パソコンでゲームを楽しむには、専用の機能を搭載したゲーミングPCが必要不可欠です。
しかし、ゲーミングPCに関する商品は種類が多いため、何を揃えなければいけないのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ゲーミングPCに必要なものや、機器を一式揃える際にかかる費用について解説します。
これからゲーム環境を整えたい方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
ゲーミングPCとは、快適にゲームをプレイするために必要な性能を搭載したパソコンのことを指します。
多くのPCゲームには3Dグラフィックスが採用されており、家庭用ゲームと比べて圧倒的に映像が美しい点が魅力です。
その映像美を存分に楽しむためには、性能の高いグラフィックボードや処理速度の速いCPUが必要になります。
PCゲームを始めたい方は、まずはゲーミングPCを一式揃えることから始めましょう。
参考:ゲーミングPCとは?一般的なPCとの違いや必要性を初心者向けに解説
ゲーミングPCでPCゲームをプレイするためには、さまざまなアイテムを揃えなければいけません。
ここでは、ゲーミングPCに必要なものを5つご紹介します。
ゲーミングPC本体は、PCゲームをプレイするうえでもっとも重要なアイテムです。
PC本体によってゲーム環境が左右されるといっても過言ではありません。
快適なゲーム環境を求めるなら、グラフィック処理能力やCPUの性能が高いものを選ぶとよいでしょう。
高性能になるほど値段も高額になりますが、その分グラフィックが綺麗になり、ゲーム中のラグも軽減されます。
グラフィックボードがなくてもPCゲームはできるものの、快適にプレイするには必要不可欠なアイテムです。
グラフィックボードとは、パソコンの中で映像に関する計算処理を行うパーツを指します。
グラフィックボードのスペックはキャラクターの動きやフィールドの描写に直結し、性能が高ければ高いほど映像が美しく鮮明になる点が特徴です。
3Dゲームなど、映像を重視するゲームをプレイする場合はできるだけ妥協せずに選ぶことをおすすめします。
ゲーミングPCを購入する際は、PCゲーム向けに特化したゲーミングモニターを選びましょう。
ゲーミングモニターは1秒間に描写するコマ数が通常のモニターよりも多く、細やかな処理が可能な点が特徴です。
性能が高ければ高いほど、複雑な映像もなめらかに表現できるようになります。
特に、FPSゲームのような素早い動きが求められるゲームをプレイする場合、ゲーミングモニターは重視した方がよいでしょう。
ゲーミングマウスは、PCゲームの操作性を左右するアイテムのひとつです。
通常のマウスでもPCゲームの操作は可能ですが、入力速度が落ちてしまい快適にプレイするのは容易ではありません。
しかしゲーミングマウスなら素早い動きに対応できるため、特にFPSゲームやサバイバルゲームのようなスピード感が重要なゲームで大いに役立ちます。
また、ゲーミングマウス専用のマウスパッドも合わせて用意しておくことがおすすめです。
大きめサイズのものを選ぶと、マウスの可動範囲が広がってプレイがより便利になりますよ。
ゲームの操作性を高めるためには、ゲーミングマウスだけでなくゲーミングキーボードも合わせて揃えるとよいでしょう。
ゲーミングキーボードとは、複数キーの同時押しに対応しているキーボードのことです。
PCゲームはキーボード入力で操作するものも多いですが、通常のキーボードは2キーまでしか同時に押せないため、プレイの快適さが落ちてしまいます。
ただし、他のアイテムと比べて優先度はやや低く、金銭的にあまり余裕がない場合は後回しにしても大きな問題はありません。
上記ではゲーミングPCに最低限必要なものをご紹介しましたが、他にも用意しておくと便利なアイテムが存在します。
ここでは代表的なものを5つご紹介しますので、ゲーム環境にこだわりたい方はぜひチェックしてみてください。
ゲーミングPCは学習机などに置いてもよいですが、PCデスクを使用するとゲームのプレイがより快適になります。
PCデスクは奥行きも幅も広めに作られているものが多く、モニターを複数設置しても邪魔に感じない点がメリットです。
また、マウスを大きく動かしやすいため、操作性が高まるといった利点もあります。
PCゲームを頻繁にプレイする場合は、ゲーミングチェアがあると便利です。
ゲーミングチェアとは、その名の通りゲームを楽しみやすいように作られた専用の椅子を指します。
長時間のプレイでも体が痛くなりにくく、疲労感を軽減できる点がメリットです。
ただし、ゲーミングPCの中でも優先度はそこまで高くないため、金銭的に余裕があれば検討する程度でよいでしょう。
イヤホンやヘッドセットは必ず用意すべきアイテムではありませんが、装着することで臨場感を持ってゲームを楽しめます。
外部からの音に邪魔されず、ゲームの世界に集中しやすい点がメリットです。
また、ヘッドセットがあればボイスチャットを行いながらのプレイが可能になります。
オンライン対戦が主流のFPSゲームを遊ぶ際や、ゲーム配信を行いたい場合に活躍してくれますよ。
PCゲームはマウスやキーボードで操作するのが一般的ですが、なかには専用のコントローラーに対応しているゲームもあります。
SwitchやPSPのようなCSゲームと同じ感覚でプレイできるため、そちらに慣れている方にとっては操作性の向上につながるでしょう。
プレイするゲームによって、マウス・キーボードとコントローラーを使い分けるのもおすすめです。
PCゲームをより快適にプレイするためには、インターネット環境にもこだわりたいところです。
回線速度が遅いと頻繁にラグが生じてしまったり、データの読み込みに時間がかかってしまったりする場合があります。
一般的には、無線LANよりも有線LANの方がスピードが速いといわれています。
プレイ中にストレスを感じてしまう場合は、家庭の回線を見直すとよいでしょう。
ゲーミングPCを一式揃える場合、最低でも10万円以上はかかります。
ある程度快適にゲームをプレイしたいなら、それなりにスペックが高いものを選ぶ必要があるため、15〜20万程度は見積もっておくとよいでしょう。
ただし、最初からお金をかけすぎると大きな負担になってしまいます。
できるだけ費用を抑えるためには、マウス・キーボードはゲーミングPCに付属しているものを使用し、金銭的に余裕が生まれたらこだわりのアイテムに買い替えるというのもおすすめです。
ゲーミングPCを購入する場合、主に以下3つの選択肢が挙げられます。
なかでも特におすすめなのが、「BTOパソコン」と「自作パソコン」の2つです。
ここでは、BTOパソコンと自作パソコンのそれぞれの特徴を解説します。
BTOパソコンとは「Build To Order」の頭文字をとったもので、受注生産方式で販売されているパソコンを指します。
市販のパソコンのように完成品が提供されているのではなく、注文を受けてから製造が開始される点が特徴です。
自分好みにカスタマイズできるため、「性能を高めながらできるだけ費用を抑える」といったわがままも実現しやすいといったメリットがあります。
ただし、内部パーツやデザインはメーカーが提示する中から選ぶ必要があり、自作パソコンと比べて選択肢が劣る点がデメリットです。
自作パソコンとは、自分でCPU・メモリ・グラフィックボードといった部品を購入し、自らの手で組み立てたものを指します。
自作パソコンの大きなメリットは、自分のこだわりを最大限実現しやすい点です。
予算・性能・見た目など、重視するポイントに合わせてパーツを選べるため、世界にひとつだけのゲーミングPCが作れます。
組み合わせ方によってはBTOパソコンよりも費用を抑えやすいうえに、あとから拡張することも可能です。
ただし、組立時に「思うように動作しない」といったトラブルに見舞われる場合もあり、ある程度の専門知識が求められます。
ゲーミングPCは中古でも販売されていますが、品質面を考えるとあまりおすすめできません。
見た目では「これまでどのように使われていたか」「どの程度劣化しているのか」は判別できず、いつ故障するのかわからないといったリスクがあります。
さらに中古のゲーミングPCはメーカーの保証期間を過ぎているケースも多く、トラブルにも自分で対処しなければいけません。
費用を抑えるために中古で購入する場合は、信頼できる業者を選ぶことをおすすめします。
ゲーミングPCを一式買い揃えた際、これまで持っていたパソコンを使わなくなることも少なくありません。
保管場所に困る場合は、リサイクルショップなどに持ち込んで換金するのもおすすめです。
しかし、購入から時間が経っているパソコンだと、買い取りを拒否されたりそもそも故障していたりするケースも多く見られます。
そのような場合は、パソコン処分.comなどの専門業者を利用して処分するとよいでしょう。
パソコン処分.comでは、パソコンの年式・メーカー・故障状態にかかわらず無料処分が可能です。
手続き方法も簡単で、段ボールに入れて郵送するだけで完了します。
ゲーミングPCを購入する際は、さまざまなアイテムを買い揃えなければいけません。
こだわればこだわるほど費用はかかってしまいますが、その分快適なゲーム環境を実現できます。
機器によって優先度は異なるため、必要なものから少しずつ揃えていくとよいでしょう。
また、ある程度の性能を維持しながらできるだけ費用を抑えたい場合は、自分でパソコンを組み立てるのもおすすめです。
新規購入によって不要なパソコンが現れた場合は、パソコン処分.comなどを活用して適切に処分を行いましょう。
今回の記事もぜひ参考にしてくださいね。
「CPUクーラーがどのようなものか知りたい」
「CPUクーラーの選び方を知りたい」
「CPUクーラーの種類やおすすめを知りたい」
ゲームや動画編集を楽しむために、PCの自作・カスタムを行うユーザーは年々増えています。
しかし、ハイスペックにすればするほどCPUが高熱に。その対処に、社外品のCPUクーラーの購入を検討していらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そのような方に向け「CPUクーラー」の概要や選び方のコツを解説します。
CPUクーラー選び・取り付けに専門知識は必要ありません。この記事を読めば、自分の用途に合ったCPUクーラーを選べるようになります。丁寧に解説しますので、お時間のあるときにお読みください。
「パソコンのCPU(プロセッサー)を冷やすためのパーツ」です。
CPUの表面からの熱を吸収して、CPUの温度を一定以下に保ちます。
パソコン内部のマザーボードに取り付けるパーツで、自作PCやBTO(受注生産)パソコンでのカスタムで人気があります。
CPUはOS・アプリの処理負荷により発熱するパーツです。高い負荷が掛かると90℃前後になることもあります。
電源オフで何も負荷が無い状態では、「気温(40℃前後)」程度、ホーム・ビジネス用途なら50~60℃付近まで温度が上昇します。
ハイエンドゲームや動画編集を長時間行うと90℃以上まで温度は上昇し、冷却しないとパソコンが「熱暴走(オーバーヒート)」してしまいます。
高温状態のまま放置すると、CPUやマザーボードが損傷・劣化するためCPUクーラーでの冷却はPCにとって非常に重要です。
IntelやAMDのCPUを「箱買い」すると、純正品(リテールクーラー)が付属されています。
コストパフォーマンスに非常に優れたクーラーで、ホーム・ビジネス用途ならリテール品で十分とされています。
しかし、長時間の動画編集・ゲーミングなどでは十分に冷却できないことがあります。
元々の性能がそれほど高くないため、高負荷時はファンの音も激しくなり夜間の仕様では耳障りとなることもあります。
CPUファンの音が激しい、PC本体が熱を帯びている際は、サードパーティー製のCPUクーラーの導入を検討しましょう。
以下のような診断ソフトを使用すると、CPU温度を簡単に確認できます。
CPUクーラーは、大きく2タイプに分かれます。
ひとつは、小型ファン(扇風機)で通風させ冷やす「空冷」。もうひとつは、冷却液でCPUの熱を吸収して冷やす「水冷」です。
それぞれの特徴を知り、自分に合ったものをチョイスすることが重要です。
ファンからの送風によりCPUを冷やす方式です。構造がシンプルなので壊れにくく、値段もリーズナブルです。
市販のデスクトップパソコン・ノートPCのほとんどが空冷式クーラーを採用しています。空冷式クーラーは、風を送る向きで「トップフロー型」「サイドフロー型」に二分化されています。
CPUのトップ(上部)から下に向けて風をフロー(流動)させるタイプです。市販品リテールクーラーのほとんどで採用されています。
始めに、CPUの熱をヒートシンク(放熱板)で吸収し、熱くなったヒートシンクに風を当てて冷却します。上部から風を当てることにより、CPUだけでなくマザーボードも冷やせるのが特徴です。
CPUのサイド(横)方向に風をフロー(流動)させるタイプです。PCケースの前→後ろ方向に効率よく排気できるのがメリットとされています。
部品構成はトップフローと同じですが、サイドフローのほうが大型化しやすいのがメリットです。
大型化できる分、放熱性が高まるためトップフローよりも高い冷却効率が魅力です。
水冷式クーラーは市販のパソコンではほぼ採用されておらず、自作PCやBTO(受注生産)パソコンで人気のタイプです。
冷却液で熱を吸収して排熱をする構造で、空気(空冷)より何倍も熱伝導効率が高い冷却液の特性を利用しています。
空冷式よりも冷却効率が高いのですが反面、構造が複雑なためやや高価で耐久性に劣るのがデメリットです。
以下のようなポイントを押さえると、自分に合ったクーラーが見つかります。
はじめに、空冷か水冷かを決めましょう。人によって重視するポイントは違いますが、おおよそ以下のような考え方で選択すれば大丈夫です。
どちらも風で冷やすという基本原理は同じです。しかし、初心者はトップフローから試してみるのが得策かもしれません。
