マザーボードは、パソコンの内部パーツの中でも最も大きなパーツで、グラフィックボードやCPU、メモリなどを取り付ける電子回路基板です。
パソコンがフリーズする、電源が落ちるなどの不具合は、マザーボードの故障が原因のこともあり、交換することで改善することもあります。
マザーボードは、パソコンの土台とも言える重要なパーツ。価格やスペックの幅も広く、マザーボードによってパソコンの性能も左右されるため、慎重に選ぶ必要があります。
この記事では、パソコンの性能を左右するマザーボードについて理解を深めるため、役割などをわかりやすく解説します。
パソコンのマザーボードを詳しく知りたい方は、参考にしてください。
【この記事でわかること】
マザーボードは、どんなパソコンにも搭載されているパソコンの土台とも言えるパーツで、多くのパーツが接続されている電子回路基板です。
マザーボードの呼び方はさまざまで、マザボ、MB、システムボード、メインボードなどと呼ばれることもあります。
マザーボードはそれぞれ搭載できるCPUやメモリが異なり、価格や拡張性などの性能に違いがあります。
自作PCを組み立てる場合は、マザーボードに必要なパーツを取り付け、さまざまな機能を追加していきます。
マザーボードが故障するとパソコンは正常に動作しなくなり、マザーボードの交換やパソコンの買い替えが必要です。
パソコンの土台となるマザーボードには、次の役割があります。
それぞれ、詳しく解説していきます。
マザーボードには、電源やCPU、メモリ、ストレージ、マウス、キーボードなどのパソコンのパーツがすべて繋がっています。
それらのパーツはすべて、マザーボードを介してデータのやり取りを行います。例えば、キーボードで入力した文字は、マザーボードを介してチップセットに送られます。
チップセットはそのデータをCPUに送り、再びマザーボードを介してディスプレイに送られ、文字が表示されます。
このように、全てのデータはマザーボードを介しているため、マザーボードがなければパソコンは正常に動作しません。
パソコン内部は多くのパーツで構成されており、パーツごとに役割や機能が異なります。
そのため、1つのパーツで統制を取る必要があり、その統制の役割をするのがマザーボードです。
マザーボードには、電源やCPU、メモリ、マウス、キーボード、プリンターなどの周辺機器が接続されており、各部品への電源の供給や、各部品を管理しています。
これらの管理は、マザーボードに搭載されたBIOSによって行います。BIOSはOSが起動する前に、CPUやマウス、キーボードなどを管理、統制します。
マザーボードのBIOSに不具合が起こると、パソコンは正常に起動しなくなります。
マザーボードには、多くのパーツが使用されています。それぞれの名称や役割を見ていきましょう。
マザーボードの中央付近についている、CPUを搭載するためのソケットで、このソケット部分にパソコンのCPUを取り付けます。
マザーボードのCPUソケットとは、CPUの型のことでソケットに合うCPUを取り付ける必要があります。
そのためマザーボードを取り付ける場合は、CPUのソケット形状の確認が必要です。CPUは、Intel製、AMD制のものがあり、Intel製のCPUにはIntel製のソケット、AMD製のCPUにはAMDのソケットに合わせます。
マザーボードに接続されている、すべてのパーツに電源を供給するためのコネクタです。
マザーボードの電源コネクタにケーブルを接続することで、パソコン全体に電力を供給できます。通常マザーボードの電源コネクタは24ピンが使われています。
旧式のマザーボードでは、20ピンが主流であったため、旧式にも対応できるように20+4ピンと分岐している電源コネクタもあります。
メモリを取り付けるためのスロットです。マザーボードによって、取り付けできるメモリの種類や、数が決まっています。
現在、多くのメモリに使用されている規格は「DDR SDRAM」です。この規格がマザーボードとメモリで一致しないと、パソコンは動作しません。
マザーボードには搭載できる最大メモリ容量も決まっています。例えば、メモリ最大容量が32GBまでのマザーボードには64GBのメモリを搭載できません。
機能を拡張するための電子基板(拡張カード)を差し込むための接続端子です。
拡張カードにはグラフィックやサウンドなどの特定の機能を持ったICチップが搭載されており、拡張スロットに差し込むことでパソコンの機能の追加や増強ができます。
かつては拡張スロットの数は、パソコンの性能や機能を左右していましたが、現在ではチップセットにほどんどの機能が備わっていることから、特殊な機能などが必要でない限り使用することが少なくなりました。
SATAポートは、パソコンにストレージや光学ドライブを接続するためのインターフェースで、搭載されている数は、マザーボードによって異なります。
転送速度の違いによりSATAⅡやSATAⅢがあり、現在の標準はSATAⅢです。転送速度はモデルによって異なり、中には高速データ転送に対応したものもあります。
マザーボードには、さまざまな周辺機器を接続できます。
LAN、USB、オーディオ、ディスプレイなどの基本的なインターフェースは、数や種類は異なりますが、基本的にほとんどのマザーボードに搭載されています。
ただしグラフィック機能を内蔵していないCPUと組み合わせて使うマザーボードには、ディスプレイ端子が搭載されていないことがあります。
マザーボードにはチップセットと呼ばれる集積回路が組み込まれています。取り付けたCPUやメモリで処理したデータをパソコン内のパーツに送り、管理する役割があります。
チップセットを開発、製造しているのはIntelとAMDの2つのメーカーです。取り付けたCPUがIntelならIntel、AMDならAMDのマザーボードが必要です。
またメモリもCPU同様に、チップセットの種類によって対応するクロック数や規格が異なります。
CPUやメモリに応じて、対応するチップセットが搭載されたマザーボードを選びましょう。
チップセットには性能や機能、拡張性に違いがあり、チップセットによってRAIDやオーバークロック、SATAの数、スロットの最大速度などが異なります。
チップセットの性能がパソコンの性能に直結するため、マザーボードのチップセットの確認は重要です。
【オーバークロックについて】
本来のクロック数を上回る周波数でマザーボードを動かすことをオーバークロックと言います。本来のパワー以上で動かすため、本来よりも上の性能を引き出せます。
しかし、オーバークロックは発熱量が上がり、パーツの寿命を縮める可能性があります。保証の対象外にもなることから、無理なオーバークロックはひかえましょう。
マザーボードには、ボタン電池があります。このボタン電池の電力によって、BIOSに設定した設定項目などが保存されます。
BIOSの設定情報などは常に通電している状態でないと、データを保持できません。そのため、常に電力を供給するためにボタン電池が必要になります。
ボタン電池はパソコン内の時計機能を保持する役割もあり、パソコンの電源を切っても時計が狂わないのは、ボタン電池があるためです。
ちなみにボタン電池の寿命は約3年程度と言われています。
マザーボードのCPUの周りには、コンデンサが配置されています。コンデンサは、パソコン内に安定して電力を供給する役割があります。
以前のマザーボードでは、コンデンサ内に電解液と呼ばれる液体が入った物が使用されていましたが、高温に弱いなどのデメリットがありました。
現在では、高温や高周波数にも比較的強い固体コンデンサが使用されることが多くなりました。
マザーボードは、多くのメーカーが製造しています。
ここでは、おすすめのマザーボードメーカーをその特徴とともに、5つ紹介します。
マザーボード選びの参考にしてください。
台湾にあるメーカーで、パソコン本体やパソコンパーツ、スマートフォン、タブレットなどの取り扱いをしています。
マザーボードメーカーとしては、世界でもトップクラスのシェア率を誇ります。マザーボードの種類や機能が豊富で、拡張性や汎用性も高く、初心者から上級者まで愛用している人も多いです。
信頼性も高く、とりあえずASUSのマザーボードを購入しておけば安心と言われるほどです。
日本語マニュアルが添付され、BIOSの設定も日本語に翻訳されており、初心者でも安心して使用できます。
価格は他よりも高めですが、安定感があるため、マザーボードのメーカー選びで迷ったらASUSを選ぶのもおすすめです。
台湾のメーカーで、パソコン周辺機器を製造しています。マザーボードの種類が豊富で、シンプルでバランスが良いコスパのいい商品が多いことも特徴です。
最近ではゲーミング向けのマザーボードにも力を入れており、ますます注目のメーカーです。日本語マニュアルのあるため初心者でも安心です。
オーバークロック機能を搭載したモデルも多く安価のため、コスパ重視で選ぶならGIGABYTEを検討してみましょう。
台湾のメーカーで、マザーボードの製造を中心に行っています。エントリーモデルからミドルレンジまで、幅広いラインナップが特徴です。
一般的なマザーボードから、他のメーカーにはないような独自のマザーボードの取り扱いもあり、目的の機能がある場合は検討しましょう。
日本語マニュアルがなくわかりにくいため、初心者は取り扱いに苦労する場合もありますが、価格が抑えめのため、できるだけコストをかけずにパソコンを自作したい人におすすめです。
台湾のメーカーで、パソコン本体やパソコン周辺機器まで製造、販売を行っています。パソコンパーツの製造メーカーとしては、トップクラスの知名度を誇り、赤色がイメージカラーとして使われています。
オーバークロックの際に挙げられることも多く、コアなユーザーからの支持も高くなっています。
ハイスペックパソコンが得意で、ゲーマーの愛用者が多いことも特徴。e-スポーツにも力を入れており、プロゲーミングチームとスポンサー契約も結んでいます。
一般向けよりは、ハイスペックな商品を多く取り扱っており、高性能なパソコンを自作したい場合におすすめです。
アメリカのパソコン周辺機器メーカーで、ハイエンドやサーバー向けのマザーボードを多く取り扱っており、一般的には目にする機会は少ないかもしれません。
基本的には業務用の販売をしているため、品質や安定感は問題ありません。
マザーボードは、寿命や高温、ホコリや湿気、物理的な破損などで故障することがあります。マザーボードが故障すると次のような症状が現れます。
これらの症状が現れた場合は、一旦パソコンの使用を中止し、次に紹介する対処法を試してみましょう。
ただし、上記の症状はマザーボードの故障以外でも現れる場合もあります。
マザーボードの故障を特定するためには、最小構成で起動してみる、パソコンのケースを開けてマザーボードを確認するなどの方法があります。
マザーボードを目視して、コンデンサの液漏れや膨らみなどがある場合は、故障している可能性が高くなります。
マザーボードが故障した場合は、マザーボードの交換やパソコンの買い替えが必要です。
マザーボードが故障したパソコンを買い替える場合は、古いパソコンの処分が必要です。
パソコンは小型家電リサイクル法によって、リサイクルすることが義務付けられており、簡単に処分できません。
特に自作パソコンなどは、パソコンメーカーでリサイクルを依頼できないため、有料で処分することになります。
ここでは、古いパソコンのおすすめ処分方法を3つ紹介します。
地方自治体では、パソコンの回収を行っている自治体もあります。
パソコン回収ボックスを設置している自治体では、専用の回収ボックスに入れるだけでパソコンを処分できます。
データ消去は自己責任のため、処分前にはパソコン内のデータを完全に消去しましょう。ボックス回収の場合、ボックスに入らないパソコンは処分できません。
環境省のサイトでは、自治体ごとのパソコンの回収方法を確認できます。
中古買取店に売却するなどの方法もあります。
メーカー製のパソコンはスムーズに売却可能ですが、自作パソコンの場合は、売却できない場合もあります。
売却できないパソコンの場合は、不用品回収業者で処分できます。回収には費用がかかりますが、自宅まで回収に来てくれる業者もあります。
パソコン処分.comでは、自作パソコンや古いパソコンでも無料で処分できます。事前の連絡も不要で、不要になったパソコンを送るだけで処分できます。
データ消去も無料のため、パソコン内のデータ消去が難しい方にもおすすめの処分方法です。
マザーボードはパソコンの土台となるパーツです。
CPUやグラフィックボード、マウス、キーボードなどを取り付けるための基盤で、パソコン内の各パーツを制御、管理する役割があります。
マザーボードには大きさや性能に違いがあり、マザーボードの性能がパソコンの性能を左右します。
マザーボードが故障するとパソコンは動作しなくなるため、マザーボードの交換やパソコンの買い替えが必要です。
古いパソコンの処分には、パソコン処分.comの利用がおすすめです。事前に連絡も不要でパソコンを送るだけ、配送料やデータ消去も完全無料。手間をかけずパソコンを処分したい方には最適な方法です。
パソコンを購入したいと思ったときに、「このソフトはいらないな」「もう少しスペックの高いCPUが欲しい」など、自分の要望に合ったパソコンが見つからなくて困った経験はありませんか?
