expressを通じてデータを転送する規格で、SATAよりも高速ですが発熱量が多いデメリットもあります。
NVMe規格でPCI-Express接続のものが、M.2の中では最速のSSDです。
マザーボードにM.2スロットがない場合や足りない場合は、M.2 SSD用の拡張カードを取り付ければ、M.2のSSDを取り付けできるようになります。
しかし、新しい規格のため古いパソコンには取り付けできないものも多くなります。
SSDとパソコンを接続する規格、接続インターフェースが異なると、SSDが接続できない、本来の機能を発揮できない可能性があります。
ここでは、現在主流の接続規格である、SATAとPCI-Expressを解説します。
SATAとは、SSDだけでなくパソコンと周辺機器でデータ転送を行うための接続規格です。
2.5インチSATA接続のSSDは、古いパソコンにも取り付けできることが多いです。デスクトップ用のマザーボードであれば、ほとんどの場合取り付けできるでしょう。
SATAには、SATAⅡやSATAⅢという規格があり、SATAⅢのほうが新しく速度も速いです。現在最も使用されることが多いのが、SATAⅢで、理論上の最大転送速度は6Gbpsです。
SATAには互換性があるため、SATAⅡのマザーボードにSATAⅢのSSDを取り付けることも可能です。
ただし、SATAⅡの速度までしか出ないため、十分に機能を活かすためには、SATAⅢのマザーボードにはSATAⅢのSSDをつけるのがおすすめです。
SATA接続のSSDは、省電力で発熱量が少なく、安価なメリットがあります。転送速度は重視せず、大容量のSSDが欲しい場合は、コスパの良いSATA接続のSSDがおすすめです。
高速データ通信が行えるシリアル転送方式の拡張インターフェース規格のことで、PCIeやPCI-Eのように表記されることもあります。
現在では、SATAに代わりPCI-Expressを接続インターフェースに採用するSSDも増えています。
PCI-e接続による転送速度はバージョンとレーン数により、理論上はバージョンが上がり、レーン数が多くなるほどデータ転送が高速になります。SSDのレーン数によって、パソコンの接続スロットのサイズも異なるため事前に確認しましょう。
PCI-Express接続のSSDのレーン数は、「×1」、「×2」、「×4」、「×8」、「×16」のように表記され、理論上の最大転送速度は、1レーンにつき2.5Gbpsでレーン数に比例して高速になります。
PCI-Express接続のSSDは、SATA接続よりも高性能なことが特徴です。より高速なデータ転送速度を求める場合は、PCI-Expressを選びましょう。
ここからは、SSDの選び方のポイントを解説します。
SSDの用途に合わせて、容量や速度などを選びましょう。
Windows OSのパソコンを使用している場合、OSや必須ソフトだけでも20GB程度の容量が必要です。アップデートするごとに必要となる容量も増えるため、余裕をもって選びましょう。
SSDは容量が大きければ大きいほど耐久力や性能も高くなるため、512GBなどできるだけ多い容量がおすすめです。
予算が少ない場合、パソコンの起動や動作を速くしたいだけの場合は128GB~256GBで十分です。容量が少ないため、5,000円前後と手軽に購入できることもポイントです。
万が一容量が足りなくなった場合は外付けSSDやオンラインストレージなどを利用することで解消できます。
PCゲームやハイレゾ音源のデータなど、データ容量を大きいものを保存したい場合は、512GB以上のSSDがおすすめです。さらに多くのデータを大量に保存したい場合は、1TB以上のSSDを検討しましょう。
用途別のおすすめ容量は下記の通りです。容量の目安にしてください。
容量 | 用途 |
---|---|
128GB | ・ライトユーザー ・たまに文書などを保存する程度 ・インターネットの閲覧も少数 |
256GB | ・文書などの保存動画や写真も保存する ・ある態度インターネットの閲覧もする ・時々ゲームもする |
512GB | ・動画編集や動画保存を気にせずにする ・文書などの保存を頻繁にする ・3DのPCゲームをするなら最低ライン |
1TB | ・4K動画編集や動画保存を頻繁にする ・文書などの保存を頻繁にする ・3DのPCゲームをする |
SSDには速度があり、読込速度、書込速度というように記載されています。
SATA SSDと、NVMe SSDがあり、SATA SSDは互換性が高いが速度は遅く、NVMe SSD
は互換性があまり高くないが速度は圧倒的に速いという特徴があります。
古いパソコンのHDDやSSDを換装する場合は、互換性の高いSATA SSDがおすすめですが、新しいパソコンを自作する場合などは、NVMe SSDを使用しましょう。
SSDは外付けタイプ、内蔵タイプがあり、用途によって選べます。
一般的に、通信速度はマザーボードやCPUに近い内蔵タイプが速くなります。SSDを持ち運びたい場合は、外付けタイプのSSDを選びましょう。それぞれの特徴を解説します。
SSDの換装が難しい場合は、USB接続できる外付けタイプのSSDもおすすめです。外付けSSDは、持ち運びもできるため手軽に利用できることもメリットです。
USB接続で高速転送するためには、インターフェースがUSB3.0以上に対応している必要があります。外付けHDDを選ぶ場合は確認しましょう。
内蔵タイプは、マザーボードのインターフェースに直接接続するため、USB接続の外付けSSDよりも高速データ通信が可能です。
パソコンに内蔵されるため、物理的破損のリスクも少なく安定性も高くなります。SSDを持ち運ぶ必要もなく、デスク周りをスッキリと使用できることもメリットです。
SSDは記憶タイプによって、耐久性が異なります。内蔵型SSDに使用されているチップをNAND型フラッシュメモリといい、情報(ビット)をセルに保存していきます。
NAND型フラッシュメモリはセルに保存するビット数によって種類が分けられ、SLC>MLC>TLC>QLCの順に耐久性も高くなります。ただし、耐久性に比例して価格も高価になります。
最近のSSDはいずれも耐久性が高く、一般的な使用であればどれを選んでも使用に問題はありません。
24時間稼働するサーバーなどでは最も耐久性が高い「SLC」が使用されていますが、通常の使用で耐久性を重視する場合は「TLC」を選びましょう。
最近登場した「3D NAND」は、従来のNAND型よりも耐久力が高く、転送速度も向上し、さらに省電力とメリットが多く、採用される製品も増えています。耐久力にこだわる場合は検討しましょう。
製品仕様で耐久性を示す項目は、「MTBF」「TBW」などがあります。
「MTBF」は故障するまでの平均的な間隔を表しています。「MTBF」の時間が長いほど壊れにくいのですが、SSDの寿命をあらわすものではありません。
「TBW」は、最大総書き込みバイト数を表し、SSDに書き込みできる上限サイズのことです。NANDフラッシュメモリには、書き込み回数の上限が決まっています。
「TBW」はSSDの使い方によっても変わるため、上限を超えた場合でもすぐに書き込みできなくなることはありません。耐久性の目安として、参考にしましょう。
マザーボードに対応しているSSDでなければ、本来の性能を発揮できない、接続できないなどの不具合が発生します。
例えば、転送速度の速い「PCI Express3.0×NVMe」対応のSSDを取り付ける場合、マザーボードの接続インターフェースが高速転送規格に対応している必要があります。
マザーボードの接続インターフェースが「PCI Express 3.0×4」や、「PCI Express 4.0×4」と記載している場合は、M.2のSSDが使用できます。
SSDを購入前には、マザーボードの商品ページで対応する接続インターフェースを確認しましょう。
内蔵ドライブをSSDに換装するとパソコンの動作が快適になるメリットもありますが、 次のような注意点もあります。
パソコンによっては、SSDの交換が不可能なものがあります。
メーカー独自の規格を使用していることもあり、メーカー純正のものでなければ交換できないこともあります。