CPUクーラーがPCケースに収まらないこともあります。CPUクーラーの寸法を事前に確認しましょう。
また、PCケース内の空きスペースの確認も重要です。PCケースのサイズは主に3種類あります。
PCケースメーカーの多くは、対応CPUクーラーのサイズを明示しています。ホームページや説明書を事前に確認しておきましょう。
おおまかではありますが、冷却性能を高い順に並べると以下のようになります。
一般的な使い方であれば「空冷」で対応できます。しかし、長時間のゲームプレイなど、ハードユーザーは「水冷」をチョイスしてください。
また、上記3種類とも大型になるほど冷却力が高くなる傾向にあります。
CPUクーラーのノイズは「ファン(扇風機)」で決まります。
大型ファンは回転数を下げられるので静か、小型ファンは回転数を上げるのでうるさい傾向にあります。
製品ごとの「ファン回転数」「ノイズレベル」で比較するとノイズの違いを確認できます。参考までに、人気CPUクーラー3つの静音性を掲載します。
【虎徹 Mark Ⅱ】
最大ノイズ:24.9dBA
ノイズレベル:4.0~24.9dBA
最大ファン回転数:1200rpm
【Deepcool AS500】
最大ノイズ:24.2dBA
ノイズレベル:24.2dBA
最大ファン回転数:1200rpm
【NH-U12A】
最大ノイズ:22.6dBA
ノイズレベル:22.6dBA
最大ファン回転数:2000rpm
参考:amazon
タイプによって取り付け難度が異なります。
いきなり「水冷」を選ぶと取り付けミスにもつながります。ネット動画などを参考に、取り付け方を確認すると良いかもしれません。
欲しい製品が見つかったら、以下の点を確認してください。
ここでも参考に、人気CPUクーラー3つの対応ソケットをご紹介します。
【虎徹 Mark Ⅱ】
Intelソケット:LGA775,1150,1151,1155,1156,1366,2011,2011-v3
AMDソケット:AM2(+),AM3(+),FM1,FM2(+),AM4
【Deepcool AS500】
Intelソケット:LGA2066,2011-v3,2011,1200,1151,1150,1155
AMDソケット:AM4,AM3(+),AM(+),FM2(+),FM1
【NH-U12A】
Intelソケット:LGA2066,2011-3,2011,1151,1150,1155,1156
AMDソケット:AM4,AM3(+),AM2(+),FM2(+),FM1
参考:amazon、各製品ページ
ほとんどのCPUクーラーには「グリス」が付属されています。グリスにより、熱伝導率が大幅アップするため非常に重要なアイテムです。また、さらに高性能なグリスも市販されています。
CPUクーラー交換の際には塗りなおすことをおすすめします。CPUとCPUクーラーの接地面にグリスを塗布するだけですので非常に簡単です。
最後に、人気のCPUクーラーメーカーをご紹介します。
今回は、CPUクーラーの概要や選び方のコツについて解説しました。
CPUクーラーはこまめに清掃すると、寿命を延ばすことができます。しかしクーラーをはじめ、PC全体が古くなった場合は適切な方法で処分しましょう。
一般的に、デスクトップPC・自作PCは粗大ごみとして処分できません。
『PCリサイクルマーク』があるPCは、メーカーに回収を依頼することができます。
しかし、マークの無いもの・自作PCは自治体ごとのルールに従い処分する必要があります。
処分費用やデータ消去なども自己責任で行わなければならないため、不安がある方は専門業者の利用をおすすめします。
『パソコン処分.com』では、以下のようなパソコンの処分を無料で受け付けています。
日本全国どこからでも送れ、データ消去も安全に行います。申し込みも不要ですので、お気軽にご利用ください。
CPUはパソコンを快適に使うための重要なパーツです。しかし自分のパソコンに搭載されているCPUのメーカーや種類を意識せずに利用されている方も多いでしょう。
CPUの型番の見方を知っておくと、メーカーだけでなくおおよその性能が把握できます。たくさんあるパソコンの中から、自分に合ったパソコンを選ぶときにも役立つでしょう。
この記事では、CPUの型番の見方を分かりやすく解説していきます。メーカーやシリーズごとに異なる点についても説明しますので、CPUの型番について知りたい方はぜひ参考にしてください。
CPUはパソコンの頭脳としての役割をもつパーツです。日本語では「中央演算処理装置」と呼ばれており、周辺機器やソフトウェアからの指示を処理したりメモリの制御をしたりと重要な役割を担っています。
CPUの性能はPCのパフォーマンスに大きく影響を与えます。性能が高いCPUのほうがPCの動作がスムーズになるため快適に利用できる反面、CPUの性能が低いとパソコンの動作が重く、処理に時間がかかってしまいます。PCを快適に利用するには、可能な範囲で高性能なCPUを搭載したPCを選択するのがおすすめといえます。
ただし、CPUの性能の高さに比例して価格も高くなるため、利用目的に見合った性能のCPUを選択するとよいでしょう。
CPUについては、下記記事でも詳しく解説しています。
「パソコンのCPUとは?性能や種類、見方をわかりやすく解説」
パソコンのCPUを確認する方法を紹介します。利用しているOSのバージョンによって操作方法が異なるため、ここではWindows10とWindows11でのCPU確認方法を説明します。
なお、システムメニューを表示させるには、スタートメニューから行う方法とキーボードのショートカットキーを使う方法の2つがあります。どちらからでも確認できる内容は同じですので、操作しやすい方法をご利用ください。
CPUの型番はアルファベットと数字の組合せで構成されています。
一見しただけでは意味が分かりにくいのですが、CPUの型番の見方を覚えておくことでおおよその性能が分かります。
例えば次のCPUの型番を見てください。
例)Intel Core i7 12700K 4.70GHz
CPUの型番を左から順番に見ていくと、次のような内容が分かります。
シリーズや世代が新しいほど性能が高くなるため、CPUの見方が分かればPC選びにも役立ちます。型番の詳しい見方についてはこのあと解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
CPUの型番の先頭には製造したメーカーの名前が記載されています。例えば次のような型番を見てみましょう。
例1)Intel Core i7 12700K → メーカーは「Intel」
例2)AMD Ryzen 5 5600X → メーカーは「AMD」
この場合、例1のCPUのメーカーはIntel(インテル)、例2はAMD(エーエムディ)ということが分かります。現在流通しているパソコンのCPUメーカーは、「Intel(インテル)」か「AMD(エーエムディー)」の2社が主流となっています。
なおビジネス用として利用する場合、2社のCPUに性能の差はほとんどありません。メーカーだけで性能を比較することはできないため、この後説明するブランドやシリーズ、世代などと合わせてトータルでスペックを確認しましょう。
メーカー名の次に記載されているのが、CPUのブランド名です。
メーカーとブランドが把握できたところで、ブランドごとにどのような特徴があるのかを見ていきましょう。ここからはIntelとAMDの2つのメーカーについて、主なCPUのブランドと特徴を紹介していきます。
Intel製CPUの主なブランドは次のとおりです。
「Core」はIntel社の主力ブランドで、シリーズによってビジネス用モデルからゲーミングPC用まで様々なモデルが揃っています。「Pentium」はエントリーモデル、「Celeron」は低価格で購入できるブランドとして位置づけられています。
AMD製CPUの主なブランドは次のとおりです。
AMD社のCPUブランドは「Ryzen」が主力製品となっており、「Athlon」はその下位モデルとして位置づけられています。「Ryzen」はIntel社の「Core」に劣らないハイスペックな性能が人気のCPUブランドです。
ブランド名の次に記載されている数字がシリーズ名です。同じブランドの場合、数字の大きさに比例して性能も高くなるのが特徴です。「Intel Core i3」と「Intel Core i7」の場合は「Intel Core i7」のほうが高い性能を持つCPUといえます。ただし一部例外もありますので注意してください。
次の型番を例にシリーズ名を確認してみましょう。
Intel社のシリーズは「ix」で表され、Ryzen社のシリーズは数字のみで表示されています。
Intel社のCoreブランドと、AMD社のRyzanブランドのシリーズを比較したものを紹介しますので参考にしてみてください。
性能目安 | Intel社 | AMD社 |
---|---|---|
最高スペック(最上位) | Core i9 | Ryzen 9 |
高性能(ハイエンド) | Core i7 | Ryzen 7 |
中性能(ミドルレンジ) | Core i5 | Ryzen 5 |
低性能(ローエンド) | Core i3 | Ryzen 3 |
プロセッサーナンバーは型番の数値から確認できます。
数字が大きいほどCPUの性能が高いといえますが、シリーズが異なる場合は、シリーズのグレードが優先されます。例えば次のような場合、「Intel Core i7 1195U」のほうが性能は上になります。
プロセッサーナンバーは単体ではなく、CPUのシリーズや次に説明する「世代」とも合わせて確認するのがポイントです。
世代はどのくらい新しいCPUかを表しており、プロセッサーナンバーから判別できます。数字が大きいほど世代が新しく、性能もアップしているといえます。
IntelのCoreシリーズの場合、世代によってプロセッサーナンバーの桁数が異なります。第9世代までは先頭の1桁目の数字で世代が判断でき、第10世代以降は先頭の2桁の数字で世代を判別します。
世代ごとの見分け方を表にまとめましたので、参考にしてみてください。
Coreシリーズ世代 | プロセッサーナンバー | 世代の例 |
---|---|---|
第1世代 | 3桁 | 例:Core i7 850 |
第2世代~第9世代 | 4桁(先頭の1桁が2~9) | 例:Core i5 9700K |
第10世代 | 5桁(先頭の2桁が10) | 例:Core i7 10700K |
第11世代 | 5桁(先頭の2桁が11) | 例:Core i7 11600K |
第12世代 | 5桁(先頭の2桁が12) | 例:Core i7 12400K |
第13世代 | 5桁(先頭の2桁が13) | 例:Core i7 13600K |
AMD社のRyzenシリーズの世代については、グラフィックボードの有無によって世代の見方が異なります。なお、グラフィックボードが搭載されたCPUは「APU」と呼ばれています。
Ryzenシリーズ世代 | プロセッサーナンバーCPU:グラフィックボード無 | プロセッサーナンバーAPU:グラフィックボード有 |
---|---|---|
第1世代 | 1000番台 | 2000番台 |
第2世代 | 2000番台 | 3000番台 |
第3世代 | 3000番台 | 4000番台 |
第4世代 | 5000番台 | 5000番台 |
上記のようにAMD社の場合は、世代とプロセッサーナンバーの1桁目の数字が一致していない点に注意してください。
サフィックスは製品カテゴリーを表しています。プロセッサーナンバーの末尾にあるアルファベットからCPUの持つ機能が分かります。
上記の場合、「K」はオーバークロックモデルを表し、「U」は薄型のノートPCに搭載される低消費電力モデルを表しています。なお、アルファベットは1文字と2文字の場合があります。
メーカーごとにアルファベットから分かる機能をまとめましたので、参考にしてみてください。
無印 | 通常版 |
K | オーバークロックモデル(CPUのクロック周波数を制御できる) |
F | CPU内蔵グラフィックが非搭載のモデル(別途グラフィックボードが必要) |
KF | KとFを統合したモデル(オーバークロックモデル、グラフィックボード非搭載モデル) |
X | 高性能モデル(価格も高価) |
S | 省電力モデル(やや低い性能) |
T | Sよりさらに発熱や消費電力を抑えたモデル |
M | モバイル向けモデル(発熱や消費電力を抑えた性能が低めのモデル) |
U | モバイル向けの超省電力モデル |
H | 高グラフィック性能を搭載したモデル |
HK | 高いグラフィック性能を搭載したオーバークロック可能なモデル |
X | 高性能モデル(オーバークロック対応) |
WX | 最上位モデル |
H・HS | ゲーミングPC向け |
U | 薄型ノートPC(低消費電力) |
E | 省電力モデル |
G | CPU内蔵グラフィック搭載モデル(別途グラフィックボードが不要) |
CPUの動作周波数とは、CPUが処理するときに扱う信号の速さのことをさしており「GHz(ギガヘルツ)」という単位で表示されます。数値が高いほうが同じ時間内により多くの処理ができるため、性能が高いといえます。
動作周波数はクロック周波数とも呼ばれ、CPUの型番の最後に表示されています。
クロック周波数が高いほど高性能といえますが、性能の比較にはCPUのブランドやシリーズのランクのほうが優先されます。クロック周波数だけでは性能の比較はできませんので注意してください。
CPUの型番を調べる方法と型番から分かるCPUのメーカー、ブランド、性能について解説しました。CPUの型番の見方が分かれば、パソコンを購入するときにどのPCを選べば良いか判断しやすくなるでしょう。
CPUの型番からおおよその機能が分かるため、異なるパソコンメーカーで複数のPCを比較するときにも役立ちます。
