タブレットは容量不足になると、動きが重くなりアップデートできないなどの不具合が起こります。この記事ではAndroidやiPadなどタブレット容量の確認方法や容量不足の場合の対処法を解説します。
タブレットを長年使っていると、動きが重いなどのトラブルが起こることがあります。
タブレットにトラブルが起こっているのは、容量不足が原因の1つとなっている可能性があります。タブレットが容量不足になると動きが重くなり、フリーズする、アップデートできないなどの不具合が起こります。
この記事では、タブレットの空き容量の確認方法と容量不足の解消方法を解説します。タブレットのトラブルに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
目次
タブレットの容量とは、メモリ容量とストレージ容量のことです。ここでは、2つの容量の違いとタブレットに必要な容量について解説します。ストレージとメモリの違いがわからない方や、タブレットに必要な容量が知りたい方は、参考にしてください。
メモリとは、タブレットのデータを一時的に保存する場所のことです。メモリにデータを一時的に保存することで、素早くデータを取り出せます。
メモリは、作業机に例えられることがよくあります。本棚から取り出した本を作業机に置き、本を参考に作業するとします。作業机が広いほど大量の本を置けるため、何度も本棚に本を取りに行く時間が短縮できるため作業が効率よく進みます。タブレットでも同じように、メモリ容量が大きいほど一時保存できるデータが多くなり効率よく作業が進みます。
ストレージとは、アプリやデータを長期間保存できる場所のことです。写真や動画、音楽などのデータは、ストレージに保存されます。そのためストレージ容量が大きいほど、アプリやデータを大量に保存できます。メモリをデータを一時的に置く作業机に例えるなら、ストレージはデータを長期保存する本棚に例えられます。ストレージは、SDカードスロットがあれば増設可能です。
タブレットは容量不足になると、動きが重くなり使いにくくなります。そのためメモリやストレージは余裕のある容量がおすすめですが、その分価格も高くなります。タブレットの用途によっては、大きい容量のメモリやストレージは不要の場合もあります。タブレットに必要な容量を知りたい場合は、まずタブレットで何をしたいかを考えましょう。
メモリの場合は、選ぶOSによって必要な容量が異なります。Androidタブレットには2GB以上、Windowsタブレットには4GB以上のメモリが推奨されています。それぞれのOSが複数のアプリを同時に動かすために必要なメモリ容量で、不足するとアプリの動作が不安定になるなど、使い勝手が悪くなる可能性があります。
iPadのメモリ容量は非公開のためユーザー自身で選べませんが、シリーズやモデルの違いによりパフォーマンスに違いがあります。用途に合わせて適切なシリーズやモデルを選ぶことが重要です。
ストレージは容量が大きいほどデータを大量に保存でき、多くのアプリをダウンロードできます。ストレージ容量は、メールやネットサーフィンに使用する程度であれば32GB程度で問題ありません。ストレージ容量が32GBのタブレットは価格も安いため、安いタブレットがほしい方にもおすすめです。
写真やデータを保存したい方や、タブレットを頻繁に使う方には64GB以上がおすすめ。メールやWebサイト閲覧のほかに、ダウンロードしたコンテンツも余裕を持って楽しめます。ただしOSのアップデートの際には空き容量が必要になるため、64GBでは不足する場合もあります。
タブレットに写真や動画、音楽を大量に保存したい方で、日常的に使用する方は128GB以上がおすすめです。複数のコンテンツをダウンロードしても余裕があり、写真を毎日のように保存しても余裕があります。タブレットのおすすめ容量は少なくても64GB程度、余裕がほしい場合は128GB程度です。
iPadのおすすめ容量に関しては、下記記事でも詳しく解説しています。
【2023最新版】iPadの容量はどれがいい?目的別の選び方を解説>>
タブレットが容量不足であるかを確認するには、空き容量の確認が必要です。ここでは、AndroidとiPadの場合に分けて、ストレージの空き容量の確認方法を紹介します。
Androidタブレットの場合は、設定アプリからストレージの空き容量を確認可能です。
ストレージを確認すると、何%使用しているか空き容量がわかります。さらにタップすると、写真や動画、音楽などどのデータをどれくらい使用しているか、内訳も確認できます。