自分の好みにピッタリ合ったパーツやソフトを、自由にカスタマイズできるのがBTOパソコンです。BTOパソコンであれば、もう少しスペックが欲しいなどの細かい要望も自由にかなえることができます。
この記事では、BTOパソコンの特徴やメリット・デメリット、BTOパソコンのおすすめメーカーを解説します。
BTOパソコンに興味がある方は参考にしてください。
【この記事でわかること】
BTOパソコンとは、「Build To Order」の頭文字をとった略称で、受注生産のパソコンを意味しています。
完成品のパソコンとは異なり、注文を受けてからパーツを組み合わせて製造します。CPUやメモリ、グラフィックボードなどを自由に選んで注文できるため、好みに合わせたパソコンを注文できます。
BTOパソコンは、自由度が高くコスパに優れていることも特徴です。
例えば、ゲーミングPCは一般的なパソコンよりも高性能なグラフィックボードの搭載など、高いスペックが求められます。
グラフィックボードは高価なパーツのためゲーミングPCは高価になりがちですが、BTOパソコンであれば必要最低限のパーツを選択できるため価格を抑えることも可能です。
このようにBTOパソコンは、必要なスペックやパーツに絞ってオーダーできるため、高性能なパソコンを安価で購入できることもメリットです。
ゲーミングPCに関しては下記記事でも詳しく紹介しています。
ゲーミングPCとは?一般的なPCとの違いや必要性を初心者向けに解説>>
自作パソコンとは、自分でパーツを購入し自分で組み立てるパソコンです。
自作パソコンのメリットは、自分が欲しい性能のパソコンを安価で作れること。パーツの購入費用だけで工賃がかからないため、費用もBTOパソコンよりも安くなります。
デメリットは、パソコンを1から組むため、パソコンに関する高い知識が必要なことです。またパソコンをうまく組み上げたとしても、パーツ間の相性が悪いとうまく動作しないこともよくあります。
パソコンの初期設定に関しても、BIOS設定やアプリケーションのインストールなど、パソコンに関する知識がなければ難しいものになります。
メーカー製のパソコンとは富士通、パナソニック、NEC、dynabookなどのような大手メーカーによって製造、販売されているパソコンです。
決まったモデルをそのまま購入するため、自由にカスタマイズすることはできません。パソコンケースやキーボードなどは、メーカーのオリジナルパーツを使っていることが多いです。
また不要なソフトが最初からインストールされており、スペックに対して価格も高めです。
ただし、大手メーカーのパソコンは小型化や軽量化にこだわっており、スペックよりも薄型で軽量のノートパソコンがほしい場合はメーカー製のパソコンがおすすめです。
BTOパソコンは、好きなパーツを選び自分好みのパソコンをカスタマイズできることが特徴です。カスタマイズできるパーツはショップによって異なりますが、次のようなパーツがあります。
ダウングレードしても割引になることは少ないため、ダウングレードを検討する場合は下位モデルを選ぶ方が良いでしょう。
BTOパソコンは、パソコンの基本ソフトウェアであるOSを選択できます。Windows10やWindows10 pro、Windows11などから選択できます。
Microsoft OfficeはWordやExcel、PowerPointなど、レポート作成やプレゼン資料などの作成ツールとして人気のソフトです。
BTOパソコンでは、購入時にMicrosoft Officeを追加できます。「Personal」、「Home & Business」、「Professional」の個人向け、法人向けなどを自由に選択できます。
BTOパソコンと同時購入する場合は、パソコンにインストールされた状態で届き、セットアップ画面でライセンス認証するだけで使用開始できるようになります。
CPUはパソコンの頭脳ともいえるパーツで、演算や制御を行う重要なパーツです。CPUのスペックがパソコンのスペックを左右するため、慎重に選ぶ必要があります。
コア数やスレッド数、クロック周波数が高い数値のCPUを選べば処理スピードが上がり、映像処理や動画編集などの重い作業も快適になります。
特に動画配信をしたい場合は、「Core i 9」などのハイスペックなCPUがおすすめです。ハイスペックなCPUであれば、動画のエンコードが高速で処理できます。
CPUに関しては、下記記事でも詳しく紹介しています。
パソコンのCPUとは?性能や種類、見方をわかりやすく解説>>
メモリはデータ処理をする際の作業スペースです。メモリ容量が大きいほど複数のタスクを同時に処理するスピードが上がります。
BTOパソコンでは、メモリ容量を自由に選択できます。
インターネットの閲覧や動画視聴、資料作成など簡単な作業だけが用途の場合は8GB程度のメモリがあれば十分ですが、動画編集や映像処理など重い作業の予定がある場合や推奨メモリが大きいゲームをプレイしたい場合は、16GB以上のメモリを搭載しましょう。
パソコンのストレージは、パソコンのデータを保存する場所です。
最近はハードディスクよりもデータの読み書きが高速なSSDが一般的でパソコンやアプリケーションの起動を素早くしたい人におすすめです。
特に動画編集をしたい場合は、4TB以上の大容量のハードディスクの選択がおすすめです。静音性能にこだわりたい場合は、ハードディスクよりも音の静かなSSDを選択しましょう。
グラフィックボードは、映像処理のためのGPUを搭載したパーツで高画質の画像を快適に楽しむために必要です。
CPUにもオンボードグラフィックと呼ばれる基本的な映像を処理する機能が搭載されているため、一般的なパソコンには搭載されていないこともあります。
高画質の3Dゲームや動画編集などをする目的であれば、高性能なグラフィックボードが必要です。
ただしグラフィックボードはハイスペックなものほど高額です。パーツの中でも高額なので、必要に応じてスペックを選びましょう。
グラフィックボードに関しては下記記事でも詳しく紹介しています。
パソコンのグラボ(グラフィックボード)とは?役割などを簡単に解説>>
光学ドライブは、CDやDVD、ブルーレイディスクなどに記録された情報の読み出しや、書き込みをするための装置です。
ノートパソコンはとくに、光学ドライブを搭載していないモデルも多いのですが、BTOパソコンであればカスタマイズで追加できます。
コンパクトなパソコンを求めるのであれば、光学ドライブ非搭載モデルがおすすめです。光学ドライブがない分、価格も安くなります。
光学ドライブは外付けタイプでも対応できるため、非搭載モデルを選択する人も多いです。
電源ユニットは、パソコン全体に電力を供給するためのパーツです。重要なパーツのためBTOパソコンでは、電源ユニットがカスタム可能なことが多いです。
パソコンのパーツの中で消費電力が高いのは、CPUやGPUです。CPUやGPUは高性能なほど消費電力も高くなります。
高性能なCPUやGPUを搭載したい場合は、それに合わせて容量の大きい電源ユニットを搭載しましょう。
あらかじめ容量の大きい電源ユニットを搭載しておけば、将来的にアップグレードする場合でも電源ユニットを交換する必要がなくなります。
自由にカスタマイズできることが魅力のBTOパソコンには次のようなメリットがあります。
順番に解説します。
メーカー製のパソコンは、多くのユーザーの標準的なニーズに合わせて製造されており、細かいニーズに合ったパソコンはなかなかありません。
BTOパソコンであれば、さまざまなパーツを組み合わせて自由にカスタマイズ可能です。例えば、「光学ドライブは不要」「グラフィックス性能だけを上げたい」など自分の要望に合わせたパソコンを購入できます。
パソコンを購入する場合は、インターネットが見られればいいなど、高い性能は必要ないという場合もあります。
BTOパソコンは、用途に合わせてアップグレードしたりダウングレードしたり自由に変更できるため、ハイスペックなパソコンから安価なパソコンまで自由にカスタマイズできることがメリットです。
BTOパソコンの大きなメリットは、高性能で価格が安いことです。
BTOパソコンは同等の性能の大手メーカーのパソコンと比べて、安価なことが多いです。
大手メーカーのパソコンは一般的なニーズに答えるため、多くのソフトやパーツがあらかじめインストールされていることが多く、その分余計な費用がかかっています。
BTOパソコンであれば、本当に必要なパーツやソフトだけを選択できるため余計な出費は一切ありません。
またBTOパソコンメーカーは、パソコンパーツを販売していることもあり、最新のパーツや性能の高いパーツを熟知しており、ハイエンドのパソコンを組むことも可能です。
自作パソコンに近い価格で手に入るBTOパソコンも増えており、高性能なパソコンを安く手に入れたい場合はBTOパソコンがおすすめです。
自作パソコンは、自由にパーツを選び自由に組むことができますが、失敗することもあります。
例えばパーツ選びに失敗すると、うまく接続することすらできません。パーツ選びを間違えていない場合でも、パーツ間の相性が悪ければうまく動作しないこともあります。
パソコンは精密機械のため、少しの衝撃でパーツを傷つけ失敗に繋がることもよくあります。
BTOパソコンの場合は、組み立ては専門ショップのスタッフが行います。パーツ選びに関しても、失敗のない組み合わせから選択できるため失敗する心配はほとんどありません。
BTOパソコンは、自作パソコンと同様にさまざまな汎用性の高いパーツを組み合わせてパソコンを組んでいます。そのため、購入後にカスタマイズが修理がしやすいことも特徴です。
一般的なパソコンの場合はパーツ交換が難しい場合もありますが、BTOパソコンの場合は、パーツが古くなれば交換しながら長期間使用することも可能です。
メーカー製のパソコンは、多くのソフトが最初からインストールされていることがよくあります。多くのソフトによって、ストレージ容量を圧迫されパソコンの動作が遅くなる原因になる場合もあります。
例えば、Microsoft Officeは便利なソフトではありますが高価なため、不要な場合はソフトをインストールしなければその分費用を削減でき、ストレージ容量を圧迫することもありません。
BTOパソコンの場合は、インストールするソフトも自由に選択できるため、コストの無駄もありません。