パソコンの動作が遅かったり処理に時間がかかったりする場合、CPUの性能が原因となっている可能性があります。これはCPUの性能がパソコンの処理スピードにも大きな影響を与えるためです。
利用しているパソコンのスペックに物足りなさを感じたときは、CPUを交換すれば改善するかもしれません。しかしCPUの交換には時間も手間もかかりますので、パソコンを買い替えたほうが早いでしょう。
パソコンを買い替える場合、不要になった端末の処分にはパソコン処分.comの利用がおすすめです。費用や送料がかからず、箱に詰めてパソコンを送るだけで処分ができます。24時間365日いつでもお送りいただけますので、ぜひご利用ください。
「CPUとメモリの違いについて知りたい」
「自分のパソコンのCPUとメモリを確認したい」
「どれくらいの性能のパソコンを選べば良いのか知りたい」
このような方に向け、CPUとメモリの違い・選び方のコツをご紹介します。また、メモリと一緒にされがちなストレージについても丁寧に解説します。
この記事を読めば、パソコンについての知識が深まり、自分に合ったパソコン選びができるようになります。
ひとつひとつわかりやすく解説しますので、ゆっくりお読みください。
はじめに、パソコンの性能を決める三大要素をご紹介します。
これら3つは、機能が異なる別々のパーツです。特に、メモリとストレージは混同されがちですが、きちんと違いを知ることで、パソコン選びがスムーズになります。
ここから、CPU・メモリ・ストレージの違いを詳しく解説します。
この章では、CPUについて解説します。
CPUはパソコンが動作するために必要な演算・制御を行うパーツです。OSやアプリケーションからの命令を解読し、その内容に従って演算を行います。
世界的なCPUメーカーとして、IntelとAMDの2社があります。Intel社は「Coreシリーズ」、AMD社は「Ryzenシリーズ」が主力商品です。
CPUについての詳しい情報は、以下の記事にまとめてあります。
「パソコンのCPUとは?性能や種類、見方をわかりやすく解説」
CPUには型番があります。型番の意味を知ることで、CPUの性能や特徴を把握することが可能です。
Intel社CPUの型番の見方を、「Intel Core i9 13900K」を例に説明します。
(例)Intel Core i9 13900Fの読み方
ブランド | シリーズ | 世代(赤) | サフィックス |
---|---|---|---|
Intel Core | i9 | 13900 | K |
参考: Intelプロセッサー名
このように、型番は「ブランド」「シリーズ」「世代」「サフィックス」から構成されます。
ブランド
インテルのパソコン向けCPUのブランドは以下の通りです。
基本性能は、Core > Pentium > Celeronとなっています。
ブランド名 | 概要 |
---|---|
Intel Core(コア) | ノートパソコン・デスクトップパソコン向けの高機能用途 |
Intel Pentium(ペンティアム) | ノートパソコン・デスクトップパソコン向けの普段使い用途 |
Intel Celeron(セレロン) | ノートパソコン・デスクトップパソコン向けの低価格・初心者向け用途 |
シリーズ
2022年11月現在、パソコン向けに以下のシリーズが発売されています。基本的に大きい数値の数値の方が高性能です。
シリーズ名 | 概要 |
---|---|
Core i9 | 4KウルトラHD映像・ゲームに対応 |
Core i7 | ホーム・ビジネスからハイエンドゲームにも対応 |
Core i5 | ホーム・ビジネス向け |
Core i3 | ホーム向け |
世代
先頭の数字(13900の場合は13)が製造された世代を表しています。大きい数字の方が高性能(新しい世代)です。
なお、第一世代は3ケタ(870など)でしたが、最新世代は5ケタ(12500)となっていますので注意が必要です。
サフィックス
CPUが、どのタイプのデバイスを対象にしているかを示しています。主なサフィックスは以下の通りです。
サフィックス | 概要 |
---|---|
サフィックスなし、またはS | デスクトップ用 |
H | ノートパソコン用 |
K | 高出力のノートパソコン用 |
F | 内臓統合グラフィックスがないCPU(※) |
G | 内臓統合グラフィックスがあるCPU |
X | Core Xシリーズであることを示す |
※「内臓統合グラフィックス」の有無は、主に3Dゲームでの処理に関係します。
AMD社CPUの型番の見方を、「Ryzen 5 7600 X」を例に説明します。
(例)Ryzen 5 7600 Xの読み方
ブランド | シリーズ | 世代(赤) | サフィックス |
---|---|---|---|
Ryzen | 5 | 7600 | X |
参考: AMDプロセッサー
ブランド
AMDのパソコン向けCPUのブランドは以下の通りです。
基本性能は、Ryzen > Athlon となっています。
ブランド名 | 概要 |
---|---|
Ryzen(ライゼン) | AMDの主力ブランド |
Athlon(アスロン) | 比較的低価格のエントリーモデル向けブランド |
シリーズ
2022年11月現在、パソコン向けに以下のシリーズが発売されています。Intel同様、大きい数値の方が高性能です。
わかりやすいように、Intel Coreシリーズとの比較をご紹介します。
シリーズ名 | 概要 |
---|---|
Ryzen9 | Intel Core i9と同等 |
Ryzen7 | Intel Core i7と同等 |
Ryzen5 | Intel Core i5と同等 |
Ryzen3 | Intel Core i3と同等 |
世代
Intel同様、先頭の数字が製造された世代を表しています。大きい数字の方が高性能(新しい世代)です。
サフィックス
Ryzenシリーズの主なサフィックスは、以下の通りです。
サフィックス | 概要 |
---|---|
サフィックスなし | 通常版 |
X | 最高峰CPU |
G | GPU(グラフィック用プロセッサ)内臓 |
U | ノートパソコン用 |
H/HS | ノートパソコン用高性能モデル |
ここまでで説明したCPU型番は、以下の手順で確認できます。
※このやり方ではブランド名・シリーズ名まで確認できます。世代とサフィックスの確認には、ターミナルソフトからの操作が必要ですが、今回は割愛させていただきます。
CPUを選ぶポイントは3つあります。
以下、順番に解説します。
ブランド | シリーズ | 世代(赤) | サフィックス |
---|---|---|---|
Ryzen | 5 | 7600 | X |
Core | i9 | 13900 | K |
前述の通り、シリーズも世代も、大きい数字の方が高性能であることを示しています。
ホーム・ビジネス用途であれば、Coe i5/7またはRyzen5/7で十分対応できるでしょう。
参考までに富士通FMVでは、ノート・デスクトップ全8機種のうち7機種でCore i5/7・Ryzen5/7が採用されています。
サフィックスは、CPUが対象とするデバイスのタイプを示しています。
そのため完成品パソコンの場合、デスクトップ・ノートパソコンなど機種毎に適切なCPUが選択されています。
自分でCPUを選択する場合、機種やマザーボードに適合するものを確認することが必要です。
CPUの性能に影響する指標として、「コア数」と「スレッド数」があります。
コア数
コアとはCPU内部のユニットで、コア数が多いほど高い性能を発揮します。Intel Coreシリーズを例にみると、最大コア数は以下のようになっています。
シリーズ | 最大コア数 |
---|---|
Core i9 | 24 |
Core i7 | 16 |
Core i5 | 14 |
Core i3 | 10 |
スレッド数
スレッド数とは、同時並行できる処理の数を表し、スレッド数が多いほど多くの同時並行処理を実行できます。
Windows10/11では、以下の手順でスレッド数を確認できます。
メモリとは、CPUが制御・演算データを一時的に置く場所です。
一時的といっても「秒・ミリ秒・マイクロ秒」レベルで、非常に高速にデータが読み書きされます。また、メモリ内のデータはパソコンの電源を落とすと全て消去されます。
ストレージと混同されることが多いパーツですが、メモリとストレージは大きく異なります。
メモリに対し、ストレージのデータは画像・オーディオ・動画・ドキュメント類などがメインです。また、ストレージのデータはパソコンの電源を落としても保持されます。
メモリについての詳しい情報は以下の記事にまとめてあります。
「パソコンのメモリとは?ハードディスクとの違いもわかりやすく解説」
市販されているWindow10/11パソコンを選ぶ場合、8GBか16GBがスタンダードです。通常のホーム・ビジネス用途であれば8GBで問題なく動作します。
参考までに富士通FMVでは以下のようになっています。
富士通FMVノートパソコン
PCモデル | NH | AH77/53/50 | AH45 | TH |
---|---|---|---|---|
CPU | Ryzen7 | Core i7 | Core i3 | Core i7 |
メモリ | 16GB | 16GB | 8GB | 16GB |
ストレージ | 512GB(SSD) | 512GB(SSD) | 256GB(SSD) | 512GB(SSD) |
富士通FMVデスクトップパソコン
PCモデル | FH90 | FH77/70/60(※) | DH WD2(※) | DH WD1(※) |
---|---|---|---|---|
CPU | Core i7 | Core i7/i3/Celeron/Ryzen7/5 | Core i7/ i5/i3 | Core i7/i3/Celeron |
メモリ | 16GB | 4/8/16/32GB | 4/8/16/32/64GB | 4/8/16/32GB |
ストレージ | 256GB(SSD)+4TB(HDD) | 1T/512GB/256GB(SSD) | 1T/512GB/256GB(SSD) | 512GB/256GB(SSD) |
※購入者がCPU・メモリ・ストレージを自分で選び、カスタマイズする機種です
Windows10/11では、以下の手順でメモリ使用状況を確認できます。
起動アプリが多い場合や処理負荷の重い演算が行われている場合、メモリ使用率は高くなります。
パソコンを普段使いしていて動作が重くなった場合、メモリ使用率を確認してください。メモリ使用率が高い場合、メモリの増設で問題が改善する可能性があります。
メモリ増設は、お使いのパソコンの説明書に従って適切に行ってください。機種によっては増設できないものもあります。
ストレージとは、画像やオーディオ・動画ファイルなどを保存しておく場所で、以前は「ハードディスク」「ハードディスクドライブ」などと呼ばれていたパーツです。
ストレージには、通常以下のようなデータが保存されています。
ストレージについての詳しい情報は以下の記事にまとめてあります。
「パソコンのストレージとは?空き容量の確認方法や増やす方法を解説」
パソコンのストレージは大きく2種類にわかれます。
どちらも役割は同じで、前述のように画像・動画データなどを保存するために使用されます。しかし価格や特徴が異なるため、必要に応じて使い分けられています。
速度 | 価格 | 動作音 | 容量 | 消費電力 | |
---|---|---|---|---|---|
HDD | 遅い | 安い | やや大きい | 大 | 多い |
SSD | 速い | 高い | 静か | 中 | 少ない |
現在店頭で販売されているデスクトップパソコン・ノートパソコンでは、SSDが主流です。
一般的な完成品パソコンの多くは、256GBまたは512GBのSSDを搭載しています。「必要なメモリ容量の目安」の表を参考にしてください。
動画を保存したい場合、512GB以上をおすすめします。
市販の完成品パソコンでは、1TB以下に高速なSSDを使用し、それ以上の容量は安価なHDDを使用しているものがほとんどです。
パソコンのストレージ空き容量は、以下の手順で確認できます。
ストレージが不足した場合、既存のストレージを増量することができます。
パソコン内部のストレージを容量の大きいものに交換すると、容量不足を解消できます。
ただしデータのバックアップや、適合するストレージの確認が必要です。お使いのパソコンのマニュアルをよく読み、作業してください。
内部ストレージを交換するより、外部ストレージを追加するほうが簡単です。
家電量販店などに行くと、USB接続できる外付けHDD・SSDドライブが販売されています。
容量は1TB~16TBなど豊富な種類があります。また容量のほか、対応OSなどもきちんと確認した上で購入してください。
この記事では、パソコンのCPU・メモリ・ストレージの違いについて解説しました。
パソコンをできるだけ長く使用できるよう、CPU・メモリ・ストレージに対する理解を深めることが大切です。
パソコンの寿命は、一般的に3年前後とされています。故障・買い替えなどで古いパソコンを処分する場合、以下の点にご注意ください。
処分方法・データ消去に不安がある方は、専門業者の利用をおすすめします。
「パソコン処分.com」では、全額無料でパソコンの処分を受け付けています。専用装置でデータ消去するので、情報漏えいの心配もありません。
申し込み不要で、コンビニからも配送できます。お気軽にご利用ください。
オフィスだけでなく家庭においても、さまざまなシーンでパソコンを使う機会が増えています。
電気料金も値上げされている昨今ではPCの消費電力が気になる人もいるのではないでしょうか?