iPadの場合は空き容量が少なくなると、自動で容量をが確保されます。使っていないアプリやデータの中で、再ダウンロードが必要なアイテムや不要になったアイテムがiPadから削除されます。端末のキャッシュも自動で削除されるため便利ですが、必要なデータまで削除されないためにも、空き容量を確認しておく必要があります。
全体のストレージ容量と、それぞれインストールしているアプリごとに消費しているストレージ容量を確認できます。さらにアプリ名をタップすると、使用状況の内訳も確認できます。
この画面ではアプリを取り除く、削除する操作が可能。アプリを取り除くと、アプリ本体が使用しているストレージが解放されますが、書類やデータはそのまま保管されます。アプリを削除すると、アプリ本体と関連データを削除します。
iPadはストレージの空き容量が不足し、空き容量を増やすこともできない場合に、警告文が出ることがあります。警告文が現れたら、データやアプリの削除などストレージの整理が必要です。
参考:Appleサポート iPhone や iPad のストレージを確認する方法
タブレットが容量不足になると、タブレットの動きが重くなり、アプリが開かない、途中で止まるなど、操作性が非常に悪くなります。新しいアプリをダウンロードする際には、タブレットの空き容量が必要ですが、容量不足になると最新のアプリをダウンロードできません。
タブレットを使い続けていると、OSのアップデートが定期的に行われますが、容量不足になるとアップデートもできなくなります。OSをアップデートしなくてもタブレットを使い続けることはできます。しかしOSをアップデートしなければ、ウイルスに感染しやすくなったり、新しいアプリに対応できなくなったりするため、常に最新の状態を保つことが推奨されています。
このようにタブレットが容量不足になると、快適にタブレットを使用できなくなります。タブレットが容量不足になった場合は、次に紹介する方法で解消しましょう。
タブレットが容量不足になると快適に使用できなくなるため、空き容量を増やして容量不足を解消する必要があります。容量不足を解消するには、以下の方法があります。
それぞれの方法を詳しく解説します。
キャッシュとは読み込みを速くするために、直近で読み込んだデータやよく使うデータを一時的にストレージ上に保存しているファイルのことです。キャッシュをクリアすると、一時的にデータの読み込みが遅くなる場合がありますが、大きな問題はありません。キャッシュが溜まると、ストレージを圧迫する原因となるため、以下の方法で定期的に削除しましょう。
【Chromeアプリのキャッシュクリア方法】
Chromeアプリの場合は、以下の方法でキャッシュをクリアします。
参考:Googleアカウントヘルプ キャッシュと Cookie の消去
【Androidタブレットの場合】
AndroidタブレットのChromeアプリ以外のアプリは、以下の方法でキャッシュをクリアします。
【iPadの場合】
Safariアプリでは、以下の方法でiPad上のキャッシュをクリアできます。
タブレットのストレージ容量が少ない場合は、不要なアプリやデータを削除することで空き容量を増やせます。タブレットに不要な写真や動画が溜まっている場合は、削除しましょう。
タブレットを使用していると、次々と新しいアプリをインストールすることも多いです。しかし、使いやすいと思ってインストールしたアプリの中には、全く使わないものもあるでしょう。容量不足の場合は、使っていないアプリも削除しましょう。
一度インストールしたものは、有料アプリでも再購入することなくいつでも再インストール可能。必要になれば再度インストールできるため、不要だと思ったら削除してみるのもよいでしょう。
【Androidの場合】
設定からアプリの削除ができます。1つ1つアプリを削除するのが面倒な場合は、以下の手順でGoogle Playストアのアプリから不要なアプリを一括で削除することもできます。
削除したいアプリを複数選択すれば、一度に複数のアプリをアンインストールできます。Google Playストアでは画面右上の並び替えボタンから、アプリの使用容量が大きい順や使用頻度の低い順に並べ替えることも可能。削除するアプリを選ぶ目安になります。
なお、タブレット購入時にインストールされているアプリは、通常アンインストールできません。削除するとタブレットの動作に影響があるアプリもアンインストールできないようになっています。
【iPadの場合】
ホーム画面でアプリを長押しし「アプリを削除」をタップして、「ホーム画面から取り除く」をタップします。iPadから削除する場合は、「アプリを削除」を選びましょう。