SSDを交換する前には、マニュアルやメーカーサポートなどで、SSDの換装ができることを確認しましょう。
SATA接続であれば、ほとんどのパソコンで使用可能です。
M.2の場合、高速通信が可能なため交換したい人も多いのですが、古いパソコンでは対応していない場合があります。例えば、Windows7搭載のパソコンでは、ほとんど対応していません。
SSDを搭載する場所も事前に確認しておきましょう。
HDDからSSDへの換装の場合、HDDのデータのクローンを作成しますが、HDDの状態やバージョンによっては、うまくクローンが作成できないことがあります。
クローンが作成できない場合はSSD換装が難しくなり、データ移行など別の方法を考える必要があります。
SSDを交換する場合は、故障のリスクもあります。SSDを交換する場合は、事前にデータのバックアップを取っておきましょう。
SSDの交換が難しい場合や、パソコンが古くて高速通信可能なSSDに交換できない場合は、思い切ってパソコンを買い替えるのも1つです。
パソコンを買い替える場合は、古いパソコンの処分が必要です。古いパソコンの処分は、無料で利用できるパソコン処分.comでの処分がおすすめです。
24時間365日、いつでもパソコンを箱に詰めて配送するだけで事前連絡も不要です。データ消去も無料のため、面倒な作業は一切ありません。
SSDのメーカーは豊富なため、どのメーカーを選べばいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。ここからは、SSDのおすすめメーカーを4社紹介します。
順番に見ていきましょう。
サムスンは、韓国の総合電機メーカーです。家電や電子部品などを幅広く製造、販売しており、世界シェア率も高くなっています。
SATA、M.2のどちらのSSDも幅広く取り扱っており、大容量モデルや外付けSSDなどのラインナップもあるため、豊富な選択肢の中から選べます。
SSD内部の主要部品は、ほとんど自社で製造しているため、信頼性も高いです。メーカー保証が5年間付き、製品の安定性も高いため、安心感が欲しい人におすすめです。
参考:SAMSUNG SSD
ウエスタンデジタルは、アメリカのカリフォルニア州に本社があるハードディスクやフラッシュメモリを製造するメーカーです。老舗メーカーのため、信頼性も高いことが特徴です。
取り扱うSSDはサイズや容量が豊富で、用途や予算によって選びやすいことがメリットです。メーカー保証は3年間です。
参考:Western Digital ソリッドステートドライブ(SSD)
クルーシャルは、アメリカの世界最大級の半導体メーカーである「マイクロン・テクノロジー」のブランドの1つです。「マイクロン・テクノロジー」は世界最大級のメモリメーカーで、信頼性も高いです。
SSDを幅広く取り扱っており選択肢が豊富ですが、耐久性があまり高くないため、コスパ重視の人におすすめです。
参考:Crucial SSD
サンディスクはアメリカに本社がある、フラッシュメモリを取り扱うメーカーです。日本ではSDカードのイメージが強いかもしれませんが、世界初のSSDを製造したのがサンディスクです。
ウエスタンデジタルに買収され子会社となりましたが、サンディスクブランドとしてSSDを販売しており、SSDで使用されているチップは東芝製(キクオシア)です。
独自技術により耐久性が高く、高性能で保証も充実しています。
参考:SanDisk SSD
SSDは、HDDと比較し高速なデータ転送が可能で、静音性も高く、衝撃にも強いことがメリットです。HDDをSSDに換装することで、パソコンの動作が速く快適になります。
SSDにはサイズや接続インターフェースがあり、間違えると接続できなかったり、本来の機能を十分に発揮できないこともあります。
まずは、使用するパソコンに対応したサイズや接続インターフェースを確認しましょう。
SSDの選び方は、用途によって容量や速度に注目して選びましょう。長期的に使用したい場合は、耐久性も要チェックです。
SSDに交換する場合は故障のリスクがあることも考慮して作業しましょう。パソコンによっては、SSDの交換ができない場合もあります。
パソコンが古すぎる場合やSSDに交換できない場合は、パソコンを買い替えるのも1つです。
パソコンを買い替え、古いパソコンの処分が必要な場合は、無料で利用できるパソコン処分.comでの処分がおすすめです。
パソコンの映像を映し出すPCモニターは、使用することで複数の画面を同時に出力でき、作業効率も上がります。
テレワークが増えたり、快適にゲームをしたりするためにPCモニターの導入を検討する方も多いのではないでしょうか?
しかし、PCモニターは種類や大きさが豊富で何を基準に選べばいいのかわからないこともあります。
そこでこの記事では、PCモニターの選び方を用途別に解説し、おすすめのPCモニターを紹介します。
【この記事でわかること】
デスクトップPC、ノートPCいずれもモニターがあり、別のPCモニターが必要なのか、購入を迷う場合もあります。
PCモニターを導入すると、作業環境が快適になり、ゲームや映像をより楽しめるようになります。
具体的なメリットは次の3つです。
PCモニターは、デスクトップPCモニターの買い替えのためだけでなく、ノートPCに接続して大きな画面で作業することも可能です。
PCモニターを導入すると、複数モニターに映像を出力できるようになり、作業効率も上がります。
PCモニターは1台だけでなく、2台、3台と複数のディスプレイを接続できるため、1つの画面で資料を表示し、1つの画面で検索、1つの画面で文書作成などそれぞれ違う作業を行えます。
また大きいサイズのモニターを選べば迫力ある映像で動画を楽しめたり、ゲームをプレイしたりできるようになります。
このように、画面の小さいノートPCでも、大きいモニターに接続することで快適な作業環境を作れます。
PCモニターは導入するためにコストがかかり、設置するスペースが必要な注意点もありますが、以上のようにメリットも多くあります。
ここから紹介するPCモニターの選び方を参考に、ぜひピッタリの1台を見つけてください。
ここからは、PCモニターを選ぶ際にチェックする10個のポイントを紹介します。
以上のポイントを押さえることで、自分にあったモニターを選べます。
順番に見ていきましょう。
PCモニターの価格の幅は広く、1万円程度から購入可能です。
PCモニターは価格と性能が正比例します。安いモニターは画質が良くない、反応速度が遅いなど、PCモニターを導入してもメリットを感じられない場合もあります。
かといって高いPCモニターを購入すればよいわけではなく、必要な機能を厳選し自分に合ったモニターを予算に合わせて購入しましょう。
画面サイズは、PCでどんな作業がしたいかによって選びましょう。
デスクに乗ることや手持ちのパソコンとのバランス、画面までの距離なども考慮しましょう。
モニターのサイズと特徴は次の通りです。
画面のサイズ | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
19インチ以下 | ・小型モニター ・目が疲れやすい ・小さい机にも置ける | ・15インチ以下はノートPCのように使用できる |
20~26インチ | ・22~24インチが主流 ・ラインナップが豊富 | ・作業用モニターにおすすめ ・どのサイズを選ぶか迷ったらこのサイズ |
27インチ以上 | ・大画面 ・大きくて見やすい ・広いスペースが必要 ・モニターまでの距離が必要 | ・動画やゲームプレイにおすすめ |
作業用モニターとしておすすめのサイズは24インチです。24インチであれば、画面が大きすぎず、デスクにも問題なく置けるでしょう。
ゲームや映像観賞用にPCモニターを導入する場合は、27インチ以上の大型モニターがおすすめです。
大型モニターを選択することで、迫力ある映像や大画面で大迫力のゲームを楽しめるでしょう。
PCモニターの中には、40インチ以上の大画面のものもあり、より迫力ある映像を楽しめますが、広いスペースが必要になります。
画面の形状は次の3種類があります。
それぞれの特徴は次の通りです。