パソコンの消費電力は気にするほどではありませんが、節約する方法はあります。
この記事では
について解説していきます。
消費電力とはW(ワット)とあらわされ、電化製品を動かすため必要な電力です。
基本的に家庭にある電化製品は、消費電力を表示することが義務付けられています。
電化製品の目立たないところにワット数の『〇〇W』が記載されていますので、一度確認してみるとよいでしょう。
W(ワット)の数値が大きいほど、消費電力も大きくなります。
パソコンの消費電力を含め、電気代の計算方法を解説します。
パソコンの電気代の計算式に必要になるものが消費電力です。
電気代は
【パソコンの消費電力×電気代の単価×時間】 で計算できます。
このときに使用する電力の単位は『kWh(キロワットアワー)』です。
1kW(キロワット)=1,000Wなので、1kWhは1,000Wの電力を1時間消費した時の消費電力量を示します。
電化製品を使用するときに、一時間当たりの消費電力に実際使用した時間をかければ電気代を算出することができます。
ちなみに電気代の単価は1kWhあたり27円で計算します。
これは全国家庭電気製品公正取引協議会の、新電力料金目安単価からの金額です。
パソコンの消費電力を調べるためには電力計(ワットチェッカー)を使います。
パソコンの電源ケーブルと壁に挿すコンセントの間に電力計を設置することで、内蔵のディスプレイで数値を確認できます。
電気料金の値上がりが進む昨今では、電力計もさまざまな種類のものが販売されているので、用途に合ったものを選ぶとよいでしょう。
パソコンの消費電力も種類などで異なります。
ここではパソコンの種類によるパソコン別の消費電力について紹介します。
デスクトップパソコンの消費電力は50〜150W程度が目安です。
1か月間、1日10時間の使用をした場合は330〜990円程度電気代がかかります。
この数値はあくまでも一般的なデスクトップパソコンでの目安ですので、高性能な装置などをつけた場合は消費電力が高くなります。
ノートパソコンの消費電力は20〜30W程度が目安です。
1日10時間程度の使用を1か月間続けた場合、電気代は132〜198円程度です。
ノートパソコンはデスクトップパソコンよりも機能面では劣りますが、必要な消費電力はノートパソコンの方が少なく、電気代もお得です。
ゲーミングPCとはゲームをするために必要な性能を備えたパソコンです。
ゲームのグラフィックスの進化に伴って、他のパソコンに比べて映像の美しさが格段に違います。
そのため高速処理を可能にする装置(CPU)や高性能なグラフィックボードを搭載しています。
CPUとグラフィックボードの性能により数値が異なりますが、ゲーミングパソコンの消費電力は280W程度です。
1日10時間程度の使用を続けた場合、電気代は1800円程度です。
機能が高性能な分、消費電力は一般的なパソコンに比べて大きくなる傾向です。
パソコンの消費電力が大きくなるのは下記のようなタイミングです。
消費電力が大きくなるタイミングを把握しておき、無駄な消費電力を抑えましょう。
パソコンの消費電力や電気代を抑える方法はいくつもあります。
ディスプレイの明るさを抑えることによって、消費電力を抑えることができます。
マイクロソフト社が調査したところ、画面の明るさを100%から40%に抑えると約23%の節電になったそうす。
ただし、暗くしすぎると目に悪いので適度な明るさにしましょう。
マイクロソフトHPより引用:節電しながら賢く PC を使うには?
スリープモードとは消費電力を抑えて、再起動に必要な電力のみでPCを維持することです。
通常の状態よりも大きく消費電力を抑えることができるのが特徴です。
一方で、シャットダウンは完全に電源が切れる状態になります。
パソコンはシャットダウンするときと再起動をするときに最も消費電力が大きくなります。
短時間作業をしないなどでシャットダウンや再起動を繰り返すと、余分な電気代がかかってしまいます。
マイクロソフト社が調査したところ、パソコンを利用しない時間が90分以内のときは、スリープモードの方が電気代を節約できたそうです。
90分以上であればシャットダウンがおすすめですが、もしプリンタなどの周辺機器を使っている場合は周辺機器もシャットダウンを忘れないようにしましょう。
マイクロソフトHPより引用:ちょっと離席、休憩の時にも賢く節電するには?
パソコンは本体を冷却するために冷却ファンによって熱を逃がしていますが、通気口にはほこりが溜まります。
ほこりがたまるとファンが回り続け、電気代がかかってしまいます。
また、パソコンの熱がこもると出火の原因になったりショートを起こすなど不具合が発生し、パソコンの寿命が縮みます。
ですので、パソコンの熱がこもらないようにパソコンの周辺は風通りをよくすることをおすすめします。
パソコンの省電力モードやバッテリーの節約機能を活用するのも効果的です。
節約機能を設定すると、あまり使っていないアプリやメールやカレンダーの自動同期などの機能を一時的にオフすることができます。
パソコンのパフォーマンスも抑えられるため、電力の消費も抑えられます。
時間帯によって電気量あたりの単価が割安になるプランが、電気会社によって設定されている場合があります。
契約で割安な時間が設定されているならば、ノートパソコンの充電を割安な時間帯に行う方がよいでしょう。
割安な時間にノートパソコンを充電しておき、割高になる時間帯はコンセントを抜いて使用すると電気代が節約できます。
上述のように時間帯によって電気料金が異なる場合、パソコンを使う時間を見直すことによって電気代を節約することができます。
特に動画の編集やオンラインゲームなど消費電力が大きなものは、安い時間帯を選ぶことも有効です。
電力自由化に伴い電力会社が増えたことによって、使う会社を自由に選ぶことができます。
電力会社を見直すと以下のようなメリットを受ける可能性があります
ただし、電力会社をのりかえる際に気を付けておきたいこともあります。
解約金が発生したり契約年数の縛りがあることがありますので、契約前に必ず確認するようにしましょう。
また、電力会社をかえずプランを見直すことで電気料金を見直すことも可能です。
使用する量だけでなく、どんな使い方をしているかによって定額タイプを選ぶのも効果的です。
また、自宅がオール電化住宅などの場合、夜中に畜電する機能が設置してあることが多いため、夜間の電力量料金が割安で使えるプランを利用するのもよいでしょう。
割安な時間帯やプランをいろいろ比較して、自分に合った会社やプランを見つけましょう。
一般的な電化製品と同様、新しい製品は省電力になっています。
マイクロソフト社によれば、2006年モデルと2013年モデルを比較するとデスクトップPC同士なら50%、ノートPC同士なら30%も消費電力が抑えられるという結果が出ています。
性能は新しくなるたびに向上していますが、消費電力はかえって抑えられています。
長く使っているパソコンを持っているときは、買い替えを検討するのもおすすめです。
マイクロソフトHPより引用:最新のPCに買い替えてスマートな節電生活を
今回はパソコンの消費電力と電気代に関して解説しました。
スリープモードの活用やモニターの明るさを下げることで消費電力を抑えることができます。
また今使っているパソコンがかなり古い場合は買い替えも有効な選択肢です。
買い替え時に不要なパソコンを処分するときは無料で処分できるパソコン処分.comでの処分がおすすめです。
パソコン処分.comは24時間365日、いつでもパソコンを段ボール箱に詰めて送るだけで処分できます。事前連絡不要のため、面倒な手続きは一切必要ありません。
データ消去は専門の知識を持ったスタッフが無料で対応してくれるため、データを取り出せないような故障したパソコンやHDDが故障したパソコンでも安心して処分できます。
動画編集をするためのパソコンを選ぶ際は、メモリやCPUなどはスペックの高いものをおすすめされるため、自然と予算が上がってしまうものです。
しかし、なるべく金額を抑えて購入したいのが本音。
グラボがなくともGPUによってパソコンは動くため、不必要と考える方もいるでしょう。
しかし、グラボは動画編集をするうえで必須といっても過言ではありません。
この記事では、動画編集でのグラボの必要性、グラボを搭載するメリットや予算などについて解説します。
動画編集をするうえでグラボの選び方がわからない方は、参考にしてみてください。
【この記事でわかること】
結論からいうと、高度な動画編集をする予定ならばグラボは積むべきです。
しかし値段を少しでも押さえたい場合は、簡単な動画編集であればグラボは必要はありません。
最近はスマホの性能も上がっていて、簡単な編集であれば携帯でも可能です。
しかし、より快適に編集をしたいのであれば、パソコンにグラボを積むのが無難です。
グラボが必要かどうかをより細かく解説した記事もありますので、詳しくはそちらをご覧ください。
参考:グラボの必要性とは?3Dゲームや動画編集するなら必要?