BTOパソコンには、次のようなデメリットもあります。デメリットも理解して、検討しましょう。
それぞれ解説していきます。
BTOパソコンは自由にパーツを選択して、自由にパソコンを組めます。必要なパーツを選ぶためにはある程度の知識が必要です。
例えば、プレイしたいゲームのためにBTOパソコンを購入したいなら、必要なスペックにあったパーツの知識がなければ購入できません。
最適なパーツを選ぶ知識がなければ、自分に合ったパソコンを選べず、性能が不足したり、コストをかけすぎてしまったりします。
BTOパソコンメーカーによっては、用途に合わせたおすすめのセットを用意していることもあり、不安な場合はセットを購入するのも1つです。
メーカー製のパソコンのように多くの人が使用するパソコンの場合は、使用感などを購入前に口コミなどで参考にできます。
しかしBTOパソコンの場合、自由にカスタマイズ可能なため、まったく同じパソコンを持っている人はほとんどいません。そのため、スペックや使用感など、参考になる口コミなどを見つけることは難しいでしょう。
ただし、パーツに関しては口コミを見つけられる可能性があります。購入予定のパーツのシリーズ名やブランド名で探してみましょう。
メーカー製のパソコンと比較すると、BTOパソコンは大きく設計されていることが多いです。
BTOパソコンのメリットは拡張性の高さがありますが、パソコンを拡張するためには、ある程度の広さも必要です。そのためPCケースが大きく作られており、パソコンが大きくなる原因になります。
BTOパソコンをはじめて購入する場合は、事前に大きさを確認しましょう。メーカー製のパソコンを置いていた場所に、BTOパソコンを置く予定の場合は、以前のように置けない可能性もあります。
BTOパソコンは受注生産のため、購入者がパーツを選び注文してからパソコンを組み立てます。そのため、注文が混雑している場合は特に、納品までに時間がかかることがあります。
家電量販店で購入するように、その日のうちにパソコンを持ち帰りすぐに使えるようになるわけではないため、BTOパソコンは余裕をもって申し込みましょう。
ただし、BTOパソコンショップの中には、組み立て済みの完成したBTOパソコンが即納モデルとして販売されていることもあります。
店頭で販売されている場合はそのまま持ち帰ることもでき、インターネットショップの場合でもすぐに発送されます。
組み立て済みのパソコンは価格も安い傾向があるため、ニーズに合った構成であればお買い得です。
BTOパソコンは受注生産のため、基本的にキャンセルや返品はできません。
BTOパソコンの組み立て開始前までは、キャンセル可能なこともありますが、組み立てが始まるとキャンセルできず、必ず購入する必要があります。
購入後は、初期不良をのぞき返品できません。返品に関しては、BTOパソコンメーカーによって異なり、ドスパラでは間違って購入した場合は同額以上の商品と交換可能です。
またマウスコンピューターは、商品到着後8日以内で購入額の20%を事務手数料として支払えば返品可能です。
BTOパソコンは、完全オリジナルのパソコンとなるため、基本的に返品はできないと考えておきましょう。
最後に、BTOパソコンのおすすめメーカーを紹介します。
ドスパラは、BTOパソコンメーカーとしては、トップクラスの知名度でゲーミングブランドの「ガレリア」の人気が特に高いです。
BTOパソコンの価格は比較的安く、価格・性能・品質のバランスも良いため、迷ったらドスパラとも言われています。
パーツ販売も行っているため、供給が安定しており納期が早いこともメリットです。
サポート受付時間は9時~21時(土日祝は18時まで)と比較的長く、BTOパソコン初心者でも安心して購入できます。
パソコン工房には購入相談サポートがあり、初心者でも安心して購入できます。
24時間365日電話サポートに対応しており、サポートの手厚さもメリットです。BTOパソコンの種類も多く、目的別に選択できるので初心者でも選びやすいでしょう。
他社と比較しても価格が安く、同等のスペックの中で最安値のパソコンがあることも珍しくありません。また、ゲーミングノートPCのラインナップは業界トップクラスです。
納期は3~4週間ですが早く納品されることが多いです。全国に70店舗以上の実店舗があり、店舗で実際にサポートを受けたい場合にもおすすめです。
G-TUNEは、マウスコンピューターのゲーミングブランドです。
24時間365日の電話サポートとLINEのチャットサポートがあり、手厚いサポートが受けられるため初心者にもおすすめです。
パーツ構成のバランスが良く、コストパフォーマンスも良いものが多くなっています。ラインナップもデスクトップからゲーミングノートPCまで豊富です。
プロゲーマーやゲーム実況者にも人気のメーカーなので、ゲーミングPCを組みたい場合はおすすめです。
FRONTIERは、ヤマダ電機グループのBTOパソコンメーカーで信頼性が高いことがポイントです。
セールやキャンペーンを開催していることも多く、セール時期は他社よりも圧倒的な安い価格で販売されており、SNSなどで話題になることもよくあります。
ただし通常モデルは、それほど安いわけではなく割高のことも多いため、セール情報を常にチェックしましょう。
購入後のサポートは10時~19時(年末年始除く)と短めなので、ある程度の知識がある方向けです。
ヤマダ電機テックランド、LABI、ショップインバースなどの実店舗で実物を見ることも可能です。
マウスコンピューターのBTOパソコンは安いものが多く、他のBTOメーカーと比較してもコストパフォーマンスは高いです。
ゲーマー、デイトレーダー開発者向けなど幅広いラインナップがあり、用途に合わせたパソコンを購入できます。
24時間365日の電話サポートとLINEのチャットサポートで、安心して購入できます。また修理対応も72時間以内に完了と素早い対応もメリットです。
発送までの期間も通常3~4日、オプションをつければ最短翌日配送も選択でき、急いでいる人にもおすすめです。
ツクモはパソコンパーツを販売しており、自作パソコンを組む人では知らない人がいないほどの有名ショップです。現在はFRONTIFRと同じくヤマダ電機グループのメーカーです。
初期構成のままでも価格と性能のバランスがよく、パソコンの知識に自信がない初心者にもおすすめです。ゲームメーカーとのコラボモデルも多く、ハイスペックなゲーミングPCの評価が高くなっています。
大手家電メーカーなので修理対応やサポートは丁寧ですが、受付時間が10時~19時と短いので、初心者の方は注意しましょう。
BTOパソコンの注文方法は、各メーカーのサイトに詳しく説明されており、手順通りに注文すれば難しくありません。
一からパーツを選ぶわけではなく、モデルごとに基本の構成が決まっており、注文時に用意された選択肢の中から、好みに応じてパーツを追加したり削除したりします。
注文の流れを簡単にまとめると次のようになります。
注文時にわからないことがあれば、メーカーに問い合わせて相談することも可能です。しっかりと説明を聞いて、希望通りのパソコンを購入しましょう。
BTOパソコンとは、受注生産のパソコンのことです。パソコンのパーツを用途に合わせて自由に組み合わせられるため、自分の好みや用途に合ったパソコンを購入できます。
必要な分だけパーツを追加や削除できるため、費用を抑えて購入できることもメリットです。なかなか自分の要望に合ったパソコンが見つからない場合は、BTOパソコンを検討するのもおすすめです。
BTOパソコンに買い替える場合は、古いパソコンの処分が必要です。パソコンは簡単に処分できませんが、無料で簡単に処分したい場合はパソコン処分.comでの処分がおすすめです。
パソコン処分.comは、申し込み不要で24時間365日いつでもパソコンを送るだけで処分できます。着払いで配送でき、パソコンの処分にかかる費用は一切無料。
データ消去も行ってくれるため、事前に手間がかからないこともメリットです。自作PCなども処分できるため、BTOパソコンの買い替えの際にも最適です。
思う存分ゲームを楽しみたい、ゲーム実況をしてみたいという方には、ゲーミングPCの購入がおすすめです。
しかし、初めてゲーミングPCを購入する場合は、ゲーミングPCって何?一般的なパソコンと何が違うの?と疑問に思うかもしれません。
ゲーミングPCとは、一言でいえばグラフィックボードを搭載した高性能なパソコンのこと。グラフィックボードはグラボとも呼ばれ、映像出力などの役割があります。グラボがあれば、美しい高画質な画面でPCゲームをプレイできます。
ゲーミングPCは用途によって選ぶ必要があり、自分に合ったものを購入するにはゲーミングPCについて詳しく知る必要があります。
そこでこの記事では、ゲーミングPCの必要性や一般的なパソコンとの違いについて初心者にもわかりやすく解説します。
【この記事でわかること】
ゲーミングPCとは、グラボを搭載した高性能なパソコンのことです。ゲーミングPCはなぜ必要なの?という方のために、ゲーミングPCでできることを解説します。
ゲーミングPCでは、主に次のような作業ができます。
順番に解説します。
ゲーミングPCでは、PCゲームが快適にプレイできます。
PCゲームは、一般的なパソコンや家庭用ゲーム機でもプレイできますが、ハイスペックのゲーミングPCでは、より高画質な画面で快適にプレイ可能です。
ゲーミングPCの快適性はフレームレートであらわされ、フレームレートが高いほどヌルヌルと快適にゲームをプレイできます。ただし、フレームレートが高い映像を表示するにはリフレッシュレートが高いゲーミングモニターも必要です。
ゲーミングPCでは、PCゲームをYouTubeなどで配信することもできます。
ゲームキャプチャーというゲーム機のゲームを録画・編集できるデバイスがあれば、プレイステーションやニンテンドースイッチ、Xboxなどのゲームの配信も可能です。
ゲーム配信をするために重要なことは、録画、動画編集、ライブ配信です。特にライブ配信では、PCゲームをプレイしながら配信も行うためスペックの高いパソコンが必要です。
これらの作業はパソコンにかかる負荷も大きく、一般的なパソコンでは動作が重くカクつくこともあり、最悪の場合は配信が停止することもあります。