画面の形状 | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
ワイド | ・最も一般的 ・アスペクト比16:9が主流 ・平面・曲面タイプあり | ・仕事や映画鑑賞でもOK ・臨場感を求めるなら曲面タイプ |
ウルトラワイド | ・アスペクト比21:9 ・曲面タイプが多い | ・デュアルディスプレイにおすすめ ・仕事用・ゲーム用どちらにも適している |
スクエア | ・アスペクト比5:4や4:3 ・場所を取らない ・Webブラウザーや文書作成ソフトが見やすい | ・モニターを複数置きたい ・省スペース |
最も一般的な形状は、アスペクト比が16:9のワイド型です。YouTubeなどでも採用されているサイズで、文書作成から映像鑑賞まで違和感なく楽しめます。迷った場合は、この形状を選ぶといいでしょう。
モニターを斜めから見た時に、正常に見える角度を表したものを「視野角」といいます。例えば、視野角が左右160度の場合は左右80度ずつ正常に見えるということです。垂直方向の視野角の場合は、上下140度などと記載されます。
液晶ディスプレイは、正面からはきれいに見えていても角度を変えて斜めから見ると、見えづらくなったり、色が変わって見えたりします。
視野角が広いと斜めの角度から見ても、映像をはっきり見ることができるため会議など複数人で映像を見る機会が多い場合はおすすめです。
逆に、外出先などでパソコンが多い場合にのぞき見を防止したい場合は、視野角60度など狭いものがおすすめです。
解像度とは、画面に表示される点の数のことで、「dpi」の単位で表示され画像の緻密さを表しています。数字が大きいほど映像がより細やかに美しく表示させられます。
解像度が高ければ画面の細部まで表現できるため、画像や動画がきれいに表示されます。画面内で表示される情報も多くなるため、より映像を映し出す範囲が広くなり、作業効率も上がります。
現在主流となっている解像度はフルHDで、それ以上高い解像度になると映像が小さくなります。
フルHDよりも美しい映像を楽しめるのが、高解像度の4Kです。ただし4Kは、アイコンや文字が小さくなるため細かい作業には不向き。一般的な作業をするためにはフルHDがおすすめです。
モニターの応答速度とは、画面の色が黒→白→黒と変化するときに要する時間で、残像やぼやけに大きくかかわります。
応答速度は、パラパラ漫画にも例えられ、応答速度の遅いモニターは、パラパラ漫画をゆっくりとめくるようなもので、残像が残りやすくなります。
応答速度が速い場合は、パラパラ漫画をめくる速度も速くなるため、残像が残りにくくクリアな映像が楽しめます。
スピード感のあるFPSやTPSなどのゲームをする時や、動きの激しいスポーツ観戦をする時は、応答速度1~5msがおすすめです。
パネルの種類は次の4つがあります。
順番に特徴を解説します。
IPSは「In-Plane-Switching」の略で、発色がよくどの角度から見ても見やすい視野角の広さが特徴で、目に優しいとも言われています。
ただしTAパネルと比べると応答速度が遅いため、表示速度にこだわる場合は不向きです。複数人でいろいろな角度から画面を見るようなイベントや会議などで使用する場合にはおすすめです。
TNとは「Twisted Nematic」の略で、省エネで表示速度が速く、価格も安いことが特徴です。
表示速度の速さから、ゲーミングモニターに採用されることが多いモニターです。視野角が狭いため、複数人で一緒の画面を見る場合は色が違って見えたり、見えにくかったりすることがあります。
見る角度によって色が変わるデメリットがあり、ゲーム用や低価格モデルでの採用がほとんどです。
VAは「Vertical Alignment」の略で、深い黒の再現性が高くコントラストが強調され
るため、メリハリの効いた映像や画像が表現されます。
真正面から見た映像はIPSよりも美しいと言われているため、1人で正面からモニターを見ることが多い人に適しています。
コントラストを重視するクリエイターや、深みのある黒が好きな人に人気のモニターです。ただし、応答速度が遅めのためゲーム用としては他のモニターよりも劣る面もあります。
OLED(有機EL)は「Organic Light-Emitting Diode」の略で、一般的な液晶と違い、バックライトを使用せず、有機EL素子をパネルに採用し電気を流し三原色を再現しています。
発色やコントラストがよく、従来のパネルよりも黒色の表現に優れています。
応答速度が速く、映画鑑賞や動きの速いスポーツ観戦などにも向いており、美しくくっきりとした映像を楽しみたい人におすすめです。
デメリットは、価格が高く寿命が短いものも多く選択肢が少ないことです。
PCモニターは、画面の光沢の有無によって光沢仕上げの「グレア」、非光沢仕上げの「ノングレア」に分かれています。それぞれの特徴を紹介します。
グレアの画面は、鮮やかに画面が見えます。反面、光が反射しやすく日光や室内の電気などの光によって画面が見えにくくなることもあります。
画面がツヤツヤとしているため、指紋や傷などの汚れが目立ちやすいこともデメリットです。
ノングレアの画面は、日光などの光の影響を受けにくく、指紋や傷なども目立ちにくいため、手入れがラクです。
ただしグレアの画面と比べると、鮮やかな色彩という点では劣ります。ゲームや動画、写真など、美しい画面を楽しみたい場合は向いていません。
PCモニターはスピーカーを内蔵しているものもあります。
スピーカーを別途購入する必要がなくパソコン周りをスッキリ使用できますが、スピーカー搭載のPCモニターは、非搭載のものよりも価格が高くなります。
すでにスピーカーを持っている場合や、別でスピーカーを購入予定の方は非搭載モデルを選べば価格を安く抑えられます。
PCモニターに搭載されたスピーカーは、小型のものも多く音質はあまり期待できません。音質を求める場合は、別途スピーカーやシアターセットの購入がおすすめです。
PCモニターの高さ調節機能があれば、自由にモニターの高さを調節できます。作業環境に合わせた高さに調節できるため、無理のない姿勢をキープできます。
モニターの角度を変えられたり、回転できたりと自由に角度調整できるモニターもあります。高さや角度が調節できれば、長時間集中力が途切れることなく作業やゲームができることもメリットです。
長時間のPC作業は、目にかかる負担も大きくなり眼精疲労を引き起こす場合もあります。ブルーライトカット機能があれば、自動で発色を調整され目にかかる負担が軽減されます。
画面のちらつきを抑えるフリッカーフリーを搭載しているモデルもあり、人気となっています。長時間PC作業をする方には、目に優しい機能を備えたモニターもおすすめです。
PCモニターを選ぶ場合は、用途に合った機能があるモニターを選ぶことが大切です。
ここでは、用途別にチェックしたい機能やおすすめモニターを紹介します。
ゲーム用モニターを選ぶなら、映像の美しさに加えて反応速度の速さなど快適にゲームができる機能もチェックする必要があります。
ゲーム用のモニターの場合は、自分の周りを囲うような形状の曲面モニターがおすすめです。映像や音が自分に向かってくるように感じ、1人でゲームに集中するには最適なゲーム環境を作れます。
画面サイズは24インチ以上の大きめサイズがおすすめです。モニターが大きければ大きいほど、迫力あるゲーム映像を楽しめます。
リフレッシュレートとは、1秒間に映し出す画像の数です。「Hz」(ヘルツ)の単位で表示され、リフレッシュレートの数値が高いほど、なめらかな映像を映し出せます。
リフレッシュレートもよくパラパラ漫画に例えられ、コマ数が多いほどアニメの動きはなめらかになります。
一般的なPCモニターは60Hz程度に設定されていますが、ゲーミングモニターを選ぶ場合はリフレッシュレートが120Hz以上のものを選ぶと良いでしょう。
より滑らかな動きでゲームを楽しむためには、144HzのPCモニターもおすすめです。注意点としては、120Hzや144Hzに対応するためには、高性能なグラフィックボードを搭載したゲーミングPCが必要です。モニターだけでは、機能を発揮できません。
参考:Intel リフレッシュ・レートとは何ですか ? なぜそれが重要なのですか ?