そもそもグラボとは「グラフィックボード」の略で、写真や動画を処理する際に必要となるパーツです。
しかしグラボが必要なのはすべてのパソコンではなく、3DゲームやVRといった高度な映像処理を要する場合です。
なお、グラボが搭載されていないパソコンもありますが、そちらは「CPU」に内蔵されている「GPU」で映像処理を行っています。
グラボがなければ高度な映像処理に影響が出て、ゲームがカクついたり、映像編集の際に止まったりといった支障が出てしまいます。
内蔵GPUとグラボの違いは下記のとおりです。
内蔵GPUは単体のGPUともいえるグラボよりも性能が低く、できることも限られています。
つまり、内蔵GPUでは重いゲームはできず、できる動画編集も限られるのです。
一方のグラボは内蔵GPUに比べて性能が高く、動画編集や重いゲームも快適にプレイできます。(※グラボといっても性能はさまざまであるため、スペックは要確認。)
パソコンにグラボを搭載するメリットはさまざまです。映像の面で得られるメリットとしては、次の4つがあります。
レンダリングとはフィルターや字幕などを追加して、1つの映像データとして出力する機能です。
エンコードや処理が追いつかなったプレビューの際に行われるレンダリングですが、グラボの性能が低いほど映像がカクついてしまいます。
実際、内蔵GPUだけでは、プレビュー画面がカクついてしまいます。
映像編集をするにあたってカクつくのは大きなストレスです。
そこでグラボを搭載することによって、レンダリング速度が向上して、快適な動画編集が可能になります。
エンコードとは各種のコーデック方式で圧縮することです。
編集したデータを圧縮するエンコードは、パソコンに大きな負担がかかるうえ、かなり時間がかかります。
内蔵GPUでのエンコードが30分かかるのに対して、グラボであれば約半分の15分まで短縮されるケースもあります。(※内蔵GPUやグラボによって異なる)
このようにエンコードは時間がかかるだけではなく、パソコンにも大きく負担がかかる作業なので、グラボの方が向いていると言えるでしょう。
またエンコード中のパソコンはかなり発熱し、他の動作も遅くなるものの、グラボ搭載であればパソコンの負担は大きく軽減されます。
1つ目の「レンダリング速度」でも述べたように、内蔵GPUだけではプレビューがカクついてしまい、まともに動画内容を確認することができません。
プレビューはどのように編集されているのか確認する重要な作業であり、動画編集には欠かせないものです。
グラボを搭載することによってなめらかな動きになるため、プレビューでストレスを抱えることがなくなります。
ストレスだけではなく、編集の質にも大きく関わってきます。
長時間の映像、エフェクトをたくさんつけているといった場合は、グラボを積むのが無難です。
動画編集にはさまざまなソフトがあり、それぞれのソフトには「推奨グラボ」といわれるものがあります。
推奨グラボとは、ソフトを動作するために必要なグラボのことです。
例えばAdobeの『Premiere Pro』にも推奨グラボがあります。
もしも推奨グラボ以下のスペックであれば、快適な動画編集は難しくなります。
凝った動画編集では自ずと高性能の動画編集アプリが必要となってくるため、グラボを搭載しないパソコンで作業を行うのも難しくなってきます。
ここでは、動画編集において必要な次の2点をみていきましょう。
どのグラボを購入したら良いのかわからないといった方は、ぜひ参考にしてみてください。
結論からいうと、動画編集で必要なグラボは決まっていません。
しかし、どんな動画編集にも対応できるという点では、「NVIDIA GeForce RTX3000番台」が無難です。
なかでも「NVIDIA GeForce RTX 3070」ならば、データの重い4K動画も効率よく編集してくれます。
仕事や趣味で高度な動画編集をしたいのならば、RTX 3070で満足すること間違いなしです。
併せて複数の作業を同時に行うのならば、CPUのコアに余裕があるものを選びましょう。
動画編集で必要なグラボの予算は、5万円以上あると安心です。
現在は円安やマイニングによって価格が高騰しているため、予算は多めに用意しておくことをおすすめします。
一時期よりは価格が下がりつつあるものの、今後再び値段が上がる可能性があります。
グラボは新品で購入するよりも中古のほうが安く済みます。
しかし、中古のグラボは高負荷環境で長期的に使われている場合があるため、購入する際は注意が必要です。
とくにマイニングによって、グラボが高負荷環境で利用されているケースは珍しくありません。
マイニングによって酷使されたグラボは劣化がかなり進んでいる可能性があります。
フリマアプリや出品者がよくわからないネット通販から購入するのは避けて、店舗で直接購入することをおすすめします。
すでにデスクトップパソコンにグラボを搭載している場合、増設もしくは替えるのも1つの手です。
グラボの交換手順はPCケースのサイドパネルを外して、さらに既存のグラボ外して新しいものに差し替えるだけです。
差し替え後は元通りに組み立てて、新しいグラボのドライバーをインストールして完了です。
動画編集はグラボがなくともできますが、もしもエフェクトをつけたり、4K動画編集をしたりする場合はグラボが必須です。
すでにデスクトップパソコンにグラボが刺さっているとしても、取り外して新しいものに変えることも可能です。
内蔵GPUやスペックが低いグラボで動画編集をしても、動画編集でカクついたり、プレビューがまともにできなかったりします。
とはいっても、グラボは円安やマイニングによって高騰しているため、購入するのが難しい方もいるでしょう。
その場合は、パソコンショップでグラボを購入するのがおすすめです。
フリマアプリやオークションショップでは、高負荷環境で使用されたグラボを購入する可能性があるため、要注意です。
なお、買い替えや不要になったパーツは処分しましょう。パソコン処分.comならば、事前連絡不要、かつ無料で処分できます。
ゲーミングPCを購入した方のなかには、「どこに設置すればいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
ゲーミングPCはサイズが大きいため、スペースや置き方に迷ってしまいますよね。
この記事では、ゲーミングPCのおすすめの置き場所や設置する際の注意点について解説します。
ゲーミングPCを活用したい方はぜひ参考にしてくださいね。
この記事でわかること
ゲーミングPCが大きい理由は、通常のパソコンと比べて性能が高いからです。
パソコンは複数の内部パーツを組み合わせて製造されていますが、性能を上げるためにはどうしてもそれぞれのパーツが大きくなってしまいます。
そのため、各パーツを収納するPCケースも自然と大きくなる傾向にあります。
実際に、ゲーミングPCとして販売されている商品のサイズは、幅20cm・奥行40〜60cm・高さ40〜60cm程度のミニタワーまたはミドルタワーがほとんどです。
ゲーミングPCを設置する場合、一般的に置き場所として選ばれやすいのが「机の上」と「机の下」です。
また、机の横や下にラックを設置し、そこにゲーミングPCを置く方法があります。
それぞれメリット・デメリットが異なりますので、使用環境に合わせて適切な場所を選ぶことが大切です。
置き場所ごとの具体的なメリットとデメリットについては、以下の項目で解説しています。
ここでは、ゲーミングPCを机の上に置くメリットとデメリットを解説します。
排熱効率のよさを重視するなら、机の上を選ぶとよいでしょう。
机の上にゲーミングPCを置くメリットは、ファンにほこりが溜まりにくい点です。
ゲーミングPCがほこりを吸着してしまうと排熱効率が悪くなり、パソコンが熱を持つリスクがあります。
床より机の上の方がほこりが少ないうえに簡単な掃除をしやすいため、排熱効率を落とさずゲーミングPCを操作することが可能です。
また、最近のゲーミングPCは外観がおしゃれなデザインのものも多く、机の上の見栄えを意識したい方にも適しています。
机の上にゲーミングPCを置くデメリットは、スペースを占領してしまう点です。
ゲーミングPCはサイズが大きく、机の上で作業する際に邪魔になることも少なくありません。
また、ゲーミングPCを机の上に設置すると、地震の際に落下するリスクが考えられます。
本体が破損してしまうだけでなく、事故やケガの原因につながる可能性もあるため危険です。
ここでは、ゲーミングPCを机の下に置くメリットとデメリットを解説します。
机の作業スペースを確保したい方は、机の下に置くことをおすすめします。
机の下にゲーミングPCを置くメリットは、机の上を広々と活用できる点にあります。
特に、大きいマウスパッドを設置したい方や、スペースを気にせずマウスを操作したい方におすすめの置き場所です。
机の上の空間が確保できるため、複数のディスプレイを設置したい人にも適しています。
机の下にゲーミングPCを置くデメリットは、ほこりやゴミなどが内部に入り込みやすい点です。
床は机の上よりも圧倒的にほこりが発生しやすいため、定期的に掃除しないとあっという間に溜まってしまいます。
ゲーミングPCの下部に冷却ファンが付いている場合は特に注意が必要です。
また、ゲーミングPCを机の真下に設置すると、足で蹴ったり椅子をぶつけてしまったりするリスクがあります。
ここでは、ラックにゲーミングPCを設置するメリット・デメリットを解説します。
机の上に置く場合と下に置く場合のいいとこ取りがしやすいため、置き場所にこだわりたい人はぜひ取り入れてみてください。
ゲーミングPCをラックに置くメリットは、机の上を広く使えるうえに足や椅子などでぶつけてしまう心配がない点です。
また、床の上に直接置かないため、冷却ファンにほこりが溜まるリスクも軽減できます。
キャスターがついているものを選べば自由に動かせるため、部屋の掃除や模様替えの際にも便利です。
ゲーミングPCをラックに置くデメリットは、ラックの素材によっては排熱効率が落ちるリスクがある点です。
木製やガラス製の囲いがあるものだと、使用しているうちに本体に熱がこもってしまう可能性があります。
ゲーミングPCの寿命を縮める原因にもつながってしまうため、ラックを用意する際はゲーミングPC専用の商品を選ぶことがおすすめです。
ここでは、できるだけゲーミングPCを置かないほうがよい場所をご紹介します。
やむを得ず設置する場合は、以下の内容で解説するポイントに注意するようにしてください。
結露が起きやすい窓際は、ゲーミングPCの設置場所としてあまりおすすめできません。
結露で生じた水分がゲーミングPCの内部に侵入すると、パーツに悪影響を及ぼしたり、溜まったほこりが固まって掃除しづらくなったりといったリスクがあります。
さらに、窓際は直射日光が当たりやすいため、ゲーミングPCが高温になりやすい点にも要注意です。
また、紫外線によって本体が色あせや変色する可能性も考えられます。
もし窓際に設置する場合は遮光性の高いカーテンを用意し、結露が起きていないかこまめにチェックするようにしてください。
モニターの裏にゲーミングPCを設置する場合、他の場所より排熱効率が下がりやすくなる点に注意が必要です。
他の場所より風の通りが悪くなるだけでなく、モニターから発生する熱の影響も受けやすいといったデメリットがあります。
もしモニターの裏に置く場合は、必ず壁から離して設置し、USBタイプの扇風機などを活用して熱がこもらないように心がけましょう。
ここでは、ゲーミングPCを設置する際の注意点や意識したいポイントを6つご紹介します。
ゲーミングPCを安定して稼働させるためにも、以下の項目をぜひ参考にしてください。
ゲーミングPCを設置するうえで最も重視すべきポイントは、熱がこもらないようにすることです。
本体の温度が上がると、動作に影響が出たり内部パーツが故障したりするリスクが高くなってしまいます。
できるだけ風の通りがよい場所やほこりを取り除きやすい場所を選び、排熱効率が下がらないように気をつけましょう。
ゲーミングPCを設置する際は、必ず安定した場所を選ぶようにしてください。
パソコンは衝撃に弱く、過度な振動を受けたり落下したりすると故障してしまう可能性があります。
十分なスペースが取れない場所や、足場がグラグラしているような場所には絶対に置かないようにしてください。
犬や猫などのペットを飼っている場合、ゲーミングPCを机の下に置くのは避けた方がよいでしょう。
ほこりに加えてペットの抜け毛もゲーミングPCに侵入しやすくなるため、不具合を起こすリスクがより高くなってしまいます。
さらに、ペットが届く位置にゲーミングPCを設置していると、ケーブルを噛まれてしまう可能性があります。
ペットの感電やケーブルの漏電・発火といった危険が考えられるため、配線には十分注意してください。
ゲーミングPCは風通しのよい場所に設置することが大切ですが、部屋の温度にも気を配る必要があります。
せっかく排熱効率がよくても、室温があまりにも高すぎるとゲーミングPCも熱を持ちやすくなってしまいます。
特に、夏場は30度を超えないように気をつけましょう。
ゲーミングPCを机の下に設置する場合は、すのこやCPUスタンドを活用するのもおすすめです。
床との間に距離ができるため、ほこりやゴミの侵入を軽減できます。
キャスター付きのスタンドを選べば、ゲーミングPCを移動させたい時にも便利です。
できるだけ費用を抑えたい場合は、すのこの上に設置するのもよいでしょう。
ただしゲーミングPCは重量があるため、壊れてしまわないよう造りがしっかりしているものを選ぶようにしてください。
ゲーミングPCのファンにフィルターがついていない場合は、防塵用のフィルターを別途購入するのも効果的です。
防塵フィルターを設置することでほこりの侵入を防ぎ、排熱効率の改善に役立ちます。
特に、ほこりの影響を受けやすい机の下に設置する場合におすすめです。
通常のパソコンからゲーミングPCに乗り換える場合、これまで使っていた端末は不要になることがあります。
使わないパソコンを処分する際は、適切な方法を選択することが大切です。
自治体の回収ボックスを利用する・下取りに出すなどさまざまな方法がありますが、できるだけ手間を省きたい場合はパソコン処分.comの無料回収を利用するとよいでしょう。
段ボールに入れて郵送するだけで手続きが完了するため、わざわざパソコンを持ち運ぶ必要がありません。
データ消去も無料で対応していますので、個人情報保護の観点でも安心です。
ゲーミングPCは性能が高い分、どうしても本体が大きくなる傾向にあります。
邪魔にならないように置くのはもちろん大切ですが、場所によってはゲーミングPCに熱がこもってしまい、動作の不具合や本体の故障を引き起こすケースも少なくありません。
できるだけ風通しのよい置き場所を選び、ほこりが侵入しないようにしっかり対策を行いましょう。
もしも新しいゲーミングPCを購入した場合、不要になったパソコンはパソコン処分.comなどを利用して適切に処分するようにしてください。
今回の記事もぜひ参考にしてくださいね。
パソコンのストレージには、HDDとSSDがあります。
SSDはデータ処理速度が高速のため人気がありますが、HDDも大容量で単価が安くまだまだ使いどころがあります。
HDDには書き込み方式がCMR、SMRと2種類あり、どちらを選べばいいのかわからない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、HDDの書き込み方式の違いを詳しく解説し、書き込み方式のおすすめを紹介します。おすすめのHDDも紹介しますので、HDDの選び方で迷っている場合は、参考にしてください。
【この記事でわかること】
HDDの中には、円盤状のプラッタと呼ばれる金属製のディスクが入っています。HDDは、プラッタに磁気ヘッドの磁気の力を利用して情報を書き込み、必要な時にプラッタからデータを読み込みます。
データの読み書きの際には、磁気ヘッドが指定された位置まで移動します。磁気ヘッドの移動には制限があることから、プラッタを高速回転させてプラッタ全域にデータを書き込みできるようにします。このようにHDDは物理的に駆動する部分が多いため、衝撃に弱く、故障もしやすいと言われています。
HDDの書き込み方式には、SMR(Shingled Magnetic Recording)とCMR(Conventional Magnetic Recording)の2種類があります。それぞれの書き込み方式は全く異なる仕組みです。ここでは、それぞれの書き込み方式の特徴を見ていきましょう。
CMRとは、従来からあるデータの記憶方式で、SMRよりも古い方式です。少し前までのHDDは、ほとんどCMRの書き込み方式を採用していました。
HDDは円を描くようにデータを記録します。この円のことをトラックと呼び、間隔が狭くなるほど記録密度が上がります。CMRでは、データを記録するトラック同士が隣接しており、お互い干渉しないようにガードバンドと呼ばれるすき間が設けてあり、非常にシンプルな構造をしています。