ハイスペックのゲーミングPCであれば、ゲームの生配信ももちろん可能です。
ゲーミングPCでは、複数の作業を同時にこなしても快適に作業できます。
ゲーミングPCに搭載されているメモリやCPUは、高度な処理を必要とするゲームをプレイするために一般的なパソコンに搭載されているものよりもハイスペックです。
動画を見ながらネットで調べものをする、複数人のライブ配信を同時に視聴する、zoomなどで会議に参加しながら文書作成するなど、複数のタスクを効率よくこなせます。
またゲーミングPC に搭載されたグラフィックボードには、映像出力端子が搭載されており、マルチディスプレイでの作業も可能。とくに3台以上のディスプレイに映像を映し出したい場合は、ゲーミングPCが必須です。
ゲーミングPCは基本的に高性能なパソコンのため、音楽や動画、イラスト、プログラミングをする場合にも使用できます。
とくに、高いグラフィック処理能力を必要とするCADや、動画や映画、アニメーションなど高度な3Dグラフィックスを制作する作業では、ゲーミングPCの高い処理能力があれば作業効率も上がります。
ゲーミングPCと一般的なパソコンの大きな違いは、パソコン内のパーツが高性能なことです。ゲーミングPCと一般的なパソコンの違いを確認していきましょう。
ゲーミングPCの重要パーツが、グラフィックボードです。
グラフィックボードは略して「グラボ」とも呼ばれ、パソコンの映像や画像をモニターに映し出す機能があり、ゲーミングPCには必ずグラボを搭載しています。
一般的なパソコンの場合、CPUやマザーボードにオンボードグラフィックとして搭載されていることが多いのですが、オンボードグラフィックは基本的な性能のみのため、3Dグラフィックのゲームなどのプレイには向きません。
美しいグラフィックのゲームをオンボードグラフィックのパソコンで楽しもうとすると、画面がカクつく、遅延が起きるなど快適に楽しめません。
そのため、ゲーミングPCにはグラボを搭載しています。とりあえずPCゲームができればいい場合は高性能なグラボは不要ですが、高画質で快適にゲームをプレイしたい場合は、ハイスペックなグラボが必要です。
グラフィックボードには、映像を処理する「GPU」が搭載されており、GPUのスペックが高いほど高性能です。
グラボに関しては下記記事でも詳しく紹介しています。
パソコンのグラボ(グラフィックボード)とは?役割などを簡単に解説>>
パソコンの頭脳にあたるパーツが「CPU」です。CPUの主な機能は、パソコンのグラフィックを除くパソコン全体の演算処理や他のパーツの制御です。
3Dゲームは、高度な演算処理が必要なため、できるだけ処理速度が速いハイスペックな「CPU」が搭載されています。
CPUの性能が高いほど、パソコンの処理能力も上がるため快適にゲームをプレイできます。ハイスペックなCPUを搭載したゲーミングPCは、通常の使用でも快適な作業が可能です。
ゲーミングPCでは、グラフィック処理をするGPUの性能のほうが重要と考えられ、CPUの性能は「Core i 5」程度で十分と言われていましたが、現在では推奨スペックを「Core i 7」以上とするゲームも増えています。
そのため、「Core i 7」以上のハイスペックなCPUを搭載するゲーミングPCも増加傾向です。
CPUに関しては下記記事でも詳しく紹介しています。
パソコンのCPUとは?性能や種類、見方をわかりやすく解説>>
メモリは、パソコンの作業スペースです。
メモリ容量が大きいほど、同時に作業できるタスクが増えます。容量が小さい場合は、作業スペースも狭くなり、複数のタスクを同時にこなすことが難しくなり、処理スピードも遅くなります。
ゲーミングPCには最低でも8GB以上のメモリを搭載しています。ただし最近のゲームは、推奨メモリが16GB以上のものも多いため、16GB以上のメモリを搭載したゲーミングPCも多くなっています。
ゲーミングPCは一般的なパソコンと違い、高い冷却性能も特徴の1つです。
美しいグラフィックのゲームなどは、パソコンの性能をフル稼働させるためパソコン内のパーツから高い熱が発生します。
また長時間ゲームをプレイすると、パソコンの内部温度の上昇とともに室内温度も上昇しやすくなり、室内の空調管理も重要です。
パソコンの温度が上がると、パソコンがフリーズする、電源が落ちるなどの不具合が発生し、最悪の場合は故障につながる可能性もあります。
そのためゲーミングPCには、一般的なパソコンに比べ冷却性能の高いクーラーが搭載されるほかにも、通気性をよくする工夫もされています。
電源ユニットは、パソコン内にすべての電源を供給するための重要なパーツです。具体的には、マザーボードやCPU、グラフィックボードなどに電源を供給しています。
ゲーミングPCは消費電力が大きいパーツも多く、一般的なパソコンに搭載されている300W程度の電源ユニットでは電力不足が起こり、電源が落ちる、起動しないなどの不具合が起こります。
そのためゲーミングPCには、500W程度のハイスペックな電源ユニットが搭載されていることが多くなります。
ゲーミングPCは、一般的なパソコンと比較すると価格が高額です。
パーツ構造は、一般的なパソコンとゲーミングPCに違いはありません。そのため、価格の安い一般的なパソコンでいいのではと思うかもしれません。
しかし、ゲーミングPCは、すべてにおいて一般的なパソコンと比べるとハイスペックです。特にグラフィック処理をする「GPU」の性能は高くなっています。
「GPU」はパーツ自体が高価なので、ハイスペックなGPUを搭載したパソコンの価格も上がり、ゲーミングPCの価格が高い理由となっています。
ゲーミングPCは、さまざまなモデルが販売されており、性能に応じて価格も異なります。中には10万円程度で購入できるコスパ重視のゲーミングPCもあります。
コスパ重視のエントリーモデルのゲーミングPCは、スペックは低めですが、とりあえずゲーミングPCが欲しい、PCゲームができればいいという人にはおすすめです。
ゲーミングPCは、用途に合わせて自由にカスタマイズできることも特徴の1つです。
ゲーミングPCは、大きなケースが採用されることが多く、ケースが広く余裕がある分拡張性やカスタマイズ性に優れています。
ただし、拡張性やカスタマイズ性が高いのは一般的なゲーミングPCで、小型タワーやゲーミングノートPCはカスタマイズが難しいものもあります。
ゲーミングPCをカスタマイズしたい場合は、タワー内部が広めのものを選ぶことも大切です。
例えば、プレイしたいゲームがPCでしかできない場合は、ゲーミングPCが必須です。
また、「マリオ」や「スプラトゥーン」、「ゼルダ」がしたいならNinrendoSwitchが必要になります。このように、PCでしか遊べないタイトルもあるためプレイしたいゲームからゲーミングPCが必要になるケースもあります。
ただ、XboxやPS4やPS5で発売されているタイトルは、PCでも発売されていることも多く、基本的にゲーミングPCが一台あれば多くのゲームをプレイすることが可能です。
しかし、いずれのゲームをプレイする場合も、PCでプレイすることが最上位の位置づけになります。例えば、ゲームの快適さを表すフレームレートを比較すると、PS5が30~120fpsに対し、ゲーミングPCは60~240fpsです。
フレームレートの数値が高いとサクサクと快適な映像でゲームができます。また画質に関しても、PS5は中画質に対し、ゲーミングPCは高画質で4Kに対応しているものもあります。
そのため、最高の環境でゲームをプレイするためには、ゲーミングPCを購入するのがおすすめです。
ゲーミングPCには、デスクトップ型とノートパソコン型があります。ゲーミングPCを購入する人は、90%以上がデスクトップを選ぶとも言われています。
デスクトップゲーミングPCとゲーミングノートPCのメリット・デメリットを表にまとめましたので、参考にしてください。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
デスクトップゲーミングPC | ・選択肢が豊富 ・ケースが大きくカスタマイズ性が高い ・放熱対策が良い ・コスパが良い | ・パソコンが大きく広いスペースが必要 |
ゲーミングノートPC | ・省スペース ・配線が少ない ・持ち運びできる | ・コスパが悪い ・液晶モニタやキーボードが自由に選べない ・カスタマイズ性が悪い ・放熱対策が悪い |
デスクトップを置ける広いスペースがある場合は、デスクトップゲーミングPCがおすすめです。どちらを選べばいいか迷う場合は、とりあえずデスクトップゲーミングPCを選んでおけば問題ないでしょう。
デスクトップゲーミングPCは、重いゲームや最新ゲーム、シビアな判定があるゲームをプレイする場合は特におすすめで、ハイスペックなゲーミングPCほど、デスクトップのほうがコスパがよくなります。
反対に持ち運びたい、デスクトップゲーミングPCを置く場所がない場合には、ゲーミングノートPCがおすすめです。
デスクトップゲーミングPC、ゲーミングノートPC、それぞれにメリットデメリットがあります。目的に応じて選びましょう。
ゲーミングPCのスペックをより活かすためには、周辺機器にもこだわる必要があります。
特に大切なのが次の3つ。
ゲーミングPCと一緒に購入すれば、よりゲームを快適に楽しめます。
そのほかにもマウスパッドやヘッドセット、ゲーミングチェアなども購入すると、より楽しくゲームを楽しめるようになります。
ここでは、特に大切な3つの周辺機器を紹介します。
ゲーミングモニターとは、ゲーミングPC用の周波数が快適になるモニターです。ゲーミングモニターに関係の深いものが、「フレームレート(fps)」と「リフレッシュレート(Hz)」です。
フレームレートとは、1秒間に映し出せる描写の数のことで、例えるなら、パラパラ漫画のようなもの。ゲーミングPC側のスペックのことで、数字が大きいほうが、より細かい動きを映し出せます。
リフレッシュレートは1秒間にモニターが画面を更新する回数のことで、モニター側の性能です。こちらも回数が多いほどなめらかな映像が映し出せます。
通常のモニターのリフレッシュレートは、最大60Hzです。フレームレートに関しては、PS4は最大60fpsですが、ゲーミングPCは60~240fpsのものが多くなります。