ゲーミングPCに関しては下記記事でも詳しく紹介しています。
ゲーミングPCとは?一般的なPCとの違いや必要性を初心者向けに解説>>
応答速度もゲーミングモニターを購入する場合は、よく確認しておきたい項目です。「ms」(ミリセカンド)という単位で表示され、ゲーミングモニターとして使用する場合は1~5msの応答速度があるPCモニターを選びましょう。
応答速度に「GtoG」と表記された製品もあります。GtoGとはGTGと同じ意味で、従来の白→黒の切り替えではなく、中間色から中間色への切り替え速度を表したものです。
白→黒の切り替えだけでなく、実際には中間色同士の切り替えも多いため、GTG速度が速いものもおすすめです。
「オーバードライブ」は、GTGの応答速度をさらに速められる機能です。ゲーミングモニターを選ぶ場合は、応答速度やGTGの応答速度にも注目しましょう。
【ASUS VG258QR-J】
サイズ | 24.5型ワイド |
解像度 | 1920×1080 |
パネルの種類 | TNパネル |
光沢 | 非光沢パネル |
機能 | 高さ調節、角度調整、フリッカーレス、ブルーライト軽減 |
応答速度は0.5ms、リフレッシュレートは165Hzと高いため、カクつきやちらつきもなくスムーズにゲームを楽しめます。
ASUS GamePlusとGameVisualテクノロジーをはじめとしたゲーマー向けの機能も搭載しているため、今までにないゲーム体験ができます。
【LG 27GL850-B】
サイズ | 27型ワイド |
解像度 | 2560×1440 |
パネルの種類 | IPSパネル |
光沢 | 非光沢パネル |
機能 | 高さ調節、角度調整、フリッカーレス、ブルーライト低減、3辺フレームレス |
Nano IPSパネルで、応答速度1msを実現しており、動きの速いゲームでも残像感がありません。
144Hzの高いリフレッシュレートにも対応しているため、FPSなどの動きの速いゲームなどでも滑らかな映像でゲームをプレイできます。
作業用にモニターを購入する場合は、長時間作業することから目に優しいモニターを選ぶのがおすすめです。パネルの種類や光沢の有無なども画面の見やすさを重視して選ぶといいでしょう。
モニターのサイズは、種類も多い24インチ程度がおすすめです。
デュアルモニターにする可能性も考慮すると、27インチ以上のモニターは2台デスクに奥には大きすぎる可能性があります。
デュアルディスプレイにするには、2台同じモニターを置くのがおすすめです。モニターによって見え方や色彩が異なるため、同じモニターでないと目に負担がかかりやすいためです。
スピーカー搭載のモニターを選べば、デスク回りをスッキリさせることも可能です。
ブルーライトカット機能があれば、長時間作業の場合も目の負担がかかりにくくなります。
長時間の作業で体に負担をかけないためには、高さ調節機能や角度調節機能があるモニターを選びましょう。椅子にもたれかかったり、少し前に出たりと姿勢を変えても、モニターを見やすい位置に調整できます。
作業用モニターにはノングレアタイプがおすすめです。
ノングレアのモニターはちらつきが少なく、映りこみもほとんどないため、作業しやすいのが特徴です。光沢がないため、映像は見栄えしません。
パネルの種類は、視野角が広く目に優しいIPSパネルがおすすめです。表示速度が遅いため、クリエイティブ作業をする場合は注意が必要です。
【I-O DATA EX-LD2383DBS】
サイズ | TFT23.8型ワイド |
解像度 | 1920×1080 |
パネルの種類 | ADSパネル |
光沢 | 非光沢パネル |
機能 | 高さ調節、角度調整、フリッカーレス、ブルーライト低減 |
23.8インチワイドモニターで、画面のちらつきを抑えるフリッカーレス機能やブルーライト低減機能もあり、目にも優しいモニターです。
使いやすい角度や高さに調節できるフレキシブルスタンド採用で、長時間の作業でも快適です。
【Dell S2421HSX】
サイズ | 23.8型ワイド |
解像度 | 1920×1080 |
パネルの種類 | IPSパネル |
光沢 | 非光沢パネル |
機能 | 高さ調節、回転、角度・傾き調整、フリッカーレス、 ブルーライトカット、ベゼルレス |
23.8インチのワイドモニターで、IPSパネルを採用したテレワークなど作業に向いたモニターです。
画面の高さや回転、傾きなどができる高機能スタンドでフリッカーレス、ブルーライトカットも搭載しており、長時間作業にもおすすめのモニターです
映像を楽しむためにモニターを購入する場合は、できるだけ大きな画面で光沢のあるグレアタイプのモニターがおすすめです。音質にもこだわる場合は、高温汁のスピーカーを搭載したモニターか、別のスピーカーの購入を検討しましょう。
大迫力の画面で画像や映像を楽しむなら、27インチ以上の大画面がおすすめです。
画面が大きくなると、画質も粗くなるため、きれいな映像を大画面で楽しみたい場合は、高解像度のモニターを検討しましょう。
最近では4Kに対応した4000×2000程度のPCモニターも人気があります。ただし4Kに対応したモニターは文字が小さくなる場合もあります。
作業用としても使用したいのであれば、フルHD(1980×1080)程度のものを検討するのもいいでしょう。
作業用モニターと異なり、映像用モニターの場合は光沢のあるグレアタイプを選べば色合いがきれいに映ります。
一般的に色も明るく、見栄えもいいのですが、画面が光の反射で見えにくいこともあり、長時間文字を見るためのモニターとしては向いていません。
映像と作業を兼用する場合、映像を見る割合が作業時間よりも長い場合は、グレアタイプを選びましょう。
映像用モニターは、視野角が広めのモニターを選びましょう。
視野角が広ければ、大勢の人数でモニターを見る場合にいろいろな角度から見やすくなります。映像用モニターは1人で見る場合も、さまざまな姿勢で見るため視野角が広い方が映像を楽しめます。
【BenQ 27 EW2780Q】
サイズ | 27型ワイド |
解像度 | 2560×1440 |
パネルの種類 | IPSパネル |
光沢 | 非光沢パネル |
機能 | フリッカーレス、ブルーライト軽減 |
BenQ独自のHDRi技術で周囲の明るさや色温度を感知しディスプレイの設定を自動調整します。HDRに対応しており、高性能のスピーカーを内蔵しているため、迫力ある映像が楽しめるモニターです。
【I-O DATA LCD-PHQ321XQB】
サイズ | 31.5型ワイド |
解像度 | 2560×1440 |
パネルの種類 | ADSパネル |
光沢 | 非光沢パネル |
機能 | フリッカーレス、ブルーライト低減、ベゼルレス |
Adobe RGBカバー率99%、sRGBカバー率100%の広色域に対応しており、写真、グラフィックやデザインなどのクリエイティブ作業にも最適です。
3辺フレームレスで薄型のパネルはスタイリッシュなデザインで、デザインにこだわる人にもおすすめです。
PCモニターを選ぶ際には、メーカーの選び方も気になります。
ここでは、PCモニターのおすすめメーカーを5社紹介します。
BenQ(ベンキュー)は台湾が本社の電器メーカーです。
BenQのモニターは価格の安いエントリーモデルから高価格のハイエンドモデルまで、種類が豊富なことも魅力です。
スペックの割に、抑えられた価格のため、コスパ重視の人はチェックしましょう。
LGエレクトロニクスは韓国の総合家電メーカーで、液晶テレビやスマホ、エアコンなどでよく知られています。
機能性に優れ、アフターサービスの良さからも人気のメーカーで、コスパも良いためバランスが取れたメーカーです。
PC用としては世界初となる曲面タイプのパネルを搭載した「21:9」のウルトラワイドモニターを開発するなど高い技術力を誇ります。
エイゾーは、石川県白山市のディスプレイ専業メーカーです。
PC用のスタンダードモニターだけでなく、色の再現性が素晴らしいモニターなども販売しており、クリエイターや医療現場で高い人気を誇っています。
アフターサービスも万全で、購入後の長期保証や修理期間中に代替機を借りられるなど充実したサポートがメリットです。
アメリカ・テキサス州にある、大手パソコンメーカーです。
PCモニター・液晶ディスプレイでは、コスパ重視のSシリーズから、高機能なハイエンドモニターのUシリーズまで種類が豊富なことが特徴です。ゲーミングモニターも手掛けており、多くのユーザーから指示を得ています。
石川県にあるPCの周辺機器メーカーで、日本国内ではPCモニターのシェア率が高い人気メーカーです。
エントリーモデルからハイエンドモデルまでモニターのラインナップも豊富で、低価格で応答速度が早いためはじめて購入するゲーミングモニターにもおすすめです。
PCモニターを導入すれば、ノートパソコンでも大きな画面で作業できるようになるため、作業しやすくなります。
デュアルディスプレイが検討できることや大画面で美しい映像を楽しめること、高性能のモニターで快適にゲームできることもメリットです。
PCモニターの選び方は、用途によって選びましょう。
用途別のPCモニターの選び方をまとめると次の通りです。
モニターの用途 | 選び方 |
---|---|
ゲーム用モニター | ・モニターサイズと形状:曲面モニター、24インチ以上 ・リフレッシュレート:120Hz以上 ・応答速度:1~5ms |
作業用モニター | ・モニターのサイズ:24インチ程度 ・長時間作業に向いた機能:ブルーライトカット、高さ調節機能など ・光沢の有無:ノングレア ・パネルの種類:IPSパネル |