CMRでは、特定の場所のデータのみを書き換えできるため、データの上書きが簡単です。またCMRでは、データの部分的な書き換えではキャッシュメモリを使用しないため、データ書き換えによる速度低下も起こりません。
SMRは、2014年にシーゲイト社が開発した最新のデータ書き込み方式で、トラックの一部を重ねてデータを書き込むことから瓦磁気記録方式とも呼ばれます。
SMRは、CMRにあったガードバンドをなくし、トラックの一部を重ねることで記憶密度が上昇し、データ容量が約25%大きくなりました。つまり、CMRと同じ部品を使っているにもかかわらず、記録密度が上昇しており、製造コストは変わらず大容量のデータを保存できるためコスパが良いことがメリットです。SMRが開発されて以降、HDDの容量は一気に増大し、TBなどの超大容量の外付けHDDなども開発されています。
SMRは、瓦のようにデータが重なり記録されているため、特定の場所にあるデータだけを書き換えると隣接するデータまで影響してしまいます。そのため、データを書き換える場合は、そのデータ以降を全て書き換える必要があります。SMRで部分的にデータを書き込む場合は、ブロックを一時的にキャッシュメモリに保存してキャッシュメモリ内で必要なブロックを書き換えてから再度ブロックを書き込みます。
ただし、大量のランダムライトを行うと、キャッシュメモリがなくなり、急激に速度低下が起こります。CMRに比べ複雑な構造をしているSMRは信頼性も低く、大量のランダムライトが発生するNAS用のHDDには向いていないとも言われています。
HDDのデータ書き込み方式、CMRとSMRは、結局どちらを選べばいいのでしょうか。
CMRのメリット・デメリット、耐久性等を比較し、どちらを選ぶべきかを解説します。
まずは、CMRとSMRのメリット・デメリットを一覧表にまとめました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
CMR | ・特定のデータのみを上書きできる ・さまざまな用途で使用できる | ・SMRよりも高価 ・SMRが主流になりつつある |
メリット | デメリット | |
---|---|---|
SMR | ・容量が大きく、コスパがいい ・消費電力が低い | ・特定のデータのみの書き換えができない ・ランダムライトに弱い ・頻繁なデータの書き換えで速度が落ちることがある |
SMRは、特定のデータだけを書き換えることはできないため、データ書き換えの際には頻繁にデータにアクセスすることになります。そのため、CMR方式のHDDよりもSMR方式のHDDの方が寿命も短い傾向があります。
SMRは容量が大きく、コスパがいいメリットがありますが、汎用性が低く、頻繁にデータの書き換えを行う場合は不向きです。とはいえ、速度低下はメディアキャッシュを使い切った場合に起こるため、一般的な用途で性能低下が起こることは少ないでしょう。そのため、コストをかけず大容量のHDDが欲しい場合は、SMR方式のHDDを検討しましょう。
ただし、NASなど頻繁にランダムライトを行う場合は、速度低下を避けるためにもCMR方式のHDDを検討するのもいいでしょう。
近年SMR方式の大容量のHDDは、ユーザーからの人気があることも事実です。そのため、製造メーカーもランダムライトにおける速度低下に対する対策を行っています。今後は、CMRとSMRのランダムライトにおける性能差も少なくなり、SMR方式が主流となっていくと考えられています。
データ容量よりもデータ処理速度にこだわる場合は、HDDよりもSSDがおすすめです。SSDは、半導体メモリにデータを記憶する装置で、物理的に磁気ヘッドが動いてデータを記録するHDDと比べると、データ処理速度が速いことが特徴です。
しかし、データ保存容量は圧倒的にHDDが大きく、容量に対する単価も安いため、なるべく安く大量のデータを保存したい場合はHDDがおすすめです。
HDDとSSDとの違いや選び方等は、下記記事でも詳しく紹介しています。
どっちを選ぶ?HDDとSSDの違い!寿命や速度を徹底比較>>
HDDには、パッケージや本体に書き込み方式の記載がないことも多く、購入するHDDがCMRかSMRかを見分けることは難しいでしょう。また、使用しているパソコンに搭載しているHDDがCMRかSMRかを簡単に見分ける方法もありません。
ただし、HDD各メーカーでは、公式サイトで書き込み方式について記載されています。そのため、HDDの型番がわかれば書き込み方式もわかる可能性があります。特に、Western DigitalのHDDの場合は、同じ製品でも型番によって書き込み方式が異なる場合があるためよく確認することが必要です。
下記公式サイトの製品ページで型番から、書き込み方式を確認しましょう。
HDDメーカー | 公式サイト |
---|---|
Western Digital | ハードディスクドライブ(HDD) |
Seagate | ドライブに搭載されている技術 |
東芝デバイス&ストレージ | ストレージプロダクツ(HDD) |
HDDの書き込み方式は、SMRが主流になりつつありますが、まだまだ速度低下など不具合の可能性もあることから、CMR方式のHDDがおすすめです。
ここでは、CMR方式のおすすめHDDを6つ紹介します。
ほとんどがNAS用のHDDですが、信頼性の高さからパソコンを常に起動している方や家族でデータを共有したい方などにもおすすめです。
それぞれのHDDを、詳しく紹介します。
HDDのおすすめメーカーに関しては、下記記事でも詳しく紹介しています。
HDDの主要メーカー3社のおすすめは?歴史や故障率、保証などを解説>>
ウェスタン・デジタルのWD Blueモデルは、一般向けのHDDです。長期間の利用を実現するための設計で、2年間の保証期間があります。
「WD80EAZZ」はWD Blueシリーズの大容量モデルとして2021年11月に発売されました。8TBと大容量で価格は14,000円前後と手頃。CMRの記録方式のことから人気が高くなっています。3.5インチのフォームファクターでインターフェースはSATA、回転数は5,640rpmとなっています。通信速度はそれほど速くありませんが、大容量で扱いやすいため、データ保存先はバックアップ用のHDDとして最適です。
WD Redシリーズは、ウェスタン・デジタルのNAS用HDDです。24時間365日稼働することを前提に耐久性も高くなっており、3年間のメーカー保証があります。
容量は4TB、価格は17,000円前後です。フォームファクターは3.5インチ、回転数は5,400rpm、インターフェースはSATAに対応しています。信頼性が高いため、家庭でのデータ保管用にも利用できます。
WD20EFZXは、WD40EFZXと同様にWD Redシリーズ。ウェスタン・デジタルのNAS用HDDです。24時間365日稼働することを前提に耐久性も高くなっており、3年間のメーカー保証があります。
容量は2TBで価格は12,000円前後となっています。フォームファクターは3.5インチ、回転数は5,400rpm、インターフェースはSATAに対応しています。自宅や小型オフィスでのデータの保存や共有のために、扱いやすく、信頼性も高くなっています。
NAS用の標準モデルで、振動対策を行い従来よりも信頼性が高く、メーカー保証は3年です。
書き込み方式はCMR方式を採用しています。やや価格は高めの20,000円です。24時間365日の稼働を前提としており、振動センサー付きで振動による不具合を最小限に抑えています。フォームファクターは3.5インチ、回転数は5400rpm、インターフェースはSATAに対応しています。自己診断機能がついており、メーカーによるサポートも万全です。
先ほど紹介したST6000VN001の2TBモデルです。NAS専用HDDで24時間365日稼働を前提とし、信頼性が高く、保証期間は3年間です。不具合の診断アプリが搭載されており、不具合の予防や介入、復元のオプションを自動的に表示してくれます。
容量は2TB、価格は9,000円前後と手ごろです。フォームファクターは3.5インチ、回転数は5900rpm、インターフェースはSATAに対応しています。信頼性の高さと手頃な価格から、あらゆるデータのバックアップ、家庭用のデータ保存にも最適です。
ストレージ容量は16TBと大容量で、価格は42,000円前後と高めです。東芝デバイス&ストレージのMNシリーズはNAS用のHDD。家庭用のNASにも利用できます。
回転数7,200 rpm で3.5インチのフォームファクター、インターフェースはSATAに対応しています。回転振動センサーが搭載されており、高い信頼性があります。保証期間は3年間で、国内の電話サポートにも対応していることから、安心して使用できます。
HDDのデータ書き込み方式は、CMRとSMRがあります。CMRは従来型の書き込み方式で、書き込み速度が速く、特定の場所のデータのみ書き換えできます。SMRは新しい書き込み方式で、データを瓦のように重ねて書き込むため、データの密度が高く価格が安いです。しかし特定の場所のデータだけを書き換えることができず、キャッシュにデータを一時的に保存するため、処理速度が低下する可能性があります。
HDDは大容量化が進んでおり、書き込み方式はコストがかからないSMR方式が主流になりつつありますが、特にNASなど常時稼働を想定したHDDを購入する場合は、速度低下の心配がないCMR方式がおすすめです。
ただし処理速度を求める場合は、SSDを搭載したパソコンを選ぶのがおすすめ。内蔵ストレージがHDDの場合は、パソコンの買い替えも検討しましょう。
パソコンを買い替えたら、古いパソコンは無料で利用できるパソコン処分.comでの処分がおすすめです。パソコン処分.comは事前の連絡不要で24時間365日、いつでもパソコンを段ボール箱に詰めて送るだけで処分できます。
データ消去は専門の知識を持ったスタッフが無料で対応してくれるため、古いパソコンやHDDが故障したパソコンでも安心して処分できます。
「パソコンのスペックの調べ方がわからない」
「初心者なので、どんなスペックのパソコンを買えばいいかわからない」
こういった悩みをお持ちの方もいらっしゃると思います。
パソコンには様々なスペックを備えたものがあるため、何を基準に選んでいいのかわからず途方に暮れているという初心者さんは珍しくありません。
そこでこの記事では、パソコンのスペックの調べ方や、何を基準にパソコンを選べばよいかといった点について詳しく解説していきます。
【この記事でわかること】
スペックは、本来「仕様」という意味であり、どのような部品でパソコンが構成されているのか、各パーツの性能はどうなっているのか、といったことを表す包括的な言葉です。
しかし、単に「パソコンのスペック」と表現する場合、単に「そのパソコンの性能」のことを指すことが多いです。
以下で、パソコンのスペック構成する要素や、何を目安にパソコンを選べばいいのかについて解説していきます。
OSとは「Operating System(オペレーティング・システム)」の略で、パソコンを動かすための根幹となる基本ソフトウェアです。
パソコン内に存在するシステムの中で最も重要なものであり、当然ながらOSがなければパソコンは一切動作しません。
OSの主な役割は以下の通りです。
OSには、以下のようなものがあります。
特に有名なのが「Windows」と「mac OS」です。
この2つのOSの名前は、聞いたことがないという人の方が少ないでしょう。
Windowsとmac OSに優劣はなく、どちらを選ぶかは好みとなっています。
参考:「オペレーティング・システム (OS)」とは? – Lenovo Support JP
CPUとは「Central Processing Unit」の略で、パソコンの頭脳に当たる部分です。
パソコン内部のパーツを制御したり、ユーザーが操作した処理に必要な演算を行ったりするのがCPUの役割です。
現在、パソコン用のCPUを製造しているメーカーは「Intel」と「AMD」の2社となっています。
それぞれのメーカーによるCPUは以下の通りです。
※上にあるほど性能の高い上位バージョン
【Intel】
【AMD】
パソコン初心者の方ですと、IntelとAMD、どちらのCPUが搭載されているパソコンを選べばよいかわからないという方も多いかと思われますが、どちらを選んでも問題ありません。
厳密に言うと、性能面ではややIntel製品に軍配が上がりますが、よほど重い処理でもしない限りはそこまで差を感じることはないでしょう。
それよりも、どのグレードを選ぶかという方が重要です。
例えば、「IntelのCore i5」と「AMDのRyzen 7」ならばRyzen 7の方が性能が上となります。
基本的に、「IntelのCore i7」と「AMDのRyzen 7」は同程度の性能、といったように一番右の数字が同じなら同じくらいのスペックだと捉えて大丈夫です。
なお、用途に応じた適切なCPUは以下の通りです。
用途 | 必要なCPUの性能 |
簡単な文書作成 インターネット検索 SNS ショッピング …etc | 【intel】Core i3 【AMD】Ryzen 3 |
ホームページ作成 簡単な画像編集 複数の作業を同時に行う 多くのアプリやソフトウェアをインストールする …etc | 【intel】Core i5 【AMD】Ryzen 5 |
3Dオンラインゲーム 動画編集 高度な画像編集 アプリ開発のためのプログラミング …etc | 【intel】Core i7 【AMD】Ryzen 7 |
なお、プロのクリエイターでもない限りCore i9やRyzen 9といったスペックは必要ありません。
購入費用が高くなってしまうだけですので、特別な理由がなければ最高でもCore i7かRyzen 7を搭載したパソコンで充分です。
メモリは、パソコンにおける作業領域のことです。
日常生活に例えるならば、「机」のようなものだと言えるでしょう。
机の上で事務作業などを行う時、狭い机よりも広い机の方が作業が捗るはずです。
パソコンの場合も同様で、作業領域が増えるほど処理が早くなるため、メモリ数が高ければ高いほど高スペックなパソコンとなります。
メモリが高ければ、複数のアプリケーションをいくつも同時に立ち上げることができますし、重い処理が必要になるソフトもサクサク動きます。
メモリ数の目安としては、用途に応じて以下のような形で選ぶとよいでしょう。
用途 | 必要なメモリの容量 |
簡単な文書作成 インターネット検索 SNS ショッピング …etc | 4GB |
ホームページ作成 簡単な画像編集 複数の作業を同時に行う 多くのアプリやソフトウェアをインストールする …etc | 8GB |
3Dオンラインゲーム 動画編集 高度な画像編集 アプリ開発のためのプログラミング …etc | 16GB |
デスクトップパソコンならば、あとからメモリを増設することも比較的容易ではありますが、初心者の方にはハードルが高いので、あらかじめ余裕を持ったメモリ数のパソコンを選ぶことをおすすめします。
ストレージとは「記憶領域」のことで、データを保存したり、アプリをインストールしたりといった際に利用される場所です。
メモリが「机」ならば、ストレージは「棚」に相当します。
ストレージには、HDD(ハード・ディスク・ドライブ)とSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)という2種類が存在します。
それぞれのメリットは以下の通りです。
【HDDのメリット】
【SSDのメリット】
このように、SSDの方が優れていることは一目瞭然となっております。
優れている分SSDは高価なのですが、安さを重視してHDD搭載のパソコンを選んでしまい、短期間で故障してしまっては余計にコストがかかってしまいます。
安かろう悪かろうにならないように、SSDが搭載されたパソコンの購入を強くおすすめします。
しかし、HDDも完全に不要というわけではありません。
メリットで挙げた通り、大量のデータを保存するのに向いているため、データ保存用として外付けHDDを用意しておくとよいでしょう。
逆にSSDは、データ保存には不向きです。
HDDのような大容量な製品がほとんど存在せず、データを保存していくとすぐに空き容量がなくなってしまうのです。
HDDとSSDをうまく使い分けることが、スペックの高いパソコンを長持ちさせるコツです。
グラフィックボードとは、ディスプレイに画像や映像を綺麗に表示するためのパーツとなっています。
CPUにグラフィック機能が搭載されていることがほとんどであるため、グラフィックボードがなくともディスプレイ表示に関してはあまり問題ありません。
しかし、3Dゲームなどの高度な映像処理が必要となるような場合には、CPUに搭載されているグラフィック機能では対応できず、映像が乱れたり、動きがカクついたりすることがあります。
従って、3Dゲームをプレイする場合や、高度な映像編集をしたい場合には、グラフィックボードが搭載されたパソコンを選ぶべきです。
ゲームや動画編集をしない場合には、基本的にグラフィックボードは必要ありません。
参考:グラボの必要性とは?3Dゲームや動画編集するなら必要?