例えば、ゲーミングPCのフレームレートが100fpsだとしても、モニターのリフレッシュレートが60Hzの場合は60Hzの映像に見えてしまいます。
そのため、映像にこだわるならゲーミングモニターも合わせて購入するのがおすすめです。
ゲーミングPCと合わせて購入したいのが、ゲーミングマウスです。通常のマウスとは異なり、持ちやすく、正確にマウスの動きを読み取り、クリックの反応速度が速いことが特徴です。
また、ショートカットボタンも多く、より素早くボタンを押せる工夫がされています。人によって使い心地が異なり、ゲームやジャンルによって適した形があるため、用途に応じて使い分けるのがおすすめです。
PCゲームでは、キーボードを使い操作したり、チャットをしたりするため、キーボードが必須です。
ゲーミングキーボードは、反応速度が速く、指定ボタンの無効化やマクロが入れられるなど、ゲーマーにとって便利な機能が多いです。
ゲーミングキーボードは、イルミネーションのバリエーションも多く、好みの色を選べることもポイントです。
ゲーミングPCは快適にゲームをプレイするため、ハイスペックのパーツを搭載したパソコンです。
ゲーミングPCはゲームをするためのパソコンだと思う人も多いかもしれませんが、ゲーミングPCはGPUを搭載したハイスペックのパソコンのため、もちろん普段使いも可能です。
ここでは、ゲーミングPCを普段使いするメリットとデメリットを紹介します。
ゲーミングPCは高性能のパソコンです。重い作業もサクサクと快適にこなせるため、抜群の安定感があります。
またゲーミングPCはハイスペックのCPUを搭載していることから、処理速度も高速です。またメモリ容量が大きいことからマルチタスクの作業も快適なため、作業効率がアップします。
ハイスペックなグラボを搭載していることから、きれいな映像を映し出すのが得意です。そのため、ゲーミングPCではきれいな動画を見ることも可能です。
ゲーミングPCは、通常よりも高性能なCPUやGPUを搭載しているため、一般的なパソコンより高価です。テキスト中心の事務作業をメインとする場合は、ゲーミングPCはオーバースペック。高い費用を払って、ゲーミングPCを購入する必要はありません。
また、ゲーミングPCに使用されているパーツは一般的なパソコンと比べ消費電力が高いです。事務処理など軽い作業の場合は問題ありませんが、重い作業をする場合は電気代がかかるため注意が必要です。
パソコンに負荷がかかる作業をしているときには、ファンによる音が大きくなります。軽い作業の場合はあまり気になりませんが、気になる場合は静音モデルのファンを使用する、ファンの回転数を下げるなどの工夫が必要です。
ゲーミングPCには、次のような種類があります。
それぞれの特徴を知り、自分にあったゲーミングPCを選びましょう。順番に解説します。
【自作パソコンの特徴】
自作パソコンは、パーツや外観を自由にカスタマイズできることがメリットです。しかし、1からパソコンを組むのはある程度の専門的な知識が必要です。
パソコンが組みあがったあとのセットアップにも手間がかかるため、ゲームがプレイできるようになるまでは、かなりの時間と労力が必要です。
同等のスペックのBTOパソコンと比較すると、費用が安くなります。
【BTOパソコンの特徴】
初心者の場合は、すでに組みあがっているBTOパソコンの購入がおすすめです。
自作でパソコンを組む方が費用は安くなりますが、組み立て・セットアップ・保証などを含めて考慮すると、BTOパソコンのメリットは大きくなります。
プレイしたいゲームのスペックに合わせてBTOパソコンを選びましょう。
【中古ゲーミングPCの特徴】
パーツの知識がない初心者は、中古ゲーミングPCは避けたほうが無難です。中古ゲーミングPCは安いだけが取柄とも言え、サブ機やネットサーフィン用に安いパソコンを探している人にはおすすめです。
中古ゲーミングPCは保証期間が短く、通常1ヶ月程度です。ほしいパーツの組み合わせのパソコンが見つかることは稀で、現品限りのためほとんど見つかりません。
また、中古ゲーミングPCに搭載されているCPUやGPUは世代が古いものが多くなります。性能を比較する際、世代をまたぐためスペックの比較が複雑になり、よほどの知識がない限り適正な価格を判断しにくくなります。
最後におすすめのゲーミングPCメーカーを5つ紹介します。
マウスコンピューターは、いち早くゲーミングブランドを立ち上げた、ゲーミングPCの老舗です。現在は一般的なパソコンも多く販売していますが、もともとはゲーミングPCを主力としていました。
コスパの良いモデルから、高額でハイスペックなモデルまで、バリエーションも豊富で、ゲーマーからの人気も高くなっています。実際のe-sportsの大会でも使用されていることが多く、信頼性も高くなっています。
ドスパラもゲーミングPCの老舗メーカーの一つです。
ドスパラはパーツショップを母体としており、新技術への対応も早くゲーミングPCの定番メーカーとなりました。
ゲーミングPCは全体的に大きな作りとなっており、メンテナンスしやすいことも特徴です。パーツを組み合わせて自由にカスタマイズも可能で、もともとの構成のバランスも良いことから初心者でも選びやすくなっています。
BTOパソコンでも最短2日で発送と発送が早く、コスパがよいモデルが多いこともメリットです。
他の製品と比べると割高ですが、最高のゲームができるハイスペックなPCをそろえています。プロゲーマーにも愛用者が多く、大会でも使用されていることも特徴です。
パソコン全体のこだわりが強いためモデルチェンジ対応が遅く、最新技術に対応していないことがある点には注意が必要です。
とはいえ世界的には、エイリアンウェアはトップシェアを誇り、多くのゲーマーから取り入れた意見も反映されています。価格よりも品質重視の場合にはおすすめです。
パソコン工房のゲーミングPCは、価格が安いことが特徴です。実店舗も多く、サポートも24時間365日と、初心者にもおすすめのメーカーです。
プロゲーマーチームや選手、ゲーム実況配信者などと提携し、コラボモデルを用意していることが特徴です。人気選手やユーチューバーとのコラボPCは、本人の意見を取り入れられ、構成されているため、コスパがよく性能が優れているパソコンが多いです。
デスクトップは目立った特徴はありませんが、ゲーミングノートPCは、大きめですが最新パーツや技術を取り入れたハイスペックなモデルが多くなっています。
HPのゲーミングPCは、「PAVILION GAMING」と「OMEN」の2つのモデルがあります。
「PAVILION GAMING」は、10万円を切るエントリーモデルから動画編集なども幅広くこなすミドルレンジモデルまでの製品が多数ラインナップしています。カジュアルにゲームを楽しみたい場合におすすめです。
対する「OMEN」はプロ仕様のハイスペックなモデルが多く、競技への参戦も視野に入れる場合におすすめの高級ゲーミングPCです。
他のBTOパソコンメーカーと比較すると、カスタマイズ性は乏しいのですが、ラインナップが豊富でスタイリッシュなケースなども特徴です。
ゲーミングPCはゲームをプレイするだけでなく普段使いも、もちろん可能。
高性能なCPUやGPUを搭載しているため、一般的なパソコンよりもサクサクと快適に作業できます。ゲーミングPCが1台あれば、すべての作業ができるため一般的なパソコンは不要です。
そのため、一般的なパソコンが故障してPCゲームに興味がある場合は、とりあえずゲーミングPCへの買い替えを検討するのもおすすめです。
故障した古いパソコンは処分が必要。パソコンを処分するには、さまざまな方法がありますが、無料で簡単に処分するならパソコン処分.comがおすすめです。
パソコン処分.comでは自作パソコンの処分も可能のため、自作のゲーミングPCが故障した場合も無料で処分できます。
利用方法は、不要になったパソコンを段ボール箱に詰め、着払いで配送するだけ。事前の連絡や、申し込みは一切不要のため、パソコンを処分したいときにすぐに処分できます。データ消去も行ってくれるため、手間なく安全に処分できることもメリットです。
ゲーミングPCは、グラボを搭載したハイスペックなパソコンです。
ゲーミングPCがあれば、PCゲームを高画質で快適にプレイでき、ゲーム配信や動画編集などのクリエイティブな作業も可能です。
GPUを搭載したハイスペックなパソコンのため、普段使いでも快適に作業可能。搭載されたCPUやメモリのスペックの高さから、作業効率も上がります。
カスタマイズ性が豊富で、自分の好みやプレイしたいゲームに合わせて、パーツを選択できることもメリットです。
ゲーミングPCは、PCゲームを高画質で楽しみたいなら購入してみるのもおすすめ。とりあえずPCゲームをプレイしてみたいのであれば、エントリーモデルのパソコンでも十分です。
ゲーミングPCを購入し、パソコンの処分が必要になった場合はパソコン処分.comでの処分がおすすめです。
処分にかかる費用は一切無料、データ消去も無料です。不要になったパソコンを送るだけで、いつでも簡単に処分可能です。
高画質なオンラインゲームを楽しみたい
動画編集を快適に行いたい
といったときに必要になるのが、グラボ(グラフィックボード)です。
この記事では、グラボって何?グラボは必要なの?という方のために、グラボの役割や型番の見方などをできるだけ簡単に解説します。
グラボがあれば、高度な処理が必要な作業も一気に快適になります。ぜひ、グラボの役割や見方を覚えて、自分に合ったグラボを見つけてください。
【この記事でわかること】
グラボとは「グラフィックボード」のことで、GPUが搭載された基板のことです。
画面出力や動画再生などの役割を担うデバイスで、「グラフィックカード」、「ビデオカード」と呼ばれることもあります。
最近のCPUにはグラフィック機能を備えていることが多く、マザーボードにもHDMI端子などの出力端子がついているため、グラボがなくても画像や映像を映し出せます。
動画再生や簡単な映像編集であれば、パソコンに標準搭載されたグラフィック機能で十分ですが、高画質な画像や映像を映し出すためには、独立したグラボが必要です。
独立したグラボが搭載されたパソコンであれば、高画質のゲームや映像編集などでも、きれいでなめらかな映像を楽しめます。
また、4Kディスプレイや複数ディスプレイに同時出力する場合もグラボが必要になる場合があります。