映像用モニター | ・画面が大きさ:27インチ以上 ・光沢の有無:グレア ・視野角:広めを選ぶ |
用途に合った機能のついたPCモニターを選ぶことで、目的に合ったPCモニターを選ぶことも可能です。
PCモニターが故障した場合はモニターを買い替えるだけでいいため、費用もあまりかかりません。
PCモニターを処分する際には、パソコン処分.comでの処分がおすすめです。パソコンと同じ段ボールに入れれば、パソコンと同時に処分できます。事前の申し込みは不要で、いつでも無料で処分可能なため、気軽に利用できます。
パソコンの頭脳ともいわれるCPU。
パソコンはCPUのスペックに依存することから、CPU選びは重要です。しかし、はじめて選ぶ初心者の方は何を基準に選べばいいのかわからないこともあります。
CPUは慎重に選ぶ必要があるからこそ、迷ってしまうものです。
そこでこの記事では、初心者にもわかりやすく、CPUの選び方を解説します。CPUの選び方がわからない方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
【この記事でわかること】
CPUは、パソコンの頭脳ともいえるパーツで、パソコンの性能に大きくかかわります。CPUが高性能であるほど、パソコンのスペックも高性能になります。
CPUは、HDDやSSD、メモリなどのパソコン内部のパーツやマウス、キーボードなどのデータを受け取り、演算と制御する役割があります。
例えば、キーボードに打ち込まれた言葉を受け取り演算して実行し、モニターに写しだす指示を出すという動きをします。
CPUのスペックが高いほど処理速度も向上するため、パソコンの快適性を決めるためにもCPU選びは重要です。
CPUに関しては下記記事でも詳しく紹介しています。
パソコンのCPUとは?性能や種類、見方をわかりやすく解説>>
CPU選びで、まず決めることは次の3点です。
順番に解説します。
パソコンの用途によって、必要なCPUのスペックが異なります。
例えば3Dゲームや動画編集などをしたい場合はCore i 7、Core i 9などのスペックが高いCPUが必要です。
動画やインターネットの閲覧、文書作成などが目的であればCore i 3程度のスペックで十分です。
インターネットの閲覧やメールチェックで使用する程度であれば、CeleronやPentiumのようなエントリーモデルのスペックでも問題ありません。
最初にパソコンを使用する用途を考えておくと、CPUを選びやすくなります。
CPUはスペックの高い上位モデルのものや最新のものほど、価格も高くなります。スペックの高さと価格は、ほぼ比例しています。
消費電力の少ないCPUは、同じ性能でも価格が高い傾向があります。
現在CPUを製造しているメーカーは、Intel、AMDの2社です。CPUを選ぶ際には、どちらかのメーカーを選びましょう。
2022年6月現在、最新のCPUでは、ほぼすべての性能が第12世代Intelの「Core i 」シリーズの方が上です。
Intel、AMDどちらのメーカーを選ぶか迷う場合は、Intelを選んでおけば間違いありません。
Intelはアメリカの半導体メーカーで、長きにわたりCPU市場のトップシェアを独走しています。
製品ラインナップにはエントリーシリーズの「Celeron」、「Pentium」、ミドルレンジ以上の「Core i 」の3つのシリーズがあります。
それぞれのスペックはCeleron < Pentium < Core i 3 < Core i 5 < Core i 7 < Core i9 の順で高くなり、それに伴い価格も上がります。
シリーズや主な特徴は次の通りです。
シリーズ | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
Celeron/Pentium | ・価格を抑えたエントリーモデル ・省電力 | ・インターネット閲覧、メールチェック |
Core i 3 | ・コスパ重視 ・Coreシリーズの中の低価格帯モデル | ・インターネットや動画閲覧、文書作成 ・ビデオ通話 |
Core i 5 | ・Coreシリーズの中間モデル | ・マルチタスク可能 ・簡単な画像、動画編集 ・インターネットや動画閲覧 |
Core i 7 | ・重め処理でも十分可能 ・Coreシリーズの上位モデル | ・3Dの映像処理、高画質な動画編集 ・PCゲームを快適にプレイできる |
Core i 9 | ・最新技術を集結した高性能CPU ・Coreシリーズの最上位モデル | ・高画質でゲームを快適にプレイできる ・4Kでの動画編集 |
参考:Intel インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー
AMDもアメリカの半導体メーカーで、CPUのほかにグラフィック用のGPUも製造しています。ミドルレンジ以上の「Ryzen」をメインに展開しています。
Coreシリーズと同等の性能にもかかわらず低価格なことから、急速にシェアを拡大しています。
それぞれのスペックは、Ryzen 3 < Ryzen 5 < Ryzen 7 < Ryzen 9 の順に高くなります。IntelのCPUと比較すると、全体的に価格が安めです。
シリーズや特徴を簡単にまとめると表のようになります。
シリーズ | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
Athlon | ・エントリーモデル | ・インターネットや動画閲覧 |
Ryzen 3 | ・コスパ重視 ・Ryzenシリーズの中ではエントリーモデル ・Core i 5と同等の性能 | ・ゲーミングPC |
Ryzen 5 | ・Ryzenシリーズの中間モデル | ・動画、画像編集 ・ゲーミングPC |
Ryzen 7 | ・Ryzenシリーズの上位モデル ・高性能 ・省電力 | ・ゲーミングPC ・動画編集 |
Ryzen 9 | ・最新技術を集結した高性能CPU ・Ryzenシリーズの最上位モデル | ・最新ゲームもプレイ可能 |
パソコンの用途を決めた後には、用途に合ったCPUの性能について考えましょう。CPUの選び方は、用途や予算に合わせて、CPUの性能を選ぶことが大切です。
予算に合わせて、必要な機能と不要な機能に優先順位を付けて、性能を絞ることも可能です。CPUを選ぶときは、次のポイントをチェックしましょう。
これらを確認して、用途に合ったCPUを選びましょう。
順番に解説します。
CPUの性能はCPUの型番でチェック可能です。AMD、Intelそれぞれの型番を例に挙げて、
簡単にCPUの型番の見方を解説します。
(型番の例)
数字を左から順番に分解すると、次の意味があります。
メーカー名 | AMD/ Ryzen/ 5 /5500/U Intel/ Core i/5 /12400/F | Intel、AMDの2社 |
ブランド名 | AMD/ Ryzen/ 5 /5500/U Intel/ Core i/5 /12400/F | Ryzen、Core i など |
シリーズ名 | AMD/ Ryzen/ 5 /5500/U Intel/ Core i/5 /12400/F | 数字が大きいほど高性能 |
プロセッサーナンバー | AMD/ Ryzen/ 5 /5500/U Intel/ Core i/5 /12400/F | 数字が大きいほど高性能 |
世代 | AMD/ Ryzen/ 5 /5500/U Intel/ Core i/5 /12400/F | 数字が大きいほど新しい |
サフィックス | AMD/ Ryzen/ 5 /5500/U Intel/ Core i/5 /12400/F | 機能や製品カテゴリーを表す |
CPUは基本的にグレードが高く、世代が新しいほど高性能です。
型番の末尾の数字(グレード)が大きいほど、高性能になります。例えば、Core i 3とCore i 5は同じようにミドルレンジモデルですが、Core i 5のほうがスペックは上です。
グレードが高いCPUほどスペックが高く、負荷がかかる作業でもサクサクと快適にこなせます。
CPUはパソコンパーツの中でも、進歩が著しいパーツです。同じシリーズでも、新しい世代になるとおよそ20%程度性能が上がることが多くなります。
CPUは2022年6月現在、Intelは第1~12世代、AMDは第1~4世代で、それぞれ最新世代は、Intelが第12世代、AMDが第4世代となっています。
1~2世代程度前のモデルであればスペックに大きな違いはありません。
しかし、3~4世代以上前になるとスペックが大きく変わるため、古い世代のCPUは選ばないようにしましょう。
CPUの型番の末尾には、アルファベットがついていることがあります。
例えば、Core i7-10700Kの場合の末尾の文字は「K」です。「K」は、サフィックスと呼ばれ、CPUの機能を表します。
サフィックスでわかるのは次の機能です。
サフィックスを確認することで、必要な機能がついたCPUを選べます。
特にノートパソコンの場合は、消費電力がバッテリーの持ちに大きく影響するため、性能かロングバッテリーかを選択する必要があります。
Intel、AMDのサフィックスは、それぞれ表記する文字や意味が異なります。それぞれの主なサフィックスと機能を解説します。
IntelのCPUは、デスクトップ向け、ノートパソコン用のモバイル向けに分かれています。デスクトップ向け、モバイル向けに分けて解説します。