iPadの場合は、カレンダーや時計、連絡先、FaceTime、ファイル、探すなど、iPad購入時からインストールするアプリも削除できます。 ただし、ホーム画面からAppleのアプリを削除すると、関連するユーザーデータや構成ファイルも削除され、ほかのシステム機能に影響する場合があります。iPad標準のアプリを削除する場合は、充分確認してから行いましょう。
SDカードには、画像や音楽、撮影した写真、動画などのデータを保存できます。大切なデータを削除したくない場合は、タブレットのデータをSDカードにデータを移動させましょう。
AndroidタブレットでSDカードスロットがあればSDカードを挿し込み、データを保存できます。タブレット本体のストレージを使わずSDカードを使用すれば本体のストレージ容量を圧迫せず、データを保存できます。
Androidタブレットで、SDカードにデータを移行する手順は以下の通りです。
以上で、タブレット本体のストレージにあるデータをSDカードに転送できます。さらに、機種やアプリによってはアプリもSDカードに移動できます。設定画面から以下の手順で操作しましょう。
以上でアプリをSDカードに移動完了です。なおLINEのデータなど、SDカードに移動できないデータもあります。また、SDカードの寿命は1~2年と短く、データの長期保存には向いていません。定期的にパソコンやクラウドストレージにバックアップを取りましょう。
クラウドストレージとは、オンライン上のデータの保管場所です。無料で使用できるクラウドストレージにはGoogleのGoogleDriveやAppleのiCloud、MicrosoftのOneDriveがあります。GoogleDriveは15GBまで、iCloudやOneDriveは5GBまで無料で利用できます。クラウドストレージには、DropBoxなど有料で利用できるものもあり、使用できる容量によって価格が異なります。
クラウドストレージは、SDカードスロットがないタブレットやiPadでも使用できます。インターネット環境がありIDやパスワードがあれば、スマホやパソコンなど別の端末からアクセスしてデータを取り出せることもメリットです。ただし、クラウドストレージはオンライン上でデータを保管するサービスのためデータが流出する可能性があり、絶対に安全とは言い切れない面もあります。
タブレットのストレージがいっぱいになった場合は、パソコンにデータを移動すればタブレットの空き容量を増やせます。パソコンがある場合は、パソコンへデータを移動するのがおすすめです。
AndroidタブレットはUSBケーブルでパソコンとタブレットを接続し、以下の手順でデータを転送できます。
参照:Androidヘルプ パソコンと Android デバイス間でファイルを転送する
iPadの場合はUSBケーブルやWi-Fi接続を使用してパソコンに接続し、以下の手順でパソコンにデータを転送します。
参照:iPhone、iPad、またはiPod touchとコンピュータ間でファイルを転送する
タブレットは使用し続けることで不要なデータが蓄積し、ストレージがいっぱいになり動作が重くなります。タブレットの容量不足を解消しても重い場合は、そもそも用途にタブレットの容量があっていない、故障しているなどの可能性も考えられます。
タブレットの寿命は2~3年程度と言われているため、購入から2~3年程度経過している場合は故障の可能性も。そもそも用途に容量が合っていない場合や寿命の場合は、思い切ってタブレットの買い替えもおすすめです。
タブレットを買い替えるなら古いタブレットの処分が必要です。古いタブレットの処分は、パソコン処分.comの利用がおすすめです。事前連絡は不要で、データ消去や送料も無料です。不要なタブレットを送るだけで、簡単に処分できる点がメリットです。
タブレットが容量不足になると動きが重くなり、アプリをダウンロードできない、動きが止まるなど、快適にタブレットを使用できなくなります。
タブレットが容量不足になったら、キャッシュクリアや不要なデータの削除などで空き容量を増やせます。SDカードやクラウドストレージ、パソコンなどにデータを移動すれば、大切なデータを削除せず、タブレット以外の場所で保存できます。
ストレージのデータを削除してもタブレットが重い場合は、そもそも容量が足りていない、故障している可能性もあります。タブレットには寿命があり、購入から2~3年程度であれば買い替えも検討しましょう。買い替えの際に不要になったタブレットは、無料で簡単に処分できるパソコン処分.comの利用がおすすめです。