パソコンを購入する際は、スペック以外にも以下のような点について比較してみるとよいでしょう。
ディスプレイに関しては、用途や好みによって最適なサイズが異なるため何とも言えません。
一般的な感覚として、デスクトップならばフルHDの「1920×1080」サイズ以上がよいでしょう。
特定の場所に据え置いて使用することが前提のデスクトップですから、大画面で快適に作業できるようにしておくことをおすすめします。
ノートパソコンの場合は、持ち運ぶことが前提となるため、ディスプレイのサイズをどうするかは慎重に決めた方がよいです。
当然ながら、画面サイズが大きくなればなるほど重さも増します。
重くなることによって携帯性が落ちようとも大画面にしたいという場合は、17インチや18インチといった大型画面を選択すればよいですし、逆に携帯性を重視するのならば13インチや14インチといった小型のものにすればよいでしょう。
Microsoft Officeとは、WordやExcelといった誰もが知っているであろうソフトがパッケージ化された製品です。
普段会社などで当たり前のように使っている方も多いと思われますが、パソコン購入時には、Officeを入れるかどうかによって値段が大きく変わります。
従って、いざパソコンを買うという時には、Officeなしの安いパソコンを購入したいという考えが頭をよぎることでしょう。
しかし特別な理由がない限りは、Officeありのパソコンを選ぶ方が無難です。
現在、文書ファイルや表形式のファイルのほとんどが、WordやExcelで作成されています。
そういったファイルを開く際に、Officeが入っていないと苦労することになってしまうのです。
また会社においても、業務でOfficeソフトを使っているところが多いため、これから就職する予定のある人はあらかじめ慣れておいた方がよいでしょう。
以上のことから、「間違いなくOfficeソフトを使うことはない」という場合を除き、念のためOfficeの入ったパソコンを購入することをおすすめします。
パソコンに不具合をもたらすコンピュータ・ウイルスを防ぐためのウイルス対策ソフトですが、現在では、市販のものは入れる必要がないという意見が多くを占めています。
その理由は、WindowsPCに標準装備されているMicrosoft Defender(Windows Defender)というセキュリティソフトの存在があるからです。
Microsoft Defenderは、無料であるにも関わらず、有料の市販ソフトと遜色ないほどセキュリティがしっかりしています。
基本的には、Microsoft Defenderを常に最新の状態にしておくことによって、ウイルス対策については問題ありません。
市販のウイルスソフトを入れることも間違ってはいませんが、ウイルスソフトによっては他のソフトウェアと干渉してしまいうまく動作しなくなってしまうこともあります。
また、有料のソフトだからといって完璧にウイルスを防げるわけでもありません。
そういった諸々の事情を考慮すると、Microsoft Defenderを最新の状態に保っておくだけでセキュリティについては充分でしょう。
参考:個人向け Microsoft Defender | Microsoft 365
主要なOSでのスペックの調べ方については、以下の通りです。
調べられるのは、以下のスペックについてです。
これで、CPUやメモリなどのスペックがわかります。
なお、「Windowsキー+Pause/Breakキー」を押すことで直接スペック確認の画面を開くこともできます。
参考:Windows 10|OSバージョンとスペック確認方法 | JCOMサポート
なお、「Windowsキー+Pause/Breakキー」を押すことで直接スペック確認の画面を開くこともできます。
mac OSの場合は、これだけでスペックの確認ができます。
「概要」の横にある「ディスプレイ」や「ストレージ」をクリックすれば、ディスプレイの仕様やストレージの種類・容量も確認可能です。
以上、パソコンのスペックの調べ方や、購入するならどのようなスペックのパソコンにすべきかといった点について解説してきました。
しかしパソコン初心者さんの場合は、「記事はすべて読んだけど、結局どんなスペックのパソコンを買えばいいのかまだわからない」という方もいらっしゃるでしょう。
そういった時は、CPUは「Core i5」、メモリは「8GB」、ストレージは「SSD」が搭載されたパソコンを購入することをおすすめします。
また、SSDの容量は最低でも256GBのものにしておきましょう。
これくらいのスペックがあれば、よほど重い作業をしない限りは快適にパソコンを使えるはずです。
迷ったら、上記のスペックを備えたパソコンを選ぶとよいでしょう。
なおパソコンを買い替える際には、今ある古いパソコンが不要になるかと思われます。
そんな時は「パソコン処分.com」の利用が便利です。
「パソコン処分.com」ならば、費用は一切かからず、事前のやり取りも不要。
ただ壊れたパソコンを梱包して送付するだけで、無料廃棄が完了します。
送られてきたパソコンのデータ消去も、責任を持って行わせていただきますので、セキュリティ的にも安心です。
パソコンのストレージとして使用するHDDを製造するメーカーは、主に3つです。
HDDを選ぶ際、3つのメーカーのうち、なるべく壊れにくいメーカーを選びたい、おすすめを知りたいと悩む方もいるのではないでしょうか。
この記事では、HDDの主要メーカー3社の特徴や歴史、故障率、保証について解説します。外付けHDDのおすすめメーカーや用途別HDDの特徴も解説しますので、参考にしてください。
【この記事でわかること】
HDDメーカーの主要メーカーは、以下3つです。
かつて、HDD製造メーカーは多数ありましたが、統廃合を繰り返し、現在はこの主要3社に落ち着いています。世界中のパソコンやサーバー、外付けHDDやBDレコーダー等を製造するメーカーは、これらの3社からHDDを購入して製品を製造しています。
ここでは、HDD製造メーカーの主要3社の特徴を紹介します。
ウェスタン・デジタルはアメリカのHDD専業メーカーで、シーゲイト・テクノロジー、東芝ストレージ&デバイスと並び、HDD主要メーカーの1つです。
かつては別の周辺機器も製造していましたが、1990年ごろからHDD専業メーカーとなり、2012年に日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)を買収してからは、世界最大のHDDメーカーとなりました。その後2015年にはSanDiskを買収し、高い技術力を手に入れ、一気に市場に参入しました。HDDは「WD」から始まる型番で販売されています。
HDDは似たような外観の製品が多く判別しにくいのですが、ウェスタン・デジタル社では製品を用途別にBlue、Red、Black、Purple、Goldと5種類に色分けしており用途が判別しやすいようになっています。個人で利用する場合は、Blue、Blackがおすすめです。
製品シリーズ | 用途 |
---|---|
WD Blue | ・性能とコストのバランスがいい ・価格が安くコスパ重視タイプ ・2年保証付き |
WD Black | ・一般ユーザー向け ・ハイパフォーマンスモデル ・動画編集、PCゲーム用 ・5年保証付き |
WD Red | ・エンタープライズ向け ・通常使用とPlus・Pro ・NAS/小型サーバー用 ・耐久性重視 ・3年保証付き |
WD Purple | ・防犯カメラ・監視カメラ用 ・3年保証付き |
WD Gold | ・エンタープライズ向け ・ハイスペック ・5年保証付き |
シーゲイト・テクノロジーもアメリカの主要HDDメーカーの1つで、他にもSSDや外付けHDD、外付けSSDなどの製造販売もおこなっています。
ウエスタン・デジタルがトップになる前の1990年代~2000年ごろまでは、トップシェアを誇っており、HDDメーカーでは古参です。HDDを構成するパーツのほとんどを自社生産しており、高い利益率を誇っています。
プラッタやヘッドの振動を抑え、シーク音をチューニングする技術があり、静音性の高さでも有名で、4TB以上の内蔵型HDDでシェア率が高くなっています。HDDは、「ST」で始まる型番で販売されています。ただし、ウェスタン・デジタルや東芝と比較すると故障しやすいとも言われることもあります。
シーゲイト・テクノロジーのHDDは、ガーディアンシリーズと呼ばれる魚や動物をモチーフにしたキャラクターの名前が付けられています。ウエスタンデジタル同様に用途によって分かれており、ユーザーが判別しやすくなっています。
製品シリーズ | 用途 |
---|---|
BarraCuda・BarraCuda Pro | ・スタンダードタイプ ・デスクトップPC、ノートパソコンPC用 ・万能で高速 |
FireCuda | ・ハイパフォーマンス ・ゲームなどの高容量アプリケーション用 ・大容量の256MBキャッシュ ・耐久性に優れている |
IronWolf・IronWolf Pro | ・NAS専用 ・常時稼働に適した耐久性 ・対応性・拡張性に優れる |
SkyHawk | ・監視システム構築用 ・安全性が高い ・24時間365日常時クリアなビデオ映像を実現 |
EXOS | ・エンタープライズ向け ・高い信頼性 ・常時稼働をサポート ・高いセキュリティ |
電機メーカー東芝の連結子会社である東芝デバイス&ストレージは、国内唯一のHDDメーカーです。製品の型番がMD、MN、MGのようにMで始まるものが多いのですが、一部例外としてウエスタンデジタルから引き継いだDTシリーズがあります。
富士通のHDD事業を取得しており、2.5インチのHDDの製造が得意です。車載用やビデオカメラ用の1.8インチHDDでは世界トップクラスのシェア率です。精度が高く、高速で、容量が大きいうえに価格も安く、コスパに優れた製品が多いです。
製品シリーズ | 用途 |
---|---|
MD・DT・MQシリーズ | ・スタンダードタイプ ・ハイパフォーマンスタイプ ・幅広いニーズに対応した豊富な容量 ・高い信頼性と性能 |
MNシリーズ | ・NAS用 ・最大18TBの大容量 ・24時間連続稼働可能 |
MC・MGシリーズ | ・エンタープライズ向け ・24時間365日稼働に対応 ・高い信頼性 ・データ処理速度が速い |
MD-V・DT-Vシリーズ | ・監視カメラ用 ・最大5TBの記憶容量 |
HDDメーカーは数多く存在していましたが統廃合を繰り返し、現在は主要メーカー3社に落ち着いています。HDDメーカーの統廃合の歴史を確認し、それぞれの故障率や保証期間を比較してみましょう。
HDDメーカーは1986年ごろには76社存在していましたが、1993年には36社まで減少しました。かつて、HGST(IBM)、Maxtor、Quantumなどアメリカ企業がHDDメーカーの中心でしたが、1980年~1990年代初期には、日本企業の、日立、富士通、NEC、松下寿電子、富士電機、アルプス電気、エプソン、日本ビクター(JVC)、ワイ・イー・データなども製造販売していました。
このように多くの日本メーカーもHDDメーカーとして事業を展開していましたが、日本メーカーはアメリカ企業との価格競争に勝てず日立、富士通を除いて短期間で事業参入を断念しました。その後の主なHDDメーカーの統廃合の歴史は、以下のようになっています。
2000年、米Maxtorは、米QuantumHDD部門Quantum HDDとの合併に最終的に合意
2002年、株式会社日立製作所と米IBMは、両社のHDD事業を統合、新会社設立
2005年、米Seagate Technologyが、米Maxtorを買収
2005年、株式会社東芝が、パナソニック四国エレクトロニクス(旧:松下寿電子工業)の北米におけるHDD開発センターを買収
2007年、米Western Digitalが、米Komagを買収