【デスクトップ向けCPU】
サフィックス | 機能 |
---|---|
無印 | 通常版 |
X、XE | ・最上級モデル ・クリエイター向け「Core X」に属する ・オーバークロックできる ・通常よりもコア数が多い ・高性能、高価格 |
K | ・倍率ロックフリーモデル ・オーバークロックできる ・クロック周波数を制御可能 ・CPUに負荷がかかるため上級者向き |
F | ・CPU内蔵グラフィック非搭載(映像出力できない) ・グラフィックボードが必須 |
FK | ・KとFの融合モデル ・倍率ロックフリーモデル ・CPU内蔵グラフィック非搭載 ・グラフィックボードが必須 ・オーバークロックできる |
S | ・省電力モデル ・通常よりも性能が低く発熱や消費電力を抑えている ・通常よりもクロック周波数が落ちる |
T | ・Sよりも性能を低く抑え、省電力にしている ・Sよりもクロック周波数が落ちる |
P | ・CPU内蔵グラフィック非搭載モデル |
【モバイル向けCPU】
サフィックス | 機能 |
---|---|
B | ・ハイエンドモデル |
M | ・モバイル向けモデルで主にノートパソコンで使用 ・デスクトップ版よりも発熱が抑えられ省電力で性能が低め |
U | ・モバイル向け超省電力モデル ・事務作業に最適でバッテリー寿命も長い |
H | ・モバイル向けのハイパフォーマンスモデル ・(オンボードの中では)グラフィック性能が高い ・ゲーミングノートPCによく採用される |
HK | ・HとKの融合モデル ・ややグラフィック性能が高い ・オーバークロックできる |
XやXEは高性能なモデルですが、その分価格も高くなります。
FやFKは、グラフィック機能を搭載していないため、別途グラフィックボードを搭載しなければ、画面に何も映りません。
K、XモデルはCPUクーラーも付属していません。CPUは発熱するパーツなので、CPUクーラーは必須です。
単品で購入する場合は注意が必要です。
AMDにもデスクトップ向け、モバイル向けのCPUがありますが、末尾の英文字や機能は同じです。
サフィックス | 機能 |
---|---|
無印 | 通常版 |
G | ・GPU(グラフィック機能)搭載モデル |
X | ・通常よりもベースクロックが高い上位モデル ・IntelのKモデルとほぼ同等 |
XT | ・Xよりもブーストクロックが高いモデル |
WX | ・最上位モデル ・IntelのXモデルとほぼ同等 |
E | ・省電力モデル ・性能を低く抑え、発熱や消費電力を抑えている ・IntelのSモデルとほぼ同等 |
AMDの場合、G以外ではグラフィック機能を搭載しておらず、グラフィックボードが必須です。AMDのXモデルにも、CPUクーラーが付属していません。
AMDのCPUを単品で購入する場合は注意しましょう。
CPUにはコアと呼ばれる機能が複数搭載されています。コアではCPUの演算処理を行っており、数が多いほど複数の作業を同時に処理できます。
例えば、インターネットで調べものをしながら、Wordで文書を作成し、音楽も聞くといった場合、コアの数が多ければ効率よく作業できます。
スレッド数は、CPUが担当できる仕事の数です。従来、CPUは1つのコアに対して1つの作業しかできませんでした。つまりCPUにまだ余力があったとしても、全てを使用できなかったのです。
しかし、スレッド数が増えることによって、1つのコアで複数の作業ができるようになり、CPUに余力がある場合は使用できるようになりました。
ただし、スレッド数はあくまでも理論コアです。そのため、処理状況によっては速度があまり向上しない場合もあります。
そのため、スレッド数よりもコア数が多い方が、CPUのスペックは高くなります。つまり、1コア2スレッドよりも2コア2スレッドのCPUの方が性能は上になります。
ゲーミングPCなどの場合は、ゲームと同時にどんなことがしたいかを考えるといいでしょう。
例えば、ゲームしかしない場合は4コアで十分ですが、ゲームと一緒に録画やインターネット検索をする場合は6~8コア程度必要です。
さらに詳しくCPUの性能を比較する場合は、次の3つにも注目してみましょう。CPUの性能をより詳しく知ることで、自分にピッタリ合ったCPUを選ぶことができます。
順番に見ていきましょう。
キャッシュメモリは、CPUに内蔵されているメモリのことです。
通常データはメインメモリやHDDなどに保存され、CPUはデータを読み出し処理します。しかし、わざわざメインメモリやHDDからデータを読みだしていると、処理に時間がかかります。
そのため、CPUのキャッシュメモリに、頻繁に取り出すデータを一時的に保存しておきます。データを呼び出す場合は、CPUのメモリから取り出すため、データの処理速度が上がります。
キャッシュメモリが多いほど、メインメモリの負担を減らせますが、メインメモリが高性能であれば、大きな速度の違いはないため、最終的にどちらのCPUにするか迷った場合などの比較材料として確認する程度にしましょう。
クロック周波数は、1秒間に命令を処理できるタイミングの数のことで、単位はGHz(ギガヘルツ)で表されます。
コア数が同じCPUであれば、クロック周波数が高い程処理速度も早くなります。クロック周波数が高いほど高性能であると言えますが、ここ最近はクロック周波数に大きな変化がありません。
そのため、CPUの性能を見るためには、クロック周波数だけでなくコア数や世代が重要です。クロック周波数は、同世代のCPUの比較程度で確認しましょう。
TDPは、CPUの設計上に想定される最大放熱量を表します。基本的に、スペックの高いCPUはTDPも高くなり、発熱・消費電力も高くなります。
CPUは高温になると、パフォーマンスが低下するため冷却が必要になります。
ノートパソコンでは特に、消費電力がバッテリー寿命に大きくかかわるため、性能を低く抑えて省電力性を上げたTDPの低いモデルもあります。
TDPの高いCPUを選ぶ場合は、高温になったCPUを冷却するため、高効率グリスや高性能のCPUクーラーを合わせて検討しましょう。
ここからは、用途に合わせたCPUの選び方を解説します。
【おすすめ:Core i 3~Core i 7、Ryzen 3~Ryzen 7】
オンラインゲーム用にCPUを決めるのであれば、ハイスペックなCPUがおすすめです。
プレイするゲームの種類によって、必要なCPUの性能が異なります。
例えば、「ドラゴンクエストX」などの軽めの3Dゲームや2Dのゲームの場合はCore i 3やRyzen 3程度のスペックでも十分です。
「FF15」などの高画質の3Dゲームをしたい場合は、Core i 7やRyzen 7などのハイスペックなCPUが必要になります。
Core i 9などのハイエンドモデルもありますが、多くのゲームはCore i 7程度のCPUで十分対応できることが多いです。
プレイしたいゲームがある場合は、ゲームの推奨スペックを確認し、それ以上のCPUを選びましょう。
【おすすめ:Core i 3~Core i 5、Ryzen 3~Ryzen 5】
データ入力や文書作成など、一般的な事務処理程度であれば、Core i 3程度のスペックで十分です。
しかし、Officeソフトと一緒に他のアプリも同時に使用したい、zoomなどの機能も使いたいのであれば、Core i 35程度のスペックがあれば、問題なく使用できます。
さらに予算が許す場合はCore i 7を購入すれば、サクサクと快適に動作でき、画像編集などの用途が増えても問題ありません。
【おすすめ:Core i 5~、Ryzen 5~、最新モデル】
動画編集用にCPUを選ぶのであれば、Core i 5、Ryzen 5以上のスペックで、最新世代のCPUがおすすめです。
Core i 3以下スペックのCPUを選ぶと、作業中にフリーズするなどまともに作業できない可能性があります。
また世代が古いCPUを選ぶと、新しい動画編集ソフトが正しく動作しないこともあります。
最新世代のCore i 7であれば、高画質の4K動画の編集でも問題なく行えます。ハイエンドのCore i 9もありますが、初心者には扱いづらいため、Core i 5、Core i 7程度のスペックがおすすめです。
【おすすめ:Core i 5~Core i 9、Ryzen 5~Ryzen 9】
プログラミングには基本的に高いスペックは必要ありませんが、Core i 5程度のスペックは必要です。予算がある場合は、Core i 7を購入すると安心でしょう。
世代も新しいものがおすすめです。Ryzenの場合は、「Ryzen 3 3300U」以上のものを目安にしましょう。
【おすすめ:Core i 3~、Ryzen 3~】
インターネットや動画閲覧するだけのライトユーザーであれば、Core i 3程度のスペックで十分です。
ノートパソコンなどの場合は、省電力モデルを選択すればバッテリー寿命も長くなります。廉価モデルのCeleronやPentiumでも問題ありませんが、将来別の用途で使用したい場合に、スペック不足になる場合もあります。
パソコンは購入してすぐは、快適に使用できていても、アプリやソフト、データが増えるうちに、データ処理が増え、CPUの性能が足りなくなります。
CPUを交換すれば、再び快適にパソコンを使えるようになるかもしれません。
しかし、CPU交換はある程度の知識や作業時間が必要です。さらにCPU交換には次の注意点もあります。