グラボには出力端子がついているのでパソコンの出力端子が足りない場合や出力端子がない場合は、グラボの導入を検討しましょう。
グラボのメモリとは、グラボに搭載されたグラフィック処理のためのメモリです。
パソコンのメインメモリとは役割が異なり、ゲームプレイや映像の処理などを行う場合に一時的に映像処理データを保存しておく場所です。
グラボのメモリ容量が大きいほど、一時的に保存できる映像処理データが多くなりスペックが高いグラボとなります。
グラボのメモリは、後から増設できません。メモリ容量を増設したい場合は、グラボごと交換する必要があります。グラボを選ぶ際には、メモリ容量を確認しましょう。
オンボードグラフィックとは、マザーボードやCPU、チップセットなどにGPUを載せることで、グラボを使わずに画像や映像を映し出せる機能のことです。
オンボードグラフィックを簡単にいうと、GPUの機能をマザーボードに直接搭載したり、CPUやチップセットに内蔵したGPUのことです。
オンボードグラフィックは、グラボと比較すると映像出力するスペックが劣りますが、省スペースで価格を抑えられるメリットがあります。
パソコンの用途がWeb検索やメールのやり取り、文書作成などが中心の場合、グラボが搭載されたパソコンはオーバースペックになります。
そのため、軽量化や省電力化が重要な場合は、グラボ搭載よりもオンボードのパソコンを選択したほうがよいと言えます。
パソコンの用途が高画質のオンラインゲームや三次元の設計ソフトなど高いグラフィック性能が必要なソフトを扱う場合は、グラボ搭載のパソコンを選ぶといいでしょう。
GPUとグラフィックボードは、CPUとマザーボードの関係に似ています。
マザーボードとは、多くのパソコンのパーツが接続されている電子基板のことで、CPUはマザーボードに搭載されています。
グラフィックボードには、画像や映像をモニターに映し出すためのパーツが接続されており、GPUはグラフィックボードに搭載されています。
CPUは演算と制御の役割があり、GPUはグラフィックを処理する役割があります。GPUは半導体チップで、グラフィックボードはGPUが搭載された電子基板のことです。
そもそもグラボはマザーボードから電源を供給されているため、補助電源は必要ありません。
しかし、グラボは製品によってはかなり消費電力が高く、余分にピンを差して直に電源ユニットから電源を取る「補助電源」が必要な製品があります。
補助電源を使うことで、消費電力の高いグラボでも電力切れを起こさず、安心してグラボを使うことができます。
補助電源なしのグラボは、あえてスペックを落とし省電力にすることで、補助電源がなくても正常に動作します。
補助電源なしのグラボは、コンパクトで消費電力を抑えたグラボが使いたい方におすすめです。
自分のパソコンに搭載されているグラボは、簡単に確認できます。
自分のパソコンに使用されているグラボを確認すると、使用したいソフトやゲームの推奨グラフィックボードのスペックが足りているかなどを確認できます。
ここでは、Windows10の場合のグラボの確認方法を2つ紹介します。
順番に解説します。
グラボは、パソコンのタスクマネージャーから次の手順で確認可能です。
DirectX診断ツールとは、Windowsに搭載されている機能です。
DirectXとは、ゲームや音楽、映像などのマルチメディア関連の処理をより高速に使用できるようにWindowsが組み込んでいるアプリケーション群のこと。
これらのアプリのスペックを確認したり、かかわるデバイスが正しく動作していることを確認したりします。
DirectX診断ツールでグラボを確認する手順は以下の通りです。
画像のパソコンのグラボは、「AMD Radeon Graphics Processor」ということがわかります。
グラボの型番とは、グラフィックボードに搭載しているGPUの用途や世代、グレードを表しています。
型番「NVIDIA GeForce RTX 20 60 SUPER」を例にすると、それぞれの数字には次の意味があります。
メーカー名 | NVIDIA GeForce RTX 20 60 SUPER |
シリーズ名 | NVIDIA GeForce RTX 20 60 SUPER |
性能 | RTX 20 60 SUPER |
世代 | RTX 20 60 SUPER |
グレード | RTX 20 60 SUPER |
接尾語 | RTX 20 60 SUPER |
それぞれ解説します。
型番の最初の部分には、メーカー名が記載されています。例の場合は、「NVIDIA」というメーカーのGPUということになります。
GPUメーカーはNVIDIAのほかに、「AMD」があります。
型番のメーカー名の次には、シリーズ名が記載されています。
NVIDIAの「GeForce」シリーズはゲーム用のGPUです。NVIDIAの別シリーズ「Quadro」はCADや動画編集用のGPUで、主にクリエイター向けと言われています。
そのため、ゲームプレイを目的にグラボを選ぶ場合は、GeForceを選ぶのがよいことになります。
シリーズ名の次に記載されているアルファベットは、GPUの性能を表しています。
NVIDIAの場合
RTX | NVDIAの最新機能 |
GTX、GTS | コスパの良いモデル |
GT、GS | 一部の機能を抑えたローエンドモデル |
表の上から順番に最新機種で高性能になり、表の一番下の「GS」がもっとも古く性能も低いモデルになります。
NVIDIAのGPUの現在の世代は1~20で、20が最新機種です。
数字が大きいほどグレードが高く、NVIDIAの場合、最上位のウルトラハイエンドの90からエントリーモデルの10までの型番が振り分けられています。
この数字が70以上ならハイエンドと呼ばれる高性能なグラボ、50以上60以下がミドルエンドと呼ばれるシリーズ中標準的な性能のグラボ、40以下はローエンドと呼ばれ、価格も安く性能が低いグラボです。
NVIDIAのGPUには、グレードの次にアルファベットがついていることがあります。
接尾語がついているものは、接尾語がない無印グラボの後継機種で、性能も高いという意味があります。
Ti | 2つのグレードの中間 |
SUPER | 価格が抑えめで性能が向上したモデル |
グラボはたくさんの種類がありますが、メーカーは大きく分けて2種類です。
グラボに乗っているGPUの種類によって分かれますが、このGPUを製造しているメーカーはNVDIAとAMDの2社だけです。
2社のメーカーの違いを簡単に解説します。
NVIDIA社はアメリカのメーカーで、現在最も普及している「GeForce」を開発しています。廉価版から高性能なものまで幅広い扱いがあり、2D・3Dグラフィックはともに安定しています。
ゲーム用GPUといえばGeForceというほど、ゲームの分野では高いシェア率を誇り、不具合も少ないことが特徴です。高いシェア率から、万が一不具合が起こった場合でも質問がしやすいこともメリットです。
最近は、映像や動画に定評のあるAMD「Radeon」にも負けない製品で万能なGPUであるといえます。
AMD社もアメリカのメーカーで、GPU「Radeon」を開発しています。
かつては映像や画像の性能は「GeForce」よりも上でしたが、現在ではほとんど差がなくなっています。
3D性能は「GeForce」よりも低いといわれていましたが、現在はほとんど差がありません。
「GeForce」と同等のGPUを低価格で購入できることが特徴です。シェア率では、「GeForce」よりも低いのですが、低価格でグラボを購入したい場合は検討しましょう。
パソコンにはグラボがなくても、オンボードグラフィックにより映像を映し出すことができます。そのため、グラボがなぜ必要なのかわかりにくいかもしれません。
しかし、オンボードグラフィックは性能が低いため快適に作業できない場合があります。
特に次の用途ではグラボが必要です。
順番に見ていきましょう。
3Dゲームを楽しむのであれば、グラボは必須です。グラボを搭載していないパソコンの場合、軽めの3Dゲームならなんとか遊べる程度です。
古いパソコンでは、3Dゲームをプレイすると画面が何度も止まるなど、十分に楽しめません。リアルな3Dゲームになると、高い処理能力が必要なためグラボなしではまともにプレイもできません。
グラボを使用すれば、高画質の3Dゲームも快適に動作します。さらに、グラボの性能によって画質にも差が出ます。
より高画質でリアルに3Dゲームを楽しみたい場合は、よりハイスペックなGPUを搭載したグラボが必要です。
VRゲームは360度の描写が常に行われるため、ハイスペックなグラボが必要です。
VRは使用するヘッドセットによって、必要なグラボのスペックが変わります。VRのためにグラボを購入する場合は、必要なスペックを確認しましょう。
パソコンでイラストを描いたり、動画を編集したりする場合もグラボが必要です。3DCADで製図をする場合、細かい描写が必要になるため、高い処理能力があるグラボが必須です。
動画編集にもグラボがあれば快適です。動画編集の場合は、グラボがなくても作業できるため、グラボが必須ではありません。
しかし、動画編集で映像効果をつけるときにはパソコン内部で大量の演算が行われており、グラボがあることで高速な処理が可能になります。
そのため、グラボがあればサクサクと快適に動画編集できます。
ゲーム配信は、通常の動画配信よりも求められるパソコンのスペックが非常に高くなります。
ゲーム配信は、ゲームの録画、録画後の動画編集、またはリアルタイムの動画配信など、パソコンにかかる負荷が非常に高いです。
グラボを搭載したパソコンは性能や安定性に優れており、重い作業をする場面で最適です。
そもそも高画質のゲームはグラボがないと快適にプレイできません。そのため、グラボを搭載していないパソコンではゲーム配信に支障が出る可能性もあります。
通常のゲームプレイよりも負荷がかかるゲーム配信は、通常のゲームプレイよりも高性能のグラボが必要です。
3画面以上を同時に動かしたい場合は、グラボが必要です。オンボードグラフィックでは、2画面までしか出力できません。
画面分割では、画面が小さいため見づらいこともあります。複数のディスプレイに映像を写し出せれば、大きな画面で複数の作業を同時にこなせます。