2009年、富士通株式会社が、HDD事業を株式会社東芝に譲渡
2011年、株式会社日立製作所が、HDD事業を米Western Digitalに譲渡
2011年、米Seagate Technologyが、韓国Samsung ElectronicsのHDD部門を統合
このようにHDDメーカーは統廃合を繰り返し、2015年頃には主要3社のみとなりました。さらにHDDは、SSDの普及により需要が減少傾向です。そのため、今後はSSDメーカーを含めて業界の再編が見込まれると予想されています。
次にHDD各メーカーの故障率を見てみましょう。
世界中のHDDやSSDの故障率を集計しているBackblazeは、2022年4~6月のHDD/SSDの故障率レポートで、各メーカーのHDD故障率を公開しています。
2022年第1四半期においてシーゲイト・テクノロジーの6TBモデル「ST6000DX000」が、平均使用年数7年(約83.7カ月)で故障率0%、同様に東芝の4TBモデル「MD04ABA400V」も平均年数が7年(約82.3カ月)で故障率0%を達成しています。
ウェスタン・デジタルの2つの16TBモデル「WUH721816ALEL0」と「WUH721816ALEL4」も2022年第1四半期に故障率0%を達成していますが、それぞれの平均使用年数がまだまだ短く耐久性に関しては判断できません。
HGSTの8TBモデル「HUH728080ALE604」が故障率24.31%と高い数字となっていますが、使用年数が2ヶ月と短いため故障率の変動を今後も注視する必要があります。
Backblazeが今回のデータ公開において認めた、最高のパフォーマンスを発揮するHDDメーカー別のモデルは以下のとおりです。
以上のようにBackblazeは四半期、年ごとにHDDの故障率データを公表しています。
各メーカーの信頼性については、ウエスタンデジタルが壊れにくく、シーゲイトは壊れやすいので避けた方がよいという評判も多いです。しかし、反対にシーゲイトのHDDは壊れにくく安心との評判もあります。
実際には、Backblazeのデータによると、いずれのHDDメーカーも故障率は低いものになっています。このことからHDD3大メーカーの故障率は大きな違いはないと言えます。
ただしHDDの平均寿命は4年程度と言われており、経年劣化によっていつかは壊れます。耐久性については参考程度にとどめ、常にバックアップを取ることを忘れないようにしましょう。また、HDDを購入する際には、次に紹介する保証内容をチェックすることをおすすめします。
HDDメーカーには、故障したHDDの返品・交換サービスを受けられるRMA制度という保証期間があります。内蔵HDDには購入店や代理店の保証が6ヶ月~1年程度ついており、メーカー保証は2~5年ついています。保証期間内の場合は、RMAを申請すれば無料でHDDを返品・交換できるため安心です。
ただしメーカー保証がついているのは、基本的に正規販売店で購入した製品のみです。メーカー保証の有無については、メーカーや製品によって異なるので購入時に販売店で確認しましょう。
HDDのメーカー保証は、メーカーだけでなくモデルによっても異なります。保証期間はHDD購入時にパッケージに記載されていたり、販売店の説明に記載されていることもあります。
すでに購入済みのHDDは、下記サポートページで型番を入力すると保証期間を確認できます。東芝デバイス&ストレージのHDDは、購入店で保証期間を尋ねましょう。
HDDのメーカー保証期間は、耐久性の目安になります。長ければ長いほど、メーカーが耐久性を高めている製品となり、信頼性も高くなります。耐久性の高いHDDを選びたい場合は、メーカー保証期間を目安にするのもおすすめです。
HDDは用途やグレードによって、以下のように商品が分かれています。
それぞれの特徴とそれに対応する各メーカーの型番を紹介します。
スタンダードタイプのHDDは、一般的なパソコンに向けたHDDです。通常のパソコン用として使用され、コストも抑えられており最も多く流通しているHDDです。
スタンダードタイプの中でも、ディスクの回転数が異なるなどの性能差があります。性能が抑えられたタイプは、価格も安く、省電力、低発熱で静音性に優れるなどのメリットもあります。反対に回転数を上げ、キャッシュを増やした読み込みや書き込み速度を大きく向上させた製品もあります。
メーカー | シリーズ |
---|---|
ウェスタン・デジタル | WD Blue |
シーゲイト・テクノロジー | BarraCuda |
東芝デバイス&ストレージ | MD、DT、MQ |
スタンダードタイプでは物足りないゲーミングPCやクリエイター向けのPCには、高性能なハイパフォーマンスタイプが適しています。ハイパフォーマンスタイプは、一般向けのスタンダードタイプHDDの中から特に優れたパフォーマンスを発揮するHDDを指しています。
キャッシュメモリが大容量で、読み書き速度が高速など、通常HDDよりも高いスペックを誇ります。振動軽減用の補助機能やヘッドの位置精度が向上するなど安定性も抜群です。保証期間がスタンダードタイプよりも長いことも多く、耐久性や信頼性も高くなっています。
メーカー | シリーズ |
---|---|
ウェスタン・デジタル | WD BLACK |
シーゲイト・テクノロジー | FireCuda |
東芝デバイス&ストレージ | MD、DT、MQ |
NASとは、ネットワークに接続できるストレージのことです。複数のユーザーやデバイスとユーザーを共有できるため、家族間で写真や動画を共有する、外出先からデータへアクセスするなどもできます。
NAS用HDDは、24時間365日稼働するNASの使用を前提としたHDDです。一般的なHDDに比べ、常時稼働で同時に多数のアクセスがあっても、安定した動作ができる耐久性が高いモデルです。使用する期間が長いため、熱対策や、振動対策がされ、故障率を下げる工夫がされています。保証期間は、スタンダードタイプよりも少し長いことが多いです。
メーカー | シリーズ |
---|---|
ウェスタン・デジタル | WD Red |
シーゲイト・テクノロジー | IronWolf |
東芝デバイス&ストレージ | MN |
エンタープライズ向けのHDDは、データセンターなどの業務用HDDです。コストは高くなりますが、24時間365日の稼働を想定しており、耐久性が特に高いことが特徴です。
エンタープライズ向けは、複数のクライアントからの同時アクセスがあっても安定したパフォーマンスを発揮できる性能があります。保証期間も他のHDDと比べ長いことが多く、サポート体制も整っています。
メーカー | シリーズ |
---|---|
ウェスタン・デジタル | WD Gold |
シーゲイト・テクノロジー | EXOS |
東芝デバイス&ストレージ | MC,MG |
監視カメラや防犯カメラに使用するために、最適化されたHDDです。24時間365日稼働を想定しているため、NAS用HDDと同等のパフォーマンスがあります。
ただし監視カメラでは、複数の映像を同時に録画・再生を行い、HDD内で連続した書き込みになり、スムーズに再生されるように補正がされる監視カメラ用の専用ファームウェアを搭載しています。また、使用環境から熱や振動に対する耐久性も高くなっています。
メーカー | シリーズ |
---|---|
ウェスタン・デジタル | WD Purple |
シーゲイト・テクノロジー | SkyHawk |
東芝デバイス&ストレージ | MD-V・DT-V |
HDDには、パソコンに内蔵して使用する内蔵HDDと、外付けして使用する外付けHDDがあります。外付けHDDは、パソコンにUSB等で接続するだけでストレージ容量を増やせるため、パソコンに関する深い知識がない場合でも手軽に利用できる点がメリットです。
外付けHDDは、ケースの中にHDDが入っており、中身のHDDは内蔵HDDと同じです。つまり外付けHDDメーカーは、HDDの3大メーカーのいずれかのHDDを仕入れて独自のケースを取り付け外付けHDDとして販売しています。
外付けHDDのおすすめメーカーは、以下の5社です。
それぞれ順番に解説します。
バッファローはパソコン周辺機器の販売メーカーで、販売するHDDは国内で幅広く採用されています。
HDD全般のシェア率ではトップクラスを維持しており、豊富なラインナップで製品の価格と性能のバランスが良いことも特徴です。
シンプルで扱い安く、価格が抑えられたモデルが多いので、コスパ重視で外付けHDDが欲しい方にもおすすめです。
I-O DATAは、外付けHDDだけでなく、液晶ディスプレイなども取り扱う、パソコン周辺機器メーカーです。外付けHDDは使いやすい設計で、初期設定も簡単です。
耐久性が高いことも人気の理由で、最長3年保証付きの製品もあります。購入後のアフターサービスも万全で、復旧サポートが充実しているなど初心者でも安心して購入できるメーカーです。
東芝は国内でもトップシェアを誇る電気機器メーカーです。扱う外付けHDDは500GB~6TBと容量も幅広く、選択肢が豊富なことも人気です。
本体ものタイプも、据置タイプからポータブルタイプまで選べ、東芝製テレビ「レグザ」に対応した製品もあります。東芝のHDDは国内生産で安心して利用できるという方も多く、幅広い層から支持されています。
ADATAは、外付けHDDやSSD、USBメモリやSDカード、パソコンの増設用メモリなどメモリ関連の製品を販売する台湾の大手メーカーです。ポータブル型を主力としており、耐衝撃性が高く、防塵・防水機能を備えたHDシリーズも人気です。
ADATAのポータブルHDDは、パソコンデータのバックアップだけでなく、テレビ録画やゲーム録画に使用できるなど用途が幅広いことも魅力です。
エレコムは据置型の外付けHDDが人気のメーカーです。タワー型、ラック型、デスクトップ型と種類が豊富なため、使用環境に合わせて自由に選べるのも魅力です。購入後のフォロー体制も万全なので、安心して購入できるメーカーです。
パソコンに内蔵されたHDDのメーカーは、まずHDDの型番を確認し型番を検索することでメーカーを確認できます。ここでは、Windowsの内蔵HDDのメーカーを確認する方法を紹介します。
Windowsの場合は、デバイスマネージャーからHDDの型番を確認できます。まず、HDDの型番を確認する手順は、以下のとおりです。
表示されているドライブ名が型番と製品名です。
HDDの確認方法は、「CrystalDiskInfo」などのフリーソフトを利用する方法もあります。
CrystalDiskInfoは、HDDの健康状態をチェックするフリーソフトです。他にも、HDDの基本的なスペックやメーカー、型番等も確認できます。
HDDの故障率は、各メーカーに大差はありません。HDDにはメーカーが無料で返品・交換を受け付けてくれるRMAという保証制度があります。そのため、HDDを購入する際には故障率よりも保証期間を確認しましょう。
HDDの寿命は約4年程度と言われており、どのメーカーのHDDを選んでも寿命により故障する可能性があります。HDDのデータは常にバックアップを取っておきましょう。
HDDが故障する前兆は、データの読み込みが遅くなったり、パソコンがうまく起動しなくなります。HDDが完全に故障するとデータの取り出しが難しくなるため、その前にパソコンの買い替えも検討しましょう。
パソコンを買い替えたら、古いパソコンの処分が必要です。古いパソコンは、無料で処分できるパソコン処分.comでの処分がおすすめです。
パソコン処分.comは24時間365日、いつでもパソコンを段ボール箱に詰めて送るだけで処分できます。事前連絡不要のため、面倒な手続きは一切必要ありません。
データ消去は専門の知識を持ったスタッフが無料で対応してくれるため、データを取り出せないような故障したパソコンやHDDが故障したパソコンでも安心して処分できます。