まず、自分でCPUを交換すると、メーカー保証の対象外になります。CPUを購入し交換して失敗してもメーカーの保証で修理することはできません。
また、基本的にノートパソコンの場合は、CPUを交換できません。ノートパソコンは、薄型・小型化が進んでおり、基盤にCPUが半田付けされていることが多いため、交換できません。
またIntelのCPUをAMDのCPUに交換するなど、メーカーを変更することもできません。CPUのメーカーを変更する場合は、マザーボードごと交換する必要があります。
CPU交換は手間も時間もかかるため、パソコンのスペック不足を感じた場合は、パソコンの買い替えがおすすめです。
パソコンを買い替えた場合は、古いパソコンの処分が必要です。
パソコン処分.comなら、事前の申し込みは不要で、いつでもパソコンを処分できます。
24時間365日、いつでもパソコンを箱に詰めて配送するだけで処分にかかる費用や送料は無料。データ消去も無料のため、面倒な作業は一切ありません。
CPUは、パソコンの頭脳とも言える重要なパーツで、パソコンの性能を決めるパーツです。
CPU選びは重要なだけに迷ってしまいますが、用途や予算を決めて、必要な性能を考慮することで選びやすくなります。
CPUの選び方で大切なことは、CPUのグレードや世代です。基本的に数が大きいほど、高性能ですが、価格も高くなります。
CPUの性能は、型番で確認できます。型番からCPUの世代やスペック、機能を見極めて必要なCPUを選びましょう。必要な機能を絞ることで、予算内に抑えることも可能です。
パソコンのスペック不足を感じる場合は、CPUを交換することで改善する可能性があります。CPU交換は、時間や手間がかかり知識も必要になるため、パソコンごと買い替えがおすすめです。
古いパソコンの処分は、無料で処分できるパソコン処分.comを利用しましょう。
マザーボードは、パソコンの中でも重要なパーツです。
マザーボードはパソコンを自作する際、他の部品を装着するための土台となるパーツであり最初に選ぶパーツでもあります。
マザーボードの性能はパソコンの拡張性や将来性を左右しますが、価格や性能はさまざまのため、目的や用途によって選ぶ必要があります。
そこでこの記事では初心者にもわかりやすく、マザーボードの選び方を解説します。
【この記事でわかること】
マザーボードとはメインボードとも呼ばれ、パソコンで使用されるパーツを構成するために必要となるメインの電子回路基盤です。
CPUやメモリ、ハードディスク、電源、モニターなどは全てマザーボードに接続されており、それぞれのパーツの橋渡しの役割をします。
マザーボードがなければ、パソコンは正常に動作しないためパソコンの土台とも言えます。どれを使用してもいいというわけではなく、他のパーツに対応しているものを選ぶ必要があります。
そのため、CPUやPCケースなどをあらかじめ決定しマザーボードを選ぶのがおすすめです。
マザーボードの性能は、パソコンの性能に直結します。また、マザーボードによって取り付けられるメモリの数やグラフィックボード、HDMIなど拡張スロットに挿すパーツの個数も決まるため拡張性、将来性にも大きくかかわります。
選択肢の幅が広いため、用途や予算に合わせて慎重に選びましょう。
マザーボードに関しては、下記記事でも詳しく解説しています。
パソコンの性能に大きく影響するマザーボード。
一度取り付けると交換には手間がかかるため、慎重に選ぶ必要があります。
ここからは、マザーボードの選び方を解説します。
マザーボードを選ぶ時にチェックするのは以下の点です。
この中でも特に重要になるのが、CPUとチップセット、フォームファクタ、パーツの対応です。
順番に解説します。
最初に使いたいCPUを選ぶと、マザーボードが選びやすくなります。
使いたいCPUに対応するチップセットを搭載するマザーボードを選ぶことで、ソケット形状も合い、問題なく装着できます。
CPUはIntel製、AMD製のものがあり、対応するチップセットもIntelならIntel製、AMDならAMD製のものを選ぶ必要があります。
例えば、IntelのLGAソケットはマザーボードのソケット側にピンがあり、CPU側に接点があります。AMDのソケットはCPUにピンがあり、マザーボードにはCPUを差し込む穴が開いています。
このようにIntelとAMDではまったく形状が異なり、CPUソケットの規格が合わなければCPUを挿し込むことはできません。
マザーボードのCPUソケットによっては、取り付けできない世代のCPUもあります。マザーボードのメーカーのホームページには、取り付けできるCPUが記載されているため、事前に確認しましょう。
選ぶCPUによって対応するチップセットも異なります。まずはCPUを決めて、対応するチップセットを選びましょう。
パソコンのCPUに関しては、下記記事でも詳しく紹介しています。
パソコンのCPUとは?性能や種類、見方をわかりやすく解説>>
チップセットはマザーボードの性能を決める重要なパーツです。単体のパーツではなく、CPUと一体化、またはマザーボードの集積回路の一部であり、チップセットだけを交換することはできません。
チップセットは、CPUで処理したデータをメモリやグラフィックボードなどの各パーツへ送る、各パーツを管理するなどパーツ間の橋渡しの役割があり、ブリッジと呼ばれることもあります。
選ぶチップセットによって、オーバークロックや使用できるポート数などが異なるためパソコンの機能性や拡張性も大きく変わります。
選んだCPUがCPUソケットに対応していても、チップセットに対応したCPUでないと正常に動作しないためチップセットのチェックも忘れないようにしましょう。
CPUメーカーのAMD社とIntel社がそれぞれのCPUに対応するチップセットを販売しており、IntelのCPUならIntelのチップセット、AMDのCPUならAMDのチップセットをそれぞれ搭載したマザーボードを選びます。
チップセットには、グレードや世代があるためIntel、AMDの型番で確認しましょう。どれがいいのか迷った場合は、グレードの高いチップセットを選ぶと失敗も少なくおすすめです。
Intel製品は「Z」で始まるものが最上位で、CPUやメモリのオーバークロックも可能です。Intel「Z690」の場合、型番は次の意味となります。
グレード | Z |
世代 | 6 |
グレード | 9 |
共通 | 0 |
下記のIntelサイトでは、チップセットから対応する製品を確認可能です。
AMD製品の場合は、「X」から始まるものが最上位です。世代が新しいほど規格が更新され、新しいCPUとマザーボードを購入する場合は、最新の規格を組み合わせるようにしましょう。
AMDもIntel同様に型番で世代やグレードを確認できます。AMD「X570」の場合の型番の意味は次の通りです。
グレード | X |
世代 | 5 |
グレード | 7 |
共通 | 0 |
AMDのサイトでも、チップセットに対応する製品を確認できます。
使いたいCPUに対応したチップセットを選びましょう。
マザーボードは一般的に、次の4種類の大きさがあり、Extended ATX>ATX>microATX>Mini-ITXの順に大きくなります。PCケースに対応したサイズを選ばなければ、マザーボードが入らずパソコンを組み立てられません。
大きいサイズのPCケースにサイズの小さいmicroATXのマザーボードを入れることは可能ですが、コンパクトなPCケースにサイズの大きなExtended ATXのマザーボードを入れることはできません。
サイズが小さいほど接続できる端子の数が少なく、拡張性に欠けます。サイズが小さいものは価格も割高になるため、コンパクトパソコンを希望しないのであれば、最もメジャーなATXサイズがおすすめです。
下記の表にそれぞれの大きさや特徴、適したパソコンをまとめたので参考にしてください。
サイズ | 適したPC | 特徴 | |
---|---|---|---|
Extended ATX | 305×330㎜ | ・ミドルタワーPC | ・ATXの横幅を広げ機能性と拡張性を高めた大型フォームファクタ ・大型のPCケースが必要 |
ATX | 305×244㎜ | ・ミドルタワーPC・フルタワーPC | ・接続端子の種類が多く拡張性が高い ・最も標準的なサイズのフォームファクタ ・価格はリーズナブル ・コンパクトサイズのPCケースには入らない |
microATX | 244×244㎜ | ・ミニタワーPC・ミドルタワーPC | ・ATXよりも一回り小さい ・ATXに比べると接続端子の数がやや少ない |
Mini-ITX | 170×170㎜ | ・小型PC | ・microATXよりもさらに一回り小さい ・価格が高め ・拡張性が低い ・スペックを求める人や初心者には不向き |
メモリスロットとは、メモリを挿すスペースのことで、スロットの数でメモリを挿せる数が決まり、挿せる数が多いほどスペックが上がります。
メモリスロットには対応メモリ規格、搭載できるメモリ最大容量、対応チャネルなどがあります。
一般的なマザーボードは、メモリスロットは2~4つ、ハイスペックなものには8つのメモリスロットがあることが多いです。
4スロットであれば空いているスロットに増設もできますが、2スロットの場合、将来的にメモリを増設する際にはマザーボードを交換しなければいけません。
メモリスロットだけでなく、メモリクロックも要チェックです。現在の主流はDDR4のため、それに対応したマザーボードを選ぶのがおすすめです。
パソコンを使用する用途が決まっている場合は、用途からマザーボードを選ぶのもいいでしょう。