マルチディスプレイのためには高性能なグラボは不要のため、エントリーモデルを購入するのもおすすめです。
仮想通貨のマイニングにもグラボが必要です。
マイニングとは採掘の意味で、仮想通貨の新しいブロックを生成するための承認作業のことです。マイニングの作業には膨大な計算量が求められ、高度な演算処理が得意なGPUが必要です。
GPUマイニングでは仮想通貨の種類とGPUの相性が重要なため、それぞれにあったGPUを選ぶ必要があります。
マイニングの収益はグラボで決まるとも言えるため、最適なグラボを選びましょう。
グラボが必要になるのは、3Dゲームや3DG、画像編集、動画編集など高度な映像を必要とする作業をする場合です。
例えば、高画質な3Dゲームソフトをプレイする場合、グラボがないと快適に動作しない可能性があります。
グラボが必要なソフトの例としては、次のようなものがあります。
これらのソフトは、グラボの推奨スペックが公式サイトに公開されています。
グラボが必要なゲームをプレイしたい場合は、推奨スペックを確認してから購入しましょう。
グラボは、手持ちのパソコンに増設できます。
ただし、グラボを増設する前には手持ちのパソコンの次の点を確認しましょう。
増設するスロット | グラボを固定するための専用端子。通常cデスクトップパソコンには端子が1つはある。 |
電源の容量 | グラボは消費電力が大きく、パソコンの電源の容量が不足している場合は正常に動作しない |
補助電源コネクタ | グラボは補助電源が必要なものも多いため補助電源コネクタのピンの数などを確認する |
ちなみにノートパソコンはグラボの増設ができない機種が多いです。外付けのグラボを使う方法もありますが、対応しているノートパソコンでなければ増設できません。
グラボの増設は、パソコンを開けてケーブル類をすべて抜き、慎重に作業する必要があります。ドライバーのインストールなども必要なため、ある程度の専門的な知識や技術も必要です。
自分でグラボの増設が難しい場合は、専門の業者へ依頼したり、グラボ搭載のハイスペックなパソコンへの買い替えたりがおすすめです。
グラボが故障した場合は次のような症状が現れます。
以上の症状がある場合は、グラボを取り外して起動する、別のグラボを取り付けて起動するなどで、グラボの故障を判断できます。
また、デバイスマネージャーでグラボのエラーを確認できます。
【デバイスマネージャーでグラボのエラーを確認する手順】
デバイスの状態欄に「問題が発生しましたのでこのデバイスは停止しました」と表示された場合は故障の可能性が高くなります。
グラボに搭載されたGPUは半田付けによってグラフィックボードに取り付けられています。この半田部分が割れ接触不良を起こす「半田割れ」もよくあるトラブルの一つです。
半田割れを起こした場合は、再び半田付けをしたり、GPUを取り付け直す必要があります。
しかし、GPUの取り付けは素人には困難な作業です。グラボは高価なパーツのため、安易に修理してしまうとさらに症状が悪化してさらに費用がかかってしまう場合もあります。
そのため、グラボが故障した場合はパソコンを買い替えたほうが安いケースもあります。
グラボを交換した場合、故障したグラボはパソコンと一緒であれば、パソコン処分.comで処分できます。
グラボとは、映像を出力するためのGPUが搭載された基板です。
グラボはパソコンに必須のパーツではありませんが、高画質な映像を楽しむためには大切なパーツです。
とくに高画質な3DゲームやVR、画像や動画編集、仮想通貨のマイニングをしたい場合などはグラボが必須です。
グラボに不具合が起こった場合は、修理費用が高額になる可能性がありパソコンの買い替えがおすすめです。古いパソコンは、パソコン処分.comで手軽に処分しましょう。
パソコン処分.comなら、故障したパソコンを簡単に処分できます。不要になったパソコンを段ボール箱に詰めて着払いで送るだけで事前の連絡も不要です。
故障したパソコンのデータ消去は難しい場合がありますが、パソコン処分.comなら無料で、安全にデータ消去も可能です。
また、パソコンと一緒であればグラボの処分もできます。24時間365日いつでも配送できることもメリットです。
パソコンのCPUは、パソコンの頭脳ともいえる重要なパーツです。CPUが故障すると、パソコンはフリーズしたり、起動しなくなったりします。
CPUはパソコンにとって重要と聞いたことがあるけど、見方がわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、パソコンのCPUの性能や種類についてわかりやすく解説します。CPUの見方がわからない方のために、見方も解説しますので参考にしてください。
【この記事でわかること】
CPUとは、「Central Processing Unit(セントラル・プロセシング・ユニット)」の略です。パソコンに必ず搭載されているデバイスで、パソコンにはなくてはならないパーツです。
CPUはパソコンのあらゆる作業の処理を行うパソコンの頭脳ともいうべきパーツで、主に「演算」と「制御」の2つの役割があります。
CPUの演算とは、他の装置から送られたデータの処理を行い、制御とは、他の装置の制御を行うことです。
つまり、CPUでの処理はメモリからデータを読み込み、ユーザーがアプリなどを通じて出した命令を解釈して演算して実行し、データを書き出すという動きをします。
パソコンには大きく分けて次の5つの機能があり、それぞれの役割を担うパーツで構成されています。
機能 | パーツ |
入力装置 | マウス、キーボード、スキャナなど |
出力装置 | ディスプレイ、プリンタ、スピーカーなど |
記憶装置 | RAM、ROM、ストレージ、CD、USBカードなど |
演算装置 | CPU |
制御装置 | CPU |
CPUはパソコンの中では小さなパーツですが、上記の通り5つの機能のうち2つを担い、パソコンの性能を左右する重要な役割があります。
CPUのスペックが高いほど、データの処理スピードが上がるメリットがありますが、スペックが高いCPUは価格も高いというデメリットもあります。
4K映像の動画編集やグラフィックのきれいなオンラインゲームなどの高度な演算処理が必要なソフトウェアが増えたことにより、CPUの性能はここ20年で飛躍的に向上しています。
そのため、簡単な文書作成やWEB閲覧程度なら、スペックの低いCPUでも問題なく使用できます。
しかし、動画編集や画像編集、オンラインゲームなど、パソコンに高い負荷がかかる作業をする場合は、CPUのスペックが低いとフリーズしたり、動作が遅くなったりと、快適に作業できません。
CPUは価格や性能のバランスを考え、使用目的にあったものを選ぶ必要があります。
パソコンの性能に大きな影響を与える、CPU。
パソコンを選ぶときには、CPUの見方がわかると選びやすくなります。ここでは、使っているパソコンのCPUの確認方法やCPUの型番の見方を解説します。
CPUは、マザーボードのCPUソケットの中に入っています。パソコンのふたを開けてもCPUクーラーに隠れているため、すぐには確認できません。
CPUはパソコンのふたを開けなくても確認できます。パソコンのCPUの確認方法は次の通りです。
CPUの型番は次のように表示されます。
「プロセッサ」を確認すると、このパソコンは「AMD Ryzen 5 5500U」を使用していることがわかります。
CPUの型番からは、CPUのスペックがわかります。
CPUのメーカーは、IntelとAMD。それぞれの型番には、メーカー名も表記されています。
型番の見方を覚えると、次の3つのことがわかります。
AMD、Intel、それぞれの型番の表記の例をあげると次の通りです。
数字の羅列のようですが、数字を左から順番に分解すると次の意味があります。
メーカー名 | AMD/ Ryzen/ 5 /5500/U Intel/ Core i/5 /12400/F |
ブランド名 | AMD/ Ryzen/ 5 /5500/U Intel/ Core i/5 /12400/F |
シリーズ名 | AMD/ Ryzen/ 5 /5500/U Intel/ Core i/5 /12400/F |
プロセッサーナンバー | AMD/ Ryzen/ 5 /5500/U Intel/ Core i/5 /12400/F |
世代 | AMD/ Ryzen/ 5 /5500/U Intel/ Core i/5 /12400/F |
機能 | AMD/ Ryzen/ 5 /5500/U Intel/ Core i/5 /12400/F |
パソコンには、CPUの型番が記載されています。型番の意味を覚えると、パソコン選びが簡単になります。
パソコンのCPUメーカーは、Intel(インテル)とAMDがあります。パソコン以外のCPUを製造しているメーカーは他にもありますが、パソコンのCPUに限れば、Intel、AMDの2社が独占しています。
かつては、Intelの「Core i」シリーズが絶大なシェア率を誇っていましたが、近年「Core i」シリーズと同等の性能を持ち、価格を抑えた「Ryzen」シリーズの人気も高まっています。
ここからは、それぞれのメーカーの特徴やラインナップを解説します。
デスクトップ、ノートパソコンを問わず多くのパソコンに搭載されているのがIntel製のCPUです。
CPUのスペックは幅広く、簡単なネットサーフィンを楽しみたいパソコンのライトユーザーから、プロのプログラマーやゲーマーなどヘビーユーザーまでカバーしています。
一部のIntelのCPUにはCPU内にGPUを搭載し、別でビデオカードを用意しなくても、動画を映し出せることも特徴です。
IntelのCPUのラインナップは、大きく「Celeron」、「Pentium」、「Core」、「Xeon」に分かれます。
CPUのラインナップや特徴を、わかりやすく一覧表にまとめると次のようになります。
モデル名 | 区分 | コア/スレッド数 | 特徴 |
---|---|---|---|
Celeron/Pentium | 廉価モデル | 最大4コア/4スレッド | 低価格のパソコンに採用されることが多く省電力。ネット閲覧やメールのやり取りには十分 |