用途でマザーボードを選ぶ場合は、機能や拡張スロットをチェックしましょう。
パソコンにかかる負荷も高いため、ハイエンドモデルのマザーボードがおすすめです。ハイエンドモデルは、価格も高くなりますが、処理速度が大幅に向上する機能があります。
また機能を高めるために、CPUのオーバークロック機能もチェックしましょう。
ただしマザーボードにかかる負荷が高い分、温度が上昇しパフォーマンスが悪くなる事があります。動作の安定性を高めるためには、ヒートシンクやサーマルパッド、冷却ファンなどの冷却性能を高めたマザーボードを選びましょう。
ミドルレンジ、ローエンドモデルのマザーボードで問題なく使用できます。
文書作成やネットサーフィンではパソコンにかかる負荷も少ないため、一般的なマザーボードを選びましょう。
費用を抑えてパソコンを自作したい場合はローエンドモデル、パフォーマンスもいいものが欲しい場合はミドルレンジを選びましょう。
インターフェースとは周辺機器を接続するための接続端子です。
インターフェースが多い場合、パソコンの拡張性も高くなります。拡張性が高い方が、将来的にパソコンの機能を拡張したい場合マザーボードを交換する必要がありません。
光学ドライブやHDD・SSDなどをマザーボードに認識させるための接続端子です。一般的なマザーボードには4~6個あります。
SATAと呼ばれる接続規格は、SATA1→SATA2→SATA3と規格が新しくなるにつれて転送速度が速くなります。SATAは大容量のデータのやり取りも快適ですが価格が高い傾向があります。
PCI Expressもグラフィックボードやサウンドボード、TVチューナーなどの取り付けに使用します。価格を抑えたい場合は、SATAよりもPCI Expressを選びましょう。
PCI Expressには×16、×8、×4、×1があり、ゲームや動画編集をする場合はグラフィック性能が高いPCI Express×16がおすすめです。
USBやHDMIなど、キーボードやマウス、モニターなど使う予定の物に対応した端子があることを確認しましょう。
マザーボードの価格帯は、約1~7万円と幅広くなっています。マザーボードは価格で選ぶべきなのか迷う場合もあります。
マザーボードの価格は、拡張性や構成するパーツによって変わります。
価格の高いマザーボードほど、Wi-Fiアンテナが搭載されていたり、USBポート、PCIレーン数が増え、拡張性も高くなります。
また、電圧を調整するVRM(電源回路)やコンデンサの質にも価格差が現れやすくなります。
ハイエンドなマザーボードになると、VRMフェーズが増え品質も上がります。
オーバークロックする場合、VRMフェーズの質がよく数も多いと発熱を抑えられます。強い電圧もかかるため、耐久性のある安定したコンデンサも必要になります。
ハイエンドなCPUをパワフルに使用したい場合は、高出力、高耐久のVRMを搭載したマザーボードを選ぶといいでしょう。
ただし、オーバークロックする予定がない場合は、VRMフェーズやコンデンサの数や品質をあまり気にする必要はありません。
冷却性能も価格差が出やすく、エントリーモデルのマザーボードは省かれている場合もあり、高価格のマザーボードほど冷却性能が高くなります。
パーツが高温になるとフリーズしたり、電源が落ちたりと不具合の原因にもなります。パーツの寿命にも影響するため、パソコンに負荷がかかるような作業をする場合は、冷却性能の高いマザーボードがおすすめです。
以上のようにマザーボードの価格差は、パーツ構成にもよります。まずは、必要な機能を整理し、優先順位をつけて不要な機能を落とすなどすると、予算に応じてマザーボードを選べます。
必要な機能の優先順位をつけることで低価格のマザーボードでも、十分満足できる場合もあります。
最後にマザーボードの主なメーカー4つとそれぞれおすすめのマザーボードのを紹介します。
マザーボード選びの参考にしてください。
ASUSは台湾のメーカーで、世界トップクラスのシェアを誇っています。
マザーボードの種類も豊富で、初心者から上級者まで愛用者が多いことも特徴です。
価格は高めですが安定感があり、マザーボード選びで迷ったらASUSを選べば間違いありません。
PRIME B660M-A D4:価格14,980円~
Intel B660チップセットを搭載したmicro ATXマザーボードです。メモリスロットはDDR4規格に対応しており、基本的な機能も充実しています。コスパ重視で最低限のPCを構築したい方におすすめです。
ROG STRIX B660-I GAMING WIFI:価格28,051円~
Intel B660チップセットを搭載したMini-ITXマザーボードです。メモリスロットは最新の規格であるDDR5に対応しています。Wi-Fi6に対応するなど機能面でも充実しており、コストを抑えて最新のDDR5のメモリを使用したい方におすすめです。
MSIは台湾のメーカーです。ハイスペックなパソコンなども製造、販売しており、ゲーマーの愛用者が多いことも特徴です。
一般向けよりもハイスペックな商品の取り扱いが多く、高性能なパソコンを自作したい方におすすめです。
MAG Z590 TORPEDO:12,980円~
MSIのコスパに優れたモデルMAGシリーズは、武器をイメージしたパッケージで、MAG Z590 TORPEDOは魚雷をイメージしたデザインです。
電源回路は14+2+1フェーズという構成で、通常のマザーボードのエントリークラスとは異なり、より高い安定性を求めたゲーミングエントリー仕様となっています。
少しでもコストを抑えたいゲーミングPC初心者におすすめです。
MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4:35,256円~
Z690チップセットを搭載したATXエントリーゲーミングマザーボード(ソケットLGA1700)です。
Intel第12世代のCPU、メモリDDR4に対応、Wi-Fi6を搭載した、最新の機能がつまったコスパの良いマザーボードです。拡張性や将来性の高いマザーボードを選びたい方におすすめです。
台湾の老舗メーカーのGIGABYTE。
マザーボードだけでなく、PCケースも製造しています。シンプルでバランスがよくコスパのいい商品が多いことでも有名です。
自作PC初心者から中級者まで人気のあるメーカーです。
B550 AORUS ELITE V2 [Rev.1.0]:14,973円~
AMDのB550のチップセットを搭載し、メモリDDR4に対応したATXのマザーボードです。
大型のヒートシンクを搭載し、安定性も高くなっています。コスパの良いゲーミングマザーボードを使いたい方におすすめです。
B660I AORUS PRO DDR4 [Rev.1.x]:27,219円~
Intel B660のチップセットを搭載し、メモリDDR4に対応したMini-ITXのマザーボードです。
本格的な大型ヒートシンクが搭載されており、Wi-Fi6にも対応し安定性もあります。小型のゲーミングPCを自作したい方におすすめです。
ASRockは、ASUSの子会社として誕生したマザーボードメーカーです。
一般的なマザーボードだけでなく、独自のマザーボードの取り扱いもあり、抑えられた価格も魅力です。
なるべくコストをかけたくない方や個性的なパソコンを作りたい方におすすめです。
H610M-HDV/M.2:10,819円~
Intel H610のチップセットを搭載し、メモリDDR4に対応したMicroATXマザーボードです。
オーバークロックには非対応、Wi-Fi6にも対応していません。エントリーモデルのため、第12世代のCore i シリーズのCPUをなるべく安く利用したい方におすすめです。
B660M Pro RS:17,930円~
Intel B660のチップセットを搭載し、メモリDDR4に対応したMicroATXマザーボードです。RSは自動車競技をイメージしたデザインになっています。
電源構成は、Core i 9などのハイスペックなCPUを使用する場合は少し不安がある構成ですが、通常使用には問題ありません。ただしCPUのオーバークロックには対応していません。価格が安く、ある程度の機能を求める方にはおすすめです。
マザーボードは、パソコンの性能や拡張性、将来性を決める重要なパーツです。全てのパーツが接続される、パソコンの土台となるパーツでマザーボードがなければパソコンは動作しません。
マザーボードの選び方は、まず使いたいCPUを決定するのがおすすめです。CPUにはIntel製、AMD製があり、それぞれ対応するチップセットも販売されているため、対応するチップセットを搭載したマザーボードを選びましょう。
マザーボードの選び方は、パソコンの用途を考えることも大切です。
用途によって必要な機能や拡張性の優先順位をつけることで、価格を抑えて必要な機能だけを搭載したマザーボードを選ぶことも可能です。
マザーボードの交換は手間がかかり知識も必要なため、パソコンごとの買い替えもおすすめです。
パソコンを買い替える場合は、古いパソコンの処分が必要です。パソコンの処分方法は、さまざまありますが、手間をかけず無料でパソコンを処分したいならパソコン処分.comの利用がおすすめです。
事前の連絡は一切不要で、処分したいときにいつでも段ボール箱にパソコンを詰めて送るだけで処分できます。
パソコン内のデータも無料で処分可能のため、事前準備も不要です。
自作パソコンも処分可能のため、古いパソコンを処分する場合はパソコン処分.comの利用を検討してみてください。