Core i3 | 下位モデル | 最大4コア/8スレッド | ネット閲覧や動画視聴、簡単な資料作成などライトな用途なら十分にこなせる |
Core i5 | 中位モデル | 最大10コア/16スレッド | 軽めの動画編集やゲーム、本格的な資料作成など一般的な用途ができる |
Core i7 | 上位モデル | 最大12コア/20スレッド | ゲーミング性能はCore i 9に負けない性能を発揮。画像や動画編集などもこなせる |
Core i9 | 最上位モデル | 最大16コア/24スレッド | Intel最上位のCPUでサクサクとオンラインゲームをしたい、動画配信をしたい人などにおすすめ |
Xeon | 業務用モデル | 最大56コア/112スレッド | 搭載するコア数が圧倒的に多く、サーバーなど業務用の最上位モデル |
Intelに次ぐCPUのセカンドメーカーとしてCPUを開発していたAMDですが、「Ryzen」が登場したことで、一気に人気CPUメーカーとなりました。
AMDの魅力は、優れたコストパフォーマンスと価格の安さです。Intelと同等の処理能力を持ちながら、低価格なことはAMD製品の大きなメリットです。
またAMDはセキュリティにも力を入れており、Intelよりも高いセキュリティ性能があります。
AMDでは内蔵GPUが搭載されたCPUが開発されており、GPU内蔵のCPUのことを「APU」といいます。
AMDのCPUの主なラインアップは「A」、「Athlon」、「Ryzen」です。
CPUのラインナップや特徴を、わかりやすく一覧表にまとめると次のようになります。
モデル名 | 区分 | コア/スレッド数 | 特徴 |
---|---|---|---|
Aシリーズ | 下位モデル | 最大4コア/4スレッド | 3D処理性能と低消費電力に優れる。ゲーム機本体などにも採用 |
Athlon | 下位モデル | 最大2コア/4スレッド | エントリーモデルCPU。低価格で簡単な動画閲覧や資料作成ができる |
Ryzen 3 | 下位モデル | 最大4コア/8スレッド | Core i 3と同等でエントリー向け。ネット閲覧や動画視聴、軽めの資料作成ができる。オーバークロックにも対応 |
Ryzen 5 | 中位モデル | 最大6コア/12スレッド | Core i 5と同等で最もコスパの良いモデル。マルチタスク性能が高く、ゲームや本格的な資料作成ができる。オーバークロックにも対応 |
Ryzen 7 | 上位モデル | 最大8コア/16スレッド | Core i 7と同等の位置づけ。動画編集やゲームなどあらゆることが快適に作業できる。オーバークロックにも対応 |
Ryzen 9 | 最上位モデル | 最大16コア/32スレッド | Core i 9シリーズと同等のハイエンドCPU。オーバークロックにも対応 |
Ryzen Threadripper | 業務用モデル | 最大64コア/128スレッド | AMDの超ハイエンドCPU。高いマルチスレッド処理を求めるクリエイター向け |
CPUの性能を決めるのは次の4つのポイントです。
順番に見ていきましょう。
わかりやすく言うとコア数とは「CPUの型の中に、CPUがいくつ入っているか」ということです。
コアとはCPUの核となる部分で、実際にデータの処理をする中央処理ユニット。コア数が多いほど同時にできる処理能力が上がり、パソコンがサクサクと動きます。
例えば4コアであれば、4つの作業を並行して行えます。初期のCPUは「1コア」が主流でしたが、CPUのコアは増え続けています。
このように複数のコアがあることを「マルチコア」といいます。
コア数は、次のような呼び名もあります。
呼び名 | コア数 | 特徴 |
---|---|---|
デュアルコア | 2 | 2005年ごろから登場した、2つの処理ユニットを搭載したCPU |
クアッドコア | 4 | 2006年ごろから登場した、4つの処理ユニットを搭載したCPU |
ヘキサコア | 6 | 2017年ごろから登場した、6つの処理ユニットを搭載したCPU |
オタクコア | 8 | 2017年ごろから登場した、8つの処理ユニットを搭載したCPU |
ただし、ヘキサコア、オタクコアとの呼び名はあまり一般的ではなく、「6コア」「8コア」と呼ばれることが多いです。
スレッドとは、CPUが担当できる仕事の数です。CPUのコア数はCPUの型の中の数でしたが、スレッドはソフトウェアから見た数のことです。
CPUにまだ余力があったとしても、スレッド数が足りないと効率よく余力を使えません。
例えば、1スレッドのCPUで2つのアプリケーションを同時に動かそうとすると、動作しますが動きが遅くなります。
しかしスレッド数が2つあれば、CPUの余力部分を効率よく活用できるようになり、動作も軽くなります。
コア数のように多ければ多いほど、性能が向上するものではありませんが、スレッド数が多いほど、同時に処理できる仕事の数が増えCPUの処理能力が改善します。
つまりスレッド数が多いほど、マルチタスクの処理能力が高いCPUということになります。
クロック周波数は、「Hz」で表示され、CPUの処理スピードの速さを表しています。クロック数が低いと処理スピードが遅く、高いと処理スピードが速いことになります。
クロック周波数は、動作周波数とも呼ばれており、使っているパソコンの動作周波数は、CPUの型番の次に「1.8Hz」「2.4Hz」などと表示されています。
CPUのクロック周波数を調整して、スペックを上げることを「オーバークロック」といいます。
オーバークロックはCPUの動作周波数を高速化し、処理能力を上げることです。
オーバークロックすることでCPUの機能が上がりますが、保証対象外になる、故障の原因になる、寿命が縮まるなどトラブルも多いため、必要最低限にとどめましょう。
キャッシュメモリとは、CPU内にあるメモリのことで、CPUが使用頻度の高いデータを一時的に保存する場所です。
CPUに一時的にメモリを保存することでメインメモリへの負担を軽減します。
CPUはメモリ内のデータよりも、キャッシュメモリ内へのデータへ速くアクセスできます。そのため、キャッシュメモリの容量が大きいほど、一時保存できるデータの量も多くなり、CPUの処理能力も上がります。
ただし、CPUのキャッシュメモリが大きいほどコストや消費電力が上がり、データの読み書きにかかる時間が長くなるデメリットもあります。
CPUのキャッシュメモリの選択肢はあまり多くありません。一般的にCPUの性能が高いほどキャッシュメモリの容量も大きくなりますが、性能が低いCPUと比較しても、その差はわずかです。
そのためCPUやパソコンを選ぶ際には、キャッシュメモリをあまり気にする必要はありません。
パソコンの頭脳といえるCPU。寿命はほぼないといわれていますが、不具合が起こることもあります。
CPUが故障するとパソコンが正常に動作しなくなり、次のような症状が現れます。
作業中のフリーズは一時的な場合は単なる処理速度の低下の可能性もあります。フリーズした状態から直らない場合や再起動を繰り返す場合は、CPUの故障を疑います。
パソコンが起動しない場合は、CPU、メモリ、マザーボード、電源ユニットのいずれかの不具合の可能性が高くなります。
最小構成で起動してもうまく起動しない場合は、いずれかの故障の可能性が高いでしょう。パソコンの温度が上がる熱暴走も故障の原因の一つ。
ビープ音はパソコンのエラーを知らせる音です。音のパターンを聞き分けると、CPUが原因であるかがわかります。
CPUの不具合が起こらないようにするには、次の対策がおすすめです。普段から少しのことに気を付けるだけで、CPUを長持ちさせることもできます。
パソコン内部にはホコリがたまりやすく、ホコリがたまるとパソコン内に熱がたまりやすくなります。CPUは温度が高いまま使い続けると熱暴走を起こし、故障の原因となります。
定期的にパソコン内を掃除して、ホコリを払うようにしましょう。
CPUは、ノートパソコンを落とした衝撃で破損するなど、物理的に破損する場合もあります。できるだけパソコンは丁寧に扱い、衝撃を与えないようにしましょう。
前述したとおり、オーバークロックではCPUの性能を一気に上げられますが、CPUの寿命も縮めてしまいます。よほどのことがない限り、オーバークロックしないほうがいいでしょう。
CPUが故障したときの対処法は次の通りです。
順番に解説します。
CPUは自分で交換する方法もあります。対応するCPUを購入し、パソコンカバーを外して交換しましょう。
ただしノートパソコンの場合は、CPUがハンダ付けされているものも多く、自分でのCPU交換はほぼ不可能です。
また交換できる場合でも、ノートパソコン用のCPUは販売数が少なく入手困難です。
CPU交換は技術や知識が必要です。また、メーカーの保証対象外になるため、あらかじめ理解した上で進めましょう。
自力でCPU交換が難しい場合は、メーカーや修理業者へ修理に出しましょう。
CPU交換にかかる費用は、多くの場合「CPU本体の費用+作業代金」です。CPUのスペックにより交換費用が異なりますが、最低でも2~3万円程度は費用がかかると覚えておきましょう。
パソコンのCPU交換は高額な費用がかかり、費用によってはパソコンを買い替えた方が安いこともよくあります。
パソコンの使用年数によっては、CPUを交換しても別のパーツで不具合が起こる可能性もあります。
CPUが故障したパソコンは処分して、買い替えを検討するのも一つの方法です。
パソコンを買い替えた場合は、古いパソコンは処分しましょう。パソコンを処分するには、費用がかかったり、処分する日時が決まっていたり、データ消去が必要だったりと費用や手間がかかります。
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CPUはパソコンの頭脳とも言える重要なパーツで、故障するとパソコンが正常に動作しなくなります。
CPUの役割は「演算」と「制御」。パソコン内の他のパーツからのデータを読み書きし、他のパーツをコントロールします。
CPUのスペックが高ければ高いほど、パソコンのスペックも上がります。CPUの性能や見方を覚えて、自分にあったパソコンを選びましょう